'07/08/14の朝刊記事から
鳥インフルエンザ バリ島で初の死者
【ジャカルタ13日共同】インドネシア保健省は13日、バリ島西部ヌガラの女性(29)が鳥インフルエンザに感染して死亡したと発表した。
国際観光地のバリ島で死者が確認されたのは初めて。
人への感染が続けば観光にも影響が出そうだ。
同国の累計死者は世界最多で、82人となった。
これまで感染者はジャワ島とスマトラ島にほぼ集中していた。
女性の娘(5つ)も今月3日に病死したが、検査をしていないため感染は確認されていない。
女性は12日に死亡。
自宅近くで感染した鶏が見つかっており、病気の鶏が感染源の可能性が大きい。
バリ島はイスラム過激派による爆弾テロの影響で一時は観光客が減ったが、現在は回復。
年間に訪れる外国人は100万人以上で、日本人も約30万人が訪れる。
死者がでたヌガラは、竹製の伝統楽器の演奏で知られ、鑑賞ツアーもある。
インドネシアでは政府の予算不足などから鶏の処分が進まず、封じ込めのめどは立っていない。
人への感染が繰り返されるうち、人から人に感染しやすいウィルスが出現する虞があるとして世界保健機構(WHO)などは警戒を強めている。