気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

ツワブキ 石蕗

2007-11-20 23:48:20 | 公園で


 ツワブキは、ツヤブキ。蕗に似た形の、光沢のある葉をもった植物です。キク科ですが、フキはフキ属、ツワブキはツワブキ属です。茎(葉柄)をキャラブキにしたり、新芽をゆがいたりして食べることができます。



 古くから庭に植えられているこの花は、脚光を浴びるような園芸植物ではありません。 でも、冬の声を聞き、庭がだんだん寂しくなる11月に、黄色く華やかに咲いてくれるこの花にほっとします。しかも、日陰でも元気なので、日の当たらない庭の心強い味方でもあります。斑入り種ならなおさら、趣きがありますね。


 伊方町の町の花です、と、教えてくれたのは、この町出身のNちゃんでした。伊方町は、愛媛県の九州側に細く突き出た佐田岬半島の町です。真ん中に背骨のように稜線が通り、平野部の少ない険しい地形のこの町に、強い潮風にも負けず、この花がたくさん咲くのだそうです。原子力発電所を擁するこの町を思う時、青い海と、ツワブキの黄色い花と、今は母となったNちゃんの美しい笑顔が目に浮かびます。  


 



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14 コメント

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ツワブキは (あすかちち)
2007-11-21 08:43:59
Quさん、おはよう!
この花、なかなか咲いているところに出くわさないんです。
それも、こんなにたくさん一度に咲いているところなんて。
いつも気づいた頃には、タンポポの綿毛みたいな状態になってます。
黄色い時に気づけ!って・・・
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あっ、わたしのブログにも・・・* (saki)
2007-11-21 14:19:45
こんにちは。Quさん。

今日私もブログに写真を入れました。

でも家の「ツワブキ」の花、花びらが少しカールしてるの。
花も個体で、少しは違いますよね。
個性って大事ですよね。
種類が違うというのではありませんよね。
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あすかちちさんへ (Qu)
2007-11-21 19:21:50
日陰でも枯れないので、そういう場所に植えられがちですが、本当は日当たりのいいところで元気いっぱい花を咲かせたいのでは。
でも、これは特にたくさん咲いた株だと思います。
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あら~! (Qu)
2007-11-21 20:18:55
偶然ですね。
子供の頃、偶然同じ言葉を口に出すと、大急ぎで
「ハッピ!お返しなあし!」
と、相手を叩いて逃げるという、子供世界の掟がありました。
大抵の場合、ハッピがまた重なるので、どちらかの舌が回らなくなるまでハッピは続きます。
そんなことで他愛なく笑いころげていた頃のお話。
ハッピは多分 happy だったのだと、あとから気づきました。
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「ハッピー・アイスクリーム」と言ってた! (saki)
2007-11-21 20:59:47
ブログまで、見に来てくれて有難う。

偶然同じ言葉を言ったとき、うちの方では…
「ハッピー・アイスクリーム」と言うの。
その言葉を早く言ったほうが、アイスクリームをおごってもらえるみたいな~

*少しづつ違うのね。より具体的になるとか・遊びが発展するとか。
一緒と言うことが嬉しいのは大人も同じだな!
happy! happy!
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空から眺めて、いかったいかった!? (折節)
2007-11-21 23:16:24
Quさん、こんばんは。

先日の羽田行で佐田岬半島がよく見えました。
風の力でプロペラを回して、そのエネルギーを電気に変換する構築物。
早い話が風力発電用の扇風機の化け物が増えていました。
三崎、瀬戸、伊方、保内に八幡浜…順番は合ってますでしょうか?
私は、もうずいぶん車で走っていませんので。

ツワブキは、あんまり知らない私も奇跡的に花と名前が一致しています。
鮮やかな黄色の花。
飛行機からもその気で見ていたら、見分けられたかもしれませんね。
愛媛県上空はまだ上昇中ですから、高度もそんなに高くないですし…。
来年の11月にまた上京するはずですから、今から手帳に…書いてもダメですね。
来年の手帳じゃないですから…。

今日は、愛媛から後輩が出張してきて、松山は「山田屋まんじゅう」をおみやげにもらいました。
創業慶應三年、小さくてさわやかな、こしあんのおまんじゅう。
にっこりしながら、なつかしさとともに、ごちそうになりました。
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sakiさんへ (Qu)
2007-11-22 01:50:35
アイスクリームおごってもらえるの、いいですね。
今度、大人の会話の中で、ふいにはしゃいでやってみようかな。
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折節さんへ (Qu)
2007-11-22 02:07:54
順番あってますよ。
でも、町村合併で、初めの3町は伊方町、あとふたつは八幡浜市になりました。

巨大風車は、騒音公害で地元で問題が多いと聞いています。
たまに行くと、ナウシカの世界のようで圧倒されますが。
原発の町での風力発電?って、ちょっと不自然な気もします。

東京に行く飛行機から、我が家が見えたことがあります。
もちろん家の形が見えたわけではなく、我が家は小学校に隣接しているので、ああ、あのへん!と。
帰る便では夜の東京湾が圧巻でした。
東京湾の中ほどの光の直線は、海に道を作ってしまう人間の素晴らしさと、恐ろしさを感じました。
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この植物について、疑問があるんです。 (りす美)
2007-12-07 05:46:50
お久しぶりです。

先日、八丈島に行って八丈富士に登った時のこと。道に沿って一杯生えていたツワブキが、ある高度以降、ふっつりと無くなったんです。高度が高くなって気温が下がる、つまり、ある温度以下では繁殖しないということなのか、と夫と仮説を話しながら登って行ったんですが、じゃあ一体何度までが生育域なんだろう、ということ、未だ突き止めていないんですけど、どうなってるのかご存知ですか?仮説自体が的外れ、っていう可能性も大だろう、とは思いますが。
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りす美さんへ (Qu)
2007-12-11 20:41:38
すみません。
ちょっとブログさぼっていました。
里帰りされていたのですね。

ツワブキは寒い時に咲く植物ではありますが、分布は本州から台湾となっているので、やはり耐えられる温度の限界が、ちょうどその高度あたりなのでしょうね。
その高度の最低気温を測定できたら、ツワブキの耐寒温度について学会で発表できるかも。
リス美さんの観察眼と、推理力には脱帽です。
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