’08/05/30の朝刊記事から
空自機派遣見送り 民間機検討
中国と調整つかず
政府は29日、中国・四川省大地震の被災者支援のため検討していた自衛隊機の派遣を見送る方針を固めた。
自衛隊機の派遣は、テントなどの物資不足が深刻な中国側が要請していたが、初めてとなる自衛隊部隊の受け入れに中国国内の反発も強まり、日中両政府が調整した結果、今回は派遣を断念。
日本側は、自衛隊が調達したテントや毛布などの物資を民間チャーター機で輸送する方向で最終調整を進めている。
政府関係者が明らかにした。
政府は中国側との協議が整えば、航空自衛隊のC130輸送機2~3機で、北京か四川省の成都に救援物資を運ぶ方針だった。
自衛隊の物品では、テント約4千張り、毛布約3万5千枚の拠出が可能だが、中国国内の事情を考慮し、民間機で運ぶ方向だ。