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ウエスティに猫な日々

日々の料理と外食、趣味の熱帯魚と読んだ本の感想と我が家の犬と猫の話。
ほか、日々のちよっとした独り言。

「 転がる検事に苔むさず 」 直島 翔

2022-02-11 01:47:18 | 
          「 転がる検事に苔むさず 」  直島 翔

                

新聞に広告が載っていたので、警察小説好きの人なら読まなくっちゃと、リクエストして借りてきました。 第3回警察小説大賞受賞作。
これがデビュー作だそうで、新聞社勤務。東京地検などの司法担当だから描けたリアル警察小説。
~~~~~ネタバレあり
舞台は東京区検察庁 浅草分室。東京地検の下にある機関  最初に検察の説明。 最高検察庁・高等検察庁・地方検察庁があり、簡易裁判所には区検察庁があり区とは二十三区全体のこと。 
出だしが何やら難しくて読めるかなと心配でしたが、すぐに事件に引き込まれていき、すぐに読めました。

道路の真上にかかる電鉄の高架から、若い男が下を通る車の上に落下。自殺か事故か他殺か?
久我周平検事は、飲み仲間の刑事課長から手を貸して欲しいと頼まれる。
同僚で久我が指導している倉沢ひとみ検事と、生真面目な交番巡査、有村誠司が事件の真相を探る。

亡くなったサラリーマンは河村友之27歳。表の顔は真面目な青年。裏の顔は?
ペーパーカンパニーを利用した輸入外車取引。ロッカーに残された麻薬と現金。銀座の強盗犯との関係は。
3人が調べていくうちに次々と真実が分かってくる。
~~~~~~
私も途中から、もしかしたら犯人が分かったかも!?。まぐれで当たっていましたが、でも、なぜ、どのように殺したのか分かりませんでした。
不幸な偶然が重なって、友之は亡くなりましたが、なぜ死ななければいけなかったのか、犯人にも同情しました。
久我は真面目で取り調べも上手いのに、上司や同僚に疎まれ出世を外れている。久我が昇進できなかったのは仕事をし過ぎるから。仕事をしない輩から嫌われた。 
家庭では娘に軽んじられ、可哀想ですが、いつか父親の偉大さが分かるかも。さあ、再出発。

検察庁の中のゴタゴタや、男同士の妬みや恨み、出世争いなど、大変さが分かりました。
小橋克也検事の意地の悪さには癖癖しました。最後は自滅していったけど。 
ちょっとしたロマンスも生まれ、テレビドラマになるなら、だれがいいかな?なんて考えながら読みました。


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