誕生日にバラの花束を贈るも返答なし
トーマスさんは2018年5月のヘンリー王子とメーガン妃結婚式直前に、パパラッチから謝礼を受け取り“ヤラセ写真”を仕組んでいたことが大々的に報じられた。それがきっかけとなり、親子は絶縁。妃は今年3月に放送された暴露インタビュー内でも、父親に「裏切られたと感じています。和解するのは難しいですね」と語っており、2人の関係は途切れたままとなっている。 トーマスさんは義理の息子となったヘンリー王子ともこれまでに対面したことがなく、当然ながら2人の孫、アーチーくんとリリベットちゃんの顔も見ることができていない。こうしたつらい状況に置かれてすでに3年余りになる。 英大衆紙「デイリー・メール」の記事によるとトーマスさんは現地時間12日、英大衆紙「ザ・サン」の元エグゼクティブ・エディターで英王室記者としても名高いダン・ウートン氏の番組「The Big Question」にリモート出演。インタビューに応じた。 トーマスさんは4日に40歳を迎えた妃に対し、バラの花束を贈ったという報道について説明。「私は彼女の幸せな誕生日と明るい未来が続くよう願いましたが、まだ何の返答もありません」とその後の経緯を明らかにした。また、「2人の孫をいつか抱く日が来ることを願っています」と語るなど、感傷的だったという。
妃が米大統領選に立候補を目指しているという報道は完全に否定
さらに妃が変わってしまったのはヘンリー王子のせいだと主張。心臓病が原因で結婚式に出席できなくなったトーマスさんに対し、王子がお見舞いだけでなく結婚の許しを乞いに来なかったことに疑念を抱いたという。そしてその後、絶縁となり親の病状を気にかけることもなく、一切連絡をしてこない夫妻を非難した。 「彼女(メーガン妃)は(ヘンリー王子と出会って)変わってしまった。私の知っている娘じゃない。娘はもっと愛情深い人間だった」 ウートン氏は、トーマスさんが別の情報番組で「真っ赤な嘘をついている」と妃を批判したことについても質問。妃は若い頃も嘘をつく能力があったか尋ねると、トーマスさんはそれを否定した。 「いいえ、ハリー(ヘンリー王子の愛称)と出会って以降のことです。ハリーの影響です。ハリーや恐らくソーホー(高級会員制サロン)の友人たちのせいで、悪い意味で変わってしまったと思っている」と続けて、現在の絶縁状態の原因はヘンリー王子にあるとした。 しかし2人の孫の話になると、声を詰まらせた。「私は『リリ』と呼んでいる。私のリリ。彼女にぴったりの名前です。リリベットとする必要はなかった。リリがパーフェクトな名前です」と語り出し、「本当に会いたい。心の底から会いたい。そして抱きしめたい。アーチーも同じだ」と涙声で訴えた。 妃の誕生日に贈った赤いバラの花束には黄色いバラを2本混ぜたトーマスさん。それらはまだ会ったことのない“2人の孫”を表現したものだという。その会いたいという気持ちは真摯で強烈だ。 ウートン氏は妃が米大統領選に立候補を目指しているという報道についても質問したが、トーマスさんはその報道について完全に否定。そうした考えは妃の頭の中に一切なく、夫妻と親交の深い米有名司会者オプラ・ウィンフリーが「押しやるだろう」と推測した。 ヘンリー王子夫妻が米カリフォルニア州の豪邸へ移住したことで、メキシコに住むトーマスさんとの距離はわずか110キロとなった。ところが結婚式前に犯した過ちは未だ許されず、77歳となった祖父は今も孫たちとの対面を果たすことができず、つらい思いに苛まれている。
森昌利/Masatoshi Mori
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メーガン妃は4日、区切りとなる40歳の誕生日にちなんで、新プロジェクト「40×40」を発表。コロナ禍で失職した女性のために「あなたの時間を40分間使って」と支援を呼びかけた。夫妻の財団「アーチウェル」公式ウェブサイト上の特設ページには、SNS拡散用の素材も準備。ところが、英大衆紙の調査によるとシェアは少なく低調なスタートになっているという。その理由を英国人ジャーナリストが推測。「あれでは一般の気持ちに寄り添えない」と苦言を呈し話題になっている。
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超高級品に囲まれた豪邸から人を助けようと説得されても…
英ニュース専門局スカイニュースのレギュラーコメンテーター、ジョナサン・サチェルドーティ氏は、英大衆紙「デイリー・エクスプレス」の取材にコメント。メーガン妃が発表したビデオメッセージは、コロナ禍で苦しむ女性たちの支援に“ふさわしくない”と断じた。
同氏はまず、動画の撮影場所について「その豪華絢爛なライフスタイルをまったく隠していません」と言及。椅子にかけられた約20万円の「エルメス」ブランケットや子どもの星座ネックレス、巨大なデスクやその上に置かれた大きな水晶など、超高級品に囲まれていることを指摘した。
そして、「それが彼らの望む生活であれば、それはそれでいい」とする一方で、謙虚さや堅実さが見えない豪邸から「40分を使って人を助けよう」と説得されても、その金満なイメージゆえに「恵まれない人を助けましょうというメッセージは伝わらない」と苦言を呈した。
確かにチャリティを“金持ち自慢”のようなロケーションから訴えられても賛同は難しく、場合によってはひんしゅくさえ買ってしまうだろう。
同氏は妃のビデオメッセージが対象にうまくリーチしない理由について、「ハリー(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)の場合、言うこととやることが違います。特に“思いやり”という言葉に関した時はそれが明確です。私が思うに多分その理由は、コンサルタントやアドバイザーに言われた通りにしているからではないでしょうか」と推察。動画が夫妻によって十分に考え抜かれたものではないとの見方を示した。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)