アラブの少年が、
「これ 378円でーす」
「それは １マイではなくて100グラムです １マイなら8～900円します」
「わあー ほんとだ」
「買わないんですか」
「だれが」
「センセー」
「買うもんですか そんな高いもん」
「いいですか しっかりと見るんです」
「・・・」
「イロ・カタチにニオイ どんなアジだろう あまいかしょっぱいか」
「・・・」
「そして 今夜の食事で思いだすんです」
「・・・」
「すると ヨダレが出てきます タラーリ・タラーリ」
「・・・」
「これが チャンスなんです それっ ゴハンをかきこめー」
「そんなの ヤダです」
「なして ヤダぞな もし」
「ボクたち ロボットじゃあー ありません」
「・・・」
「ボクたちは 血のかよったニンゲンです」
「だまらしゃーい お金は ベンキョーのために使うんです 学用品や本を買うんです」
「センセーは そうやってベンキョウしてきたんです だから ソーゾーしただけで ほらっ ヨダレがタラーリ タラタラ タラリー」
「あっ きたねー」
「きたなくなんか ありましぇーん」
「きれいな おねえさんが わらっています」
「えっ どこどこ どこでーすか」