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備 忘 録"

 何年か前の新聞記事 070110 など

080906 農薬残留米転売 「食の安全」また大揺れ

2018-09-18 16:19:51 | 政治
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’08/09/06の朝刊記事から

農薬残留米転売 「食の安全」また大揺れ
農水省 監視体制に甘さ


農林水産省が非食用として大阪の米粉加工業者に売却した、カビ毒などを含んだ中国産などの米が食用に違法転売されていた問題は、中国製ギョーザ中毒事件などで揺れる「食の安全、安心」に対する消費者の不安を一層強めることになった。



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今回の問題発覚の端緒は、農水省への外部からの通報。
同省は、業者に売却した後、きちんと非食用として利用されているかを定期的に監視する体制をとっておらず、行政としてのチェック体制の甘さも露呈。
体制構築が急務となりそうだ。



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問題になったのは政府が国際的に一定量の輸入を義務付けられているミニマムアクセス(最低輸入量)米で、その品質管理の徹底も求められることになる。
同省によると、殺虫剤メタミドホスが検出された中国産米は2003年度に輸入。
当時、メタミドホスは検査の対象外だったが、06年度の制度改正で対象となり、さかのぼって検査し直して初めて検出が確認された。



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問題を起こした「三笠フーズ」は、農水省によると二重帳簿を作成。
同省は、焼酎業界などに風評被害が出ることを懸念、市場に流れた量や経路などの解明を急いでいる。





撮影機材
Kodak DC4800




080906 北朝鮮・拉致再調査延期

2018-09-03 22:15:19 | 政治
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’08/09/06の朝刊記事から

北朝鮮・拉致再調査延期
首相退陣が外交に影響


北朝鮮が拉致被害者の再調査委員会設置の先送りを日本側に通告してきたことは、福田康夫首相の退陣表明が外交問題に深刻な影響を与えたことを如実に示した。

北朝鮮は「新政権の動向を見極める」としているが、拉致問題棚上げが長期化する可能性もある。

町村信孝官房長官は5日の記者会見で「拉致問題は政権が代わっても大変重要な外交課題。非常に残念だ」と批判。

中山恭子拉致問題担当相も講演で「日本のせいにせず、早く設置して」と訴えた。

だが、退陣表明が北朝鮮に調査先送りの口実を与えることになった福田首相は5日も記者団のぶら下がり取材を拒否。

説明責任も投げ出したままだ。




080902 安倍前首相より無責任

2018-08-02 20:37:17 | 政治
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’08/09/02の朝刊記事から

安倍前首相より無責任

政策研究大学院大・本田准教授



今回の福田康夫首相の辞任は、どう取り繕っても無責任、唐突の感がぬぐえない。
官房長官を辞める時も唐突の感があったが、在任1年弱で唯一のサプライズだったのではないか。

安倍晋三前首相が昨年9月に退陣した時に、辞め方に対し多くの国民が疑問を感じた。
安倍氏は国会のねじれを想定していなかったが、福田首相はそれを前提とし、「背水の陣」だと言って就任している。
それを全うしないままでの辞任となり無責任の度合いは安倍前首相よりも強いと思う。



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次の総選挙では、自民党は議席を減らすと言われている。
今辞めたのは、敗戦の「結果責任」ではなく「流れに逆らえない」という形での辞任にしたかったのではないか。

振り返ってみれば、福田首相の戦略は大連立にあったのではないかと思う。
民主党の小沢一郎代表との協議が決裂したときに「福田戦略」というものは崩壊していたのではないか。
本来はその時点で辞めるべきであったのではないかと思う。

首相の辞め方は、首相になり何をやりたいかということと強く関係する。
福田首相は明確なビジョンなどを打ち出せず、何かを実現しようという意思が見えなかった。
そういう意味では過去の首相辞任と比べても、かなり例外的な辞め方だ。



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安倍氏にも共通するが、首相になるにはやはり準備や経験が必要だということを痛感させられた。
これまでの首相は修羅場をくぐり抜けてきた人が多く、その中で経綸けいりんを打ち出し、それをやり遂げるためさまざまなことをやってきた。
今後は「見かけ」ではなく、経験や準備をより求めるようになるのではないか。

8月に内閣改造を行い、国会の召集日も個人の強い意向で決めた。
衆院の解散、総選挙も年末か年始と言われていた状況で、多くの国民は総選挙で首相を選ぶ準備をしていたと思う。
それを急に顔を変えてしまうということは、総選挙の意義をを失わせることになる危険性もある。



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次は麻生太郎自民党幹事長が就任する可能性が高いと思う。
ただ麻生氏になれば、やはり禅譲という「密約」があったのではないかとみられる。
麻生氏は国民的人気は高いが、党内ではそれほどでもないとも言われている。
オープンな総裁選を実施しない限り、しこりが出てくるのではないか。
ただ、最近の麻生氏の発言を見ると、小泉路線を修正するのようなものが多い。
福田首相はそれをあいまいにし徐々に進めていたが、今度は小泉路線を修正するかどうかが、はっきりと分かるようになるだろう。





080902 福田首相が退陣 政策実現見通せず

2018-07-31 16:07:29 | 政治
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’08/09/02の朝刊記事から

福田首相が退陣 政策実現見通せず
麻生氏、後継に意欲


福田康夫首相(72)は1日夜、首相官邸で緊急に記者会見し、退陣の意向を表明した。
理由について首相は「新しい布陣の下で政策実現を図っていかなければならない。私の場合は内閣支持率の問題があり、困難が伴う」と説明した。



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首相は昨年9月の就任以来、ねじれ国会の対応に苦慮。
7月の北海道洞爺湖サミットと8月の内閣改造で政権浮揚を図ったが果たせず、衆院解散に向けた戦略をめぐる公明党との摩擦も深刻化して政権運営が行き詰まり、安倍晋三前首相に続いて政権を途中で投げ出す形になった。

自民党は総裁選を9月中に行う方向で、後継選びは麻生太郎幹事長(67)を軸に進むとみられる。




080824 白紙から再調査 拒否 拉致で北朝鮮

2018-05-07 12:09:24 | 政治
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‘08/08/24の朝刊記事から

白紙から再調査 拒否
拉致で北朝鮮 過去の見解維持か


拉致被害者に関する再調査の実施方法などで合意した先の日朝実務者協議で、過去にも北朝鮮が行なったとしている再調査内容を白紙に戻すよう日本が求めたのに対し、北朝鮮が拒否していたことが23日、分かった。

このため日本政府内の一部で再調査方法をめぐる協議を継続すべきだとの主張が強まったが、首相官邸の意向で合意を優先した。

日朝関係筋が明らかにした。



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北朝鮮は2004年の再調査でも「横田めぐみさんら8人死亡」との見解を変えず、その後の協議が難航した経緯がある。

日本側は今回「白紙からの再調査」を認めさせることで拉致被害者全員の安否確認と帰国につなげる考えだった。

しかし、北朝鮮の対応は過去の調査結果を維持する姿勢をうかがわせたものとなり、今後の再調査の実効性に疑念を生じさせる可能性がある。


関係筋によると、8月11日から中国・瀋陽で行われた実務者協議で北朝鮮側は「生存者を発見し帰国させるための全面的な調査」との表現についても同意を拒否。

中山恭子拉致問題担当相は「合意は時期尚早」と慎重な対応を求めた。

しかし再調査期限を「可能な限り今秋」とし、日本側が随時検証する仕組みを北朝鮮が受け入れた点を官邸側が評価、合意に踏み切った。



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外務省は「生存者を発見し帰国させるための全面的な調査」を実施することになったと公式発表。

拉致被害者家族へも、斎木昭隆アジア大洋州局長が「これまでの結果を白紙に戻す」と説明した。

ただ、日朝間で協議の合意文書は作成しておらず、どこまでが正式な合意事項なのか不明確となっている。