’08/02/11の朝刊記事から
岩国市長に新人福田氏
艦載機移転賛成派が勝利
前市長辞職に伴い、米空母艦載機移転の是非が最大の争点となった山口県岩国市長選は10日投票、即日開票の結果、無所属新人で移転賛成の前自民党衆院議員、福田良彦氏(37)が1700票余りの小差で、無所属で移転反対の前市長井原勝介氏(57)の再選を阻み、初当選を果たした。投票率は76.26%で前回を11.17ポイント上回った。
福田氏は移転問題への今後の対応について「騒音や治安対策を国と具体的に交渉する。安心安全を確保し、有利な交付金を引き出す」と述べ、艦載機移転に向けて政府と協議する意向を示した。
岩国市民は2006年3月の住民投票、同年4月の前回市長選で示した「移転反対」の意思を180度転換した形。
岩国基地への艦載機移転は、懸案だった地元同意取り付けに向け動き出す見通しとなったが、反対の井原氏との差は僅かで、福田氏は慎重な舵取りを迫られそうだ。