【1月5日 AFP】イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の政治部門最高指導者で、シリア在住のハレド・メシャール(Khaled Meshaal)氏は4日、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長と無条件の対話に応じる姿勢を改めて表明した。

 メシャール氏はシリアの首都ダマスカス(Damascus)で行われたハマス結成20周年を祝う席でのスピーチで、「無条件で対話に応じる用意がある。選挙を含むあらゆる問題について話をする。自治政府主流派ファタハ(Fatah)との違いは政治的なもの(に過ぎない)」と述べた。

 アッバス議長は前月31日、ハマスが前年6月に奪ったガザ地区(Gaza Strip)の支配を自治政府に返還するなら、対話に応じる姿勢を打ち出していた。

 翌1日、ハマスの幹部マフムード・ザハル(Mahmud Zahar)氏は、対話は歓迎するとしながらもアッバス議長が提示した融和の前提は断固受け入れられないと述べた。(c)AFP