
Kodak DC4800
’08/04/10の朝刊記事から
新型インフル 邦人の帰国に自衛隊活用も
政府が対策案公表
政府は9日、海外で新型インフルエンザが発生した場合には、日本人の帰国を優先させ、発生国からの外国人の入国を制限することなどを盛り込んだ水際対策の具体案をまとめ、公表した。
国内への侵入と拡大を可能な限り防ぐことと、日本人の速やかな帰国を両立させるのが狙い。
内容に対する意見を幅広く聞いた上で、7月ごろに政府の行動計画に反映させる方針。
在外日本人への対応は、国内での受け入れ態勢を考慮しつつ、希望者全員を速やかに帰国させるとした。
民間航空機の運航が停止した場合には、政府専用機や自衛隊機の活用も検討する。
発生国からの外国人の入国については、査証(ビザ)発給を停止するなどして可能な限り減らし、日本人の帰国を優先させる。
感染した可能性がある入国者の分散化を避けるため、発生国からの航空機と船舶の受け入れを一部の空港と港に集約し、発生国からの入国者全員を、潜伏期間中、ホテルなどの施設に留め置くこともあり得るとした。
このほか、検疫などの水際対策に当たる職員や医師、自衛隊員らに、国が備蓄しているワクチンの接種を、新型インフルエンザ発生前に受けさせることも検討するとした。