気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

稲木

2010-09-18 00:03:18 | 田畑で


 暑い暑いと言っているうちに、いつのまにか稲刈りの季節です。機械で刈り取り、脱穀し、乾燥するのが、現代の普通の農業ではありますが、たまには、こうして昔ながらの天日干しを続けている方もいます。手間はかかるけれど、お日様で干すと、お米のおいしさが断然違うのだそうです。せかせかと生きる道を選んでしまった多くの日本人(私を含めて)から見ると、大変な贅沢かつ、エコな生活です。


 



 稲の束をかける木のことを、私の住んでいる愛媛県の中予地区では「稲木(いなき)」と呼んでいます。稲木は、地方により、作り方も呼び名もいろいろあるようです。千葉県にあった出身大学の圃場では、脚立に乗らないと稲をかけられないくらい高い、5階立ての稲木でしたし、昨年は山形で穂仁王に出会いました。


 



 ふと井出を見ると、ぶつぶつと蠢くものたちがたくさんいます。どうもジャンボタニシの赤ちゃんのようです。ついこの間、近所のおじさんが、「来年のためにな。」と、火バサミで田んぼから一個一個、大きなタニシを畦に放って潰していたのに。これでは、来年もジャンボタニシはたくさん田んぼを這い回りそうです。もとは食料にするつもりで輸入したものが、田畑で急増したのですが、肝心のお味のほうは、今ひとつだそうです。


 



 川沿いには萩の花が咲きはじめました。少し秋らしくなった風に、ゆらゆら揺れています。


 



 秋の七草のひとつでもある彼女らは、日本人にとってもっとも身近な花のひとつでしょう。春のお彼岸は牡丹餅、秋のお彼岸は萩餅(おはぎ)・・・ぼた餅はこし餡、おはぎは粒餡という説もあるようです。どちらかというと、粒餡が好みですv


 


 


 


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2 コメント

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萩の花 (sumako)
2010-09-24 23:41:09
久万では、お盆に帰省したときにはもう萩の花が川原に咲いています。やはり気候の差ってあるのですねぇ。
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久万好き! (Qu)
2010-09-25 00:12:21
ちょっとした気候の差なのでしょうが、この辺と違う、豊かな植生だと思います。
井内峠を越えたときも、上林トンネルを越えたときも、ぐっと豊かになる植生に目をみはりました。
また、行きたいな。
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