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気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

新宿御苑の桜

2009-04-14 23:19:22 | 公園で


 4月7日、朝8時57分。9時の開園を待つ人たち。私にとって、30年ぶりの新宿御苑です。門の中は、こんなに大きかったのかしらと驚くばかりの巨木群です。


 



 開園。新宿駅から、早足で歩いて10分ほど。この日は汗ばむほどの陽気でした。


 



 桜の品種まではお手上げの私です。美しい八重の花。


 



 広い芝生。あの新宿駅とは、別世界です。こういうのが、東京のすごいところですね。


 



 老若男女、携帯電話から、プロ級の一眼レフまで、みんなが桜を写しています。私はアマ(甘?)級のデジタル一眼です。


 



 日本庭園の桜。




 瀟洒な紅枝垂れ桜。


 



 白の一重。葉もいっしょに出る山桜系です。


 



 白の八重。八重になると、山桜の素朴さはなく、豪華です。自らの重さに俯きがちな花。


 



 あどけない印象の小彼岸桜。もう終わりかけでした。


 



 とにかく、巨木が多いのです。品種の多さ、本数も驚くほどで、この庭園の長い歴史が、身に迫って感じられました。ひとりでのんびり、いいお花見をさせて頂きました。朝はすいていて、すがすがしかった園内も、私が帰る昼頃にはかなり混雑していました。仮設トイレもあったことを思うと、花どきの今、土日の人出はかなりのものだったのでしょうね。


 



 つくばいに写る桜。ちょっと、回りがボケすぎてしまいました。残念。


 


 視界に花流れ首都高速は地下へ       空


 


 


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プチお花見

2009-04-03 23:59:23 | 公園で


 キランソウ シソ科 近所の土手で。


 東温市の緑化センター(だと、思っていたら、「森の交流センター」と、名前が変わっていました!)に、友人ふたりと桜を見にいきました。簡単なお弁当を買って、お昼休みを兼ねてのプチお花見です。いつになく、職員さんが道路に出て、車の誘導をしています。やはり、お花見客で、ここ数日は混雑しているのかしら。


 それでも、人口が少ないことの有り難さ。びっくりするほどの見物客はいませんでした。どこかのお年寄りの施設の方たちが、交代に歌を披露しています。「きーんらんどーんすの、おーびしめなーがら♪」なつかしく、ほほえましい歌ばかりです。そういえば、花嫁御寮はなぜ泣いていたのでしょう。子供の頃からの謎は未だ解決していません。


 



 おお!素晴らしいソメイヨシノです。ここの木は大きいものが多く、見ごたえがあります。ソメイヨシノというと、吉野桜を江戸の染井で品種改良して、全国に広まったと聞いています。私の生家は東京の巣鴨(そう、ばあちゃんたちの原宿です!)なんですが、歩いていける距離に染井の墓地というのがありました。あの辺から全国に広がったのか・・・なんだか自分の手柄のようにうれしい私です。


 



 これぞ、桜。という感じしませんか?This is SAKURA !


 



 こちらは大島桜。花と葉が一緒に出てくる山桜系です。ふっくらと優しい、少し大ぶりの花びらがちらちら舞い落ちる下で、お弁当を頂きました。至福。


 



 楓の新葉と、花。はなばなしい桜の陰でひっそりと。


 




 利休梅、バラ科。野趣のある花です。生け花にも使われますね。


 



 ほとんど白の八重桜。


 



 ピンク系の花ばかり見ていると、黄磯鶏(キソケイ)の黄色も新鮮です。ジャスミンの仲間です。


 


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土佐水木と日向水木

2009-03-25 22:23:59 | 公園で


 トサミズキ(土佐水木)  マンサク科トサミズキ属。早春に、黄緑の透けるような花の房を枝々につけます。名前のとおり、土佐(高知県)原産だそうです。



 咲き始めは、雄しべの葯が赤いのが特徴です。


 



 ヒュウガミズキ(日向水木)  マンサク科トサミズキ属。土佐水木ととても良く似ています。少し、枝分かれが細かく、花の房も小さく、雄しべの色がおとなしいので、さわやかな感じ。



 植木屋さんが、伊予水木と呼んでいましたが、、日向(宮崎県)でも、伊予(愛媛県)でもなく、石川、福井、岐阜原産だそうです。


 小学校のとき、担任の先生から習ったことですが、サツマイモは薩摩(鹿児島県)では、リュウキュウイモと呼ばれ、琉球(沖縄)では、カライモ(唐イモ)と呼ばれていたそうです。よく、覚えているでしょう?板橋先生、お元気でいらっしゃるでしょうか。サツマイモは南米原産ですが、それが東南アジアに伝わり、唐(中国)を経て、日本に伝わりました。その移動の過程で、いろいろな名前で呼ばれることになったのでしょうね。そういえば、夫の母は、愛媛でもリュウキイモ(リュウキュウイモ)と呼んでいたと言っていました。モノの名前は、調べるといろいろなことがわかって、おもしろいです。


 


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ムスカリ

2009-03-24 10:07:43 | 公園で


 ユリ科、ムスカリ属。この、ころころとした姿を愛さずにはいられないでしょう?


 



 群植してあるのも、見ごたえあります。青い花、いいですねえ。


 何色の花も好き、花はなんでも好きが大前提なのですが、青い花は特別な気がします。高校の頃は、「黄色い花が一番好き」と言っていたら、友人に、「それ、欲求不満よ。」と断言され、以後、言わないようにしていました。色による心理学?あるいは占い?風水?ヒトは色に意味を持たせるのが、好きですね。今、青い花を好む私は「それ、疲れているのよ。」と断言されるのかしら。


 最近は、黄色は欲求不満だなんて、失礼なことは言われずに、金運だとか、ビタミンカラーだとか、言われて人気者です。どうせ意味を持たせるのなら、いい意味を持たせるほうが、私は好きです。ストーリーはハッピーエンドが好き。占いは、いいことしか信じない。倒れる時も前向きに!


 



 白にほんのり、青いスジがはいるアイフェイオン(花ニラ)。これも大好き。


 


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白木蓮  ハクモクレン

2009-03-22 19:38:15 | 公園で


 モクレン科モクレン属。威風堂々の大木です。モクレン科の中でも大きい種類に属します。


 



 青空がよく似合う花。純白の花はコブシのように全開しません。かといって、チューリップのように整然とした形ではなく、少しずつ捩れて、とりとめなく曲がりくねった枝のあちこちから噴き出すように咲いています。


 



 蕾も、力を秘めて。


 


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紅花雪柳

2009-03-16 23:32:59 | 公園で

 バラ科シモツケ属。雪柳という名前が好きです。明るい陽光を浴びながら、春の雪のように淡く咲き、舞い散る姿はなんとも言えません。それなのに、紅花ですって!?そんな品種、作出した方に失礼だけれど、いらないのでは、と思っていました。



 でも、実物に出会うと、ああ、これもいいかなと。



 蕾は濃いピンクなのに、咲くと薄い薄いピンクです。その対比がまた美しいのです。植物に関しては、ポリシーもこだわりもない私です。


 


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緋寒桜 ヒカンザクラ

2009-03-15 17:46:13 | 公園で


 バラ科サクラ属。彼岸桜との混同を恐れて、寒緋桜ともいうそうです。濃いめのピンクで色鮮やかですが、そばに寄ってみると、うなだれて咲く内気な花です。ガクまで薄ピンクで、少し作り物めいた印象もあります。


 



 大木になり、枝はのびのびと広がります。下に咲いているのは椿です。


 



 ここにも、メジロがたくさん花の蜜を吸いに集まっていました。この春はメジロを随分見かけます。暖冬で数が増えたなんてこともあるのでしょうか。


 



 そして、ヒーヨヒーヨと大きな声で、メジロたちを追い払ってしまうヒヨドリ。偉そうに見えますが、人間に対してはメジロより臆病で、近寄るとすぐに逃げてしまいます。


 実は、これは先週の日曜日の満開の映像で、今日様子を見に行ったら、かなり散っていました。ソメイヨシノのように花びら一枚一枚ではなく、椿のように花も蕊も一緒にぽっとりと落花。桜吹雪とはいかないようです。


 


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蛇の目エリカ

2009-03-15 11:26:20 | 公園で


 ツツジ科エリカ属。エリカには、いろいろな種類があるけれど、一番多く見かけるのは、このジャノメエリカです。黒い雄しべと丸い花が、蛇の目に見えるのでしょうか。早春から咲く、ピンクのつぶつぶの花は可愛らしく、蛇という名は似合いません。別名黒蕊(クロシベ)エリカ。どうしても、ピンクより黒に注目しての名前ですね。


 



 丈夫で、こんなに大きく育ちます。遠くから見ると、ピンクの雲のように優しい佇まいです。


 


 


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山茱萸  サンシュユ

2009-03-11 20:12:23 | 公園で


  ミズキ科ミズキ属。枯れ木に黄色い金平糖をばらまいたような、明るい春の花です。葉は、花が終わってから出てくるので、花のイメージと結びつかず、この花の木であったことを忘れてしまいそう。でも、秋になると赤い実をつけ、再び自己主張します。別名は、春小金花(ハルコガネバナ)、秋珊瑚(アキサンゴ)。それぞれの季節のわかりやすいネーミングです。


 



 山茱萸と、むずかしい字を書きますが、茱萸はグミのことです。赤い実が似ていることからの命名でしょうが、グミはグミ科なので、まったく違う植物です。むしろ、ハナミズキやヤマボウシと同じ仲間であることに驚きますが、葉が出てくると、似たような平行脈なので納得します。


 


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沈丁花  ジンチョウゲ

2009-03-09 14:22:03 | 公園で


 ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属。子供の頃の春の香りは沈丁花。玄関脇の小さい木は、毎年必ず、香り高く早春を告げていました。お裾分けと言いながら、枝を何本か切って、学校に持って行ったり、親戚にあげたりしたものです。うちの木は、どなたかに頂いた挿し木がついたものですし、うちから何軒かのお宅へと増えていきました。


 祖母と二人で、祖母の実家のお仏壇にお供えに行ったこともありました。もう、その頃、祖母はだいぶ足腰が弱っていたので、歩いていく遠出は、最後に近かったかもしれません。「甚ちゃんが、この花が好きだったから。」甚ちゃんは、祖母の弟で、その少し前に亡くなっていました。「甚ちゃんは優しい子だった。」とぎれとぎれの思い出話も、なつかしい思い出です。その後、祖母も、父も亡くなり、家を出た私の知らぬ間に、沈丁花は枯れてしまいました。


 大好きななつかしい花なのですが、新しく植えたりはしません。記憶の中の、あの沈丁花でないといけないような、そんなわがままを、自分に許しているのです。


 


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泰山木 タイサンボク

2008-05-30 21:47:57 | 公園で

  モクレン科モクレン属 北アメリカ原産

♪泰山木の香も高く 真白き花よ 我が憧れ

 毎年、この花を見上げて、ひそかに歌う母校の校歌。花があって歌が好きなのか、歌があって花が好きなのか。

 とにかく今年も、ひそかに感動しながら、私は泰山木を見上げています。

 

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ユッカ  アツバキミガヨラン

2008-02-18 00:26:48 | 公園で

 北の丸公園の一角にユッカが咲いていました。和名アツバキミガヨラン。青年の樹などとも呼ばれている、観葉植物のユッカと同じリュウゼツラン科の植物です。北アメリカの暑くて乾燥した地帯が原産なのに、適応能力の高いこの植物は、明治以来、日本中の学校や公園によく植えられてきました。しかも、この真冬に、本来は夏や秋に咲くはずの大きな花穂を、堂々と立ち上げています。夏の花は白いのですが、寒さの影響でしょうか、かなり赤い色素が出ています。

 アツバキミガヨラン。この不思議な名前は昔から気になっていました。キミガヨって、君が代のこと?でも、どこから見ても日本的な感じのしない植物に、君が代はありえない・・・。調べてみると、いくつか説はありましたが、一番納得がいったのは、学名はYukka gloriosaで、glory(栄光)を意味するから、というもの。君が代は広辞苑で引いてみると、「君主の寿命ないし栄える時」とあります。

 学名の栄光と、おそらくは強健に豪華に咲き誇る様で、明治時代の日本にとって大切な名前をつけてもらえたユッカ。その名のせいで、戦前の日本にますます普及したのかもしれません。人が植物を移動させ、分布を広げるのは、こんな理由もあったりするのです。

 

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ツワブキ 石蕗

2007-11-20 23:48:20 | 公園で


 ツワブキは、ツヤブキ。蕗に似た形の、光沢のある葉をもった植物です。キク科ですが、フキはフキ属、ツワブキはツワブキ属です。茎(葉柄)をキャラブキにしたり、新芽をゆがいたりして食べることができます。



 古くから庭に植えられているこの花は、脚光を浴びるような園芸植物ではありません。 でも、冬の声を聞き、庭がだんだん寂しくなる11月に、黄色く華やかに咲いてくれるこの花にほっとします。しかも、日陰でも元気なので、日の当たらない庭の心強い味方でもあります。斑入り種ならなおさら、趣きがありますね。


 伊方町の町の花です、と、教えてくれたのは、この町出身のNちゃんでした。伊方町は、愛媛県の九州側に細く突き出た佐田岬半島の町です。真ん中に背骨のように稜線が通り、平野部の少ない険しい地形のこの町に、強い潮風にも負けず、この花がたくさん咲くのだそうです。原子力発電所を擁するこの町を思う時、青い海と、ツワブキの黄色い花と、今は母となったNちゃんの美しい笑顔が目に浮かびます。  


 



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ガイラルディア  大天人菊

2007-08-04 19:04:03 | 公園で

 キク科。真夏から秋まで、元気に咲いています。ガイラルディアという名もごついし、色も鮮烈な黄色からオレンジの覆輪です。白や紫のひそやかな花が好きな私は、その元気な姿が眩し過ぎてちょっと敬遠していました。

 でも、今回、高速のサービスエリアで風に揺れていたガイラルディアは、優しいイメージの花でした。花びらの落ちたあとの種の様子も微妙な色合いでふわふわしていました。

 耕土の浅い、窒素の少ない土壌で栄養失調気味で育ったので、茎も細く、花も小さめだったのかもしれません。理由はともかく、天人という名前を、初めて、なるほどと思った出会いでした。


車輪梅の実

2006-10-30 00:35:07 | 公園で

 シャリンバイはバラ科の低木。春に白い梅に似た花を咲かせ、葉がその花の下に車輪状についているので、車輪梅です。海岸沿いに多く、樹皮は大島紬の染料になるそうです。

 めずらしい木ではありません。排気ガスに強いということで、街路樹として、たくさん植えられています。もう少し葉の丸いマルバシャリンバイも、よくみかけます。

 この写真のものは、公園内なので、実をたくさんつけて生き生きしているような気がします。排気ガスに強いとはいえ、道路に植えられたものは、ベストコンディションとは言えないのでしょうね。

 

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