正体不明のセンセー、
「みなさーん ケンペルというドイツ人を知っていますか」
「しりませーん」
「まだまだですね」
「ふん」
「おや かわゆくないですね」
「ぼくたち かわいいためにいるんではありましぇーん」
「なるほど リクツですね」
「ニッポンを知るためには この人の書いた日本誌を知らなければいけませんね もっともスマホばかりいじくりまわしている今の日本人は どうなんでしょうね」
「どんなヒトなんですか」
「1690~1692年までニッポンに滞在して 東海道を北上し江戸まで旅行 江戸ではショーグンさまに謁見しています」
「その体験を紹介したんです」
「ほめたんですか けなしたんですか」
「その頃のニッポンにはデバ地下はありませんでしたから ツマヨージ作戦に引っかかることはなかったんですね だれかさんみたいに
食べたい
食べたい
足をバタバタ センセイは顔から火が出るほどはずかしかったんですよ」
「買ってくらないからでしょう」
「だれが買うもんですか まったく」
「ケンペルの著書 タイヘンにヒョーバンになった 当時のヨーロッパのゲーテ・カント・ボルテール・・・が読んだんですね そして19世紀のジャポニスムにつながる契機になった」
「みなさーん ケンペルのことを忘れてはいけませんよ」