気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

曼珠沙華という名前

2011-09-24 23:52:00 | 野山で


 北谷に彼岸花を見に行って来ました。昨年も行った場所です。今年は残念ながら、少し咲きすぎていて、全体の本数も少なかったような気がします。我が家よりも標高のある場所なので、涼しい分は低温に反応する花は早く咲くのでしょうね。


 彼岸花と呼ぶか曼珠沙華(まんじゅしゃげ)と呼ぶかで、迷うことがあります。曼珠沙華のほうが明らかに美しく、花の雰囲気も表していていい名前と思うのですが、植物は正しい名前で呼ばなくてはいけないという思いで、いつもはヒガンバナと呼んでいます。少し妥協しても、彼岸花です。


 ひとつの花にはいろいろな名前があります。学名、標準和名、地域名、品種名、通称名などなど、どれも間違いではなく、特に生活に即した地方名とかは愛すべきものです。でも、隣町の人や他県の人、あるいは外国の人と話をするときに、共通して理解できる固有名詞がどうしても必要ですよね。そうして生まれたのが、標準和名であり、学名(ラテン語)です。一花屋ではありますが、植物に関わる人間として、万人に理解できる呼び名を使わなくてはいけないと思っています。でも、文学的嗜好としては美しい名前、昔の名前が大好きなので、それをどう使っていくか、迷いながらいつも記事を書いています。モノに対するこだわりはかなり捨て、ヒトに対するこだわりはなるべく捨てて、すがすがしく生きていくのが私の理想なのですが。言葉に対するこだわりは捨てなくても自由に生きていけるかしら。



 


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