鎌倉の円覚寺の接心に参加したのだが、その終りにお汁粉が出た、タクワンがそえられていた、甘いお汁粉にタクワンの塩アジ、いい組み合わせ、ところが、
「このタクワンは 14年モノなんです」
すっかり細くなっていて、それをうすく切るのだ、これが、お汁粉の甘さを引き立てる、疑問は、
「14年モノを作ろうとして作ったのか つけてあったのを忘れてしまったのか」
お金では買えないことは確かだろう。
気になるのは、密教食だ、真言宗のものが興味ある、高野山には、フランス人が押しかけたことがある、私は、
「グルメの彼らは 終に 密教食に目をつけたのではあるまいか」
彼らの感想を聞いてみたい、あの味の奥行きの深さが分かったのだろうか。