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'07/07/17の朝刊記事から
「豊進丸」返還でロシア側1億2千万円要求 「担保金」
【ユジノサハリンスク16日津野慶】道内在住者を含む17人が乗り込んだ富山県入善町のサケ・マス漁船「第88豊進丸」がロシアの国境警備当局に密漁の疑いで拿捕され、1カ月以上拘束されている問題で、同当局とカムチャツカ自然保護検察局は16日までに、船体の引渡しには船主が担保金2500万ルーブル(約1億2千万円)を支払う必要があることを、在ウラジオストク日本総領事館に伝えた。
乗組員への取り調べは終了し、船長を除く16人は担保金の支払いに関係なく帰国できる。
今回の担保金とは別に、自然保護検察局は、違法操業による損害額を792万7千ルーブル(約3800万円)と算定し、支払いを求めている。
ロシア側の調べでは、豊進丸の漁獲量は申告より14トン多く、申告にない高級魚ベニザケが含まれていた。
日本政府は先に、乗組員と船体の早期引き渡しを求め、国際海洋法裁判所(ドイツ・ハンブルク)に提訴した。