英エリザベス女王の次男アンドルー王子(61)がスコットランドのバルモラル城に到着し、すでに休暇を始めている女王と対面した。この前日には米国人女性がアンドルー王子から過去に性的虐待を受けたと主張し、民事訴訟を起こしたことが大きな話題になったばかりだ。
『Daily Mail Online』が現地時間10日、
アンドルー王子が黒いレンジローバーを運転し、バルモラル城に到着する姿を掲載した。後部座席には王子の元妻セーラ・ファーガソンさんが座り、何やら話しかけている様子がうかがえる。
現地時間9日には、米国人バージニア・ジュフリーさん(38)が米国法で未成年となる17歳の頃、アンドルー王子と性的関係を持つために英国に連れてこられたと主張。王子から性的虐待を受けたとしてニューヨークで民事訴訟を起こした。
アンドルー王子は、
未成年少女の人身取引の疑いで逮捕され勾留中の2019年8月に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告と親交があった。
バージニアさんは、故エプスタイン被告から「性的目的のために貸し出され、アンドルー王子と性的関係を持つことを強要された」と述べ、王子は彼女が買春斡旋の被害者であることを知りながら性的暴行を加えたと主張した。王子による「極端で非道な行為が、重大な精神的・心理的苦痛と損害を与え続けている」と伝えた。彼女の弁護士はこの訴訟を「爆発するのを待っている手榴弾だ」と説明した。
バージニアさんの代理人デヴィッド・ボイス氏は英番組『チャンネル4ニュース』のインタビューに応じ、「現在これは裁判所が決定する問題であり、連邦裁判所を軽蔑するのは非常に賢明なことではありません」と答え、こう続けた。
「彼女は法的なプロセスから正当性を得ることを期待しているのだと思います。彼女は金持ちや権力者の加害者に責任を取らせ、他の若い女の子が彼女と同じような目に遭う可能性を減らすことを望んでいます。」
アンドルー王子は過去にこの疑惑を激しく否定しており、王子の広報担当者はバージニアさんの法的措置への対応についてのコメントを拒否していた。
エリザベス女王は毎年バルモラル城で夏の休暇を過ごしており、ロイヤルファミリーのメンバーも訪れるのが恒例だ。4月には夫のエディンバラ公フィリップ王配が逝去したため、今年は女王にとって初めて王配のいない休暇となった。
『The Sun』が取材したバルモラル城の情報筋は「バルモラルでの夏は家族が集まってお互いを尊重し、リラックスしてエネルギーを充電する特別な時期です」と言い、このように明かしている。
「しかし女王が最初に対処しなければならないのは、61歳の息子が17歳の少女への虐待で訴えられたことを知った数時間後、彼が元妻と一緒に玄関前に現れたことです。女王にとって、エディンバラ公がいない初めてのバルモラル城です。全く期待外れであり、女王にふさわしいスタートではありません。」
画像2枚目は『The Royal Family 2021年8月9日付Instagram 「The Queen has arrived at Balmoral Castle for her summer break.」』のスクリーンショット(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
コロナ禍で、昨年の夏休みは観光事業をサポートすべく国内旅行を楽しんだウィリアム王子一家だったが、今年も同じ場所で夏休みを楽しんだようだ。
【写真を見る】シリー諸島でバカンスを満喫したウィリアム王子一家!2016年には公務で同諸島を訪れた夫妻
カリブ海の高級リゾート、マスティク島でのバカンスを楽しむことが多かったウィリアム王子とキャサリン妃が、昨年はイングランド南西コーンウォールのシリー諸島を訪れ、プライベートアイランドの1つであるトレスコ島でサイクリングをしている様子が目撃されていたが、「今年もウィリアム王子とキャサリン妃、ジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子は、シリー島でステイケーションを楽しんでいる」と「HELLO!」が報じた。
同諸島にはトレスコ島のほか、セント・メアリーズ島、セント・マーティンズ島、ブリーハー島、セント・アグネス島の4つの有人島があり、 ボートでの移動も可能。子どもたちの学校が始まるまでの間、ゆったりとした家族の時間を楽しんだようだ。
この島は、1989年にウィリアム王子がチャールズ皇太子や故ダイアナ妃、ヘンリー王子と訪れた思い出の地でもあるとか。7月には3日間の日程で、チャールズ皇太子夫妻がセント・メアリーズ島、ブリーハー島などを公務で訪れている。
文/JUNKO
【1月15日 AFP】英国のヘンリー王子(Prince Harry)の妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)が父親に宛てた手紙が英紙に掲載された問題で、メーガン妃が父親と法廷で直接対面する可能性があると、現地メディアが15日、報じた。
メーガン妃は、自身が父親のトーマス・マークル(Thomas Markle)さんに送った手書きの手紙を掲載した大衆日曜紙メール・オン・サンデー(Mail On Sunday)の発行元を、昨年10月に提訴。
新たに公表された被告側の抗弁の内容によると、同紙はマークルさんの証言に頼ることになるとしており、父と娘が被告側と原告側それぞれの証人として出廷を求められる可能性が出てきた。
問題の手紙は2018年8月に書かれた。米誌ピープル(People)が、メーガン妃の友人らがその手紙に言及する記事を掲載し、その直後の昨年2月に手紙そのものが公開された。同妃と疎遠になった父親とのこじれた関係を浮き彫りにする内容だった。
メーガン妃の代理人は手紙の掲載当時、「このメディアグループによる、ヘンリー王子夫妻を意図的におとしめる虚偽の記事の掲載キャンペーンの一環」だと訴えていた。
メーガン妃が勝訴すれば、賠償金はいじめ撲滅を目指す慈善事業にすべて寄付されることになっている。
ヘンリー王子夫妻は、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)に事前に相談することなく、高位王族の立場から引退すると電撃発表し、大きな波紋を呼んでいる。(c)AFP/Robin MILLARD