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071207 カンガルー温暖化の救世主!?

2012-01-01 21:56:27 | 海外
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’07/12/07の朝刊記事から

カンガルー温暖化の救世主!?
家畜のメタンガス削減へ
胃のバクテリアに豪・研究者注目


【シンガポール6日勝木晃之郎】地球温暖化防止のため、オーストラリアの研究者がカンガルーの胃の中にある特殊なバクテリアを利用し、牛や羊など家畜の「げっぷ」や「おなら」から出るメタンガスを減らす計画を進めている。
同国の温室効果ガスの約14%が家畜から出ているメタンガスとされ、今後の研究成果が注目されている。

現地からの報道によると、同国北東部クイーンズランド州政府の研究者が、カンガルーのおならなどにはメタンガスが含まれていないことに着目。
カンガルーの胃の中で発見した特殊なバクテリアがメタンガスの発生を抑える事実をこのほど突き止めた。

研究者らは、このバクテリアを牛や羊の胃の中に移植すれば、げっぷやおならから出るメタンガスを大幅に減らせると考えている。
バクテリアは消化効率を10-15%引き上げるため、家畜の餌代を減らす効果も期待できるという。

オーストラリアでは近年、温暖化との関連性が指摘される干ばつが相次いでいることから、研究促進が期待されている。
現時点ではバクテリアの分離に3年ほどかかる見通しだ。