ニッポン経済成功の秘密 ２

　　　　　　　　　　　
　駅の近くの宴会場、かつて焼けたことがある、その時、シャチョーさんはスシ屋にいて、パッと飛び出し、黙って見つめ、一歩も動かない、
　「なかなかだったよ」
　「なかなかって」
　「うん　そこなんだね」

　バカ社長という評判が高かった、
　「やる時は　やるんだね」
　「・・・」
　「同時に　二カ所から火が出たんだよ」
　「そんなことがあるのかい」
　「ふふふ　そこだね」

　「すると」
　「そういうことさ」

　だから、１年ほど保険がおりなかった、不自然な出火だったようだ。