○ 名 称: 浄 土 寺
○ 宗 派: 浄 土 宗
○ 霊 場: (不明)
○ 場 所: 小樽市
○ 拝観日: 平成28年1月
[まずはじめにおことわり]
こちらのお寺、完全に檀家寺さんです。観光とか霊場とか文化財的要素はほぼありません。今回、たまたま御朱印をいただけましたが、普段から対応されているのかどうかはわかりません。このブログを見て「行ってみよう!」と思う人がいるとは思えませんが、もしおられたらくれぐれも失礼のないようにお願いします。
そのうち訪れてみたいお寺、その何本かの指に入るお寺のひとつが兵庫県小野市にある浄土寺さん。快慶作の阿弥陀三尊像が有名です。
小野市 浄土寺さんの三尊像
西日が入ると、それが光背のように光り輝くそうで。
ただ公共交通機関で行くとしたら結構大変そうな場所。あそこで乗り換え、ここでコミュニティバスに乗って・・・てなことを調べているうちに浄土寺さんのブログを発見
それが 銭函浄土寺のブログ
これ・・・、思い込みっておっかないですねぇ。完全に小野市にある浄土寺と思い込んで読み始めました。
(読み始めて10分後)うん?銭函?それに妙に北海道ネタが多い
小樽の銭函じゃん
ということで読み直していきますと、
・ご本尊の阿弥陀如来は江戸中期作
・最近、観音さんと勢至さんがそろい、阿弥陀三尊となった
と。
北海道で江戸中期の仏像ってそんなにないと思うんですよ。
それでいて小樽市役所のサイト、そこの文化財のページにも載っていなく、また昭和30年代に発刊された「北海道の仏像」にもそれらしき記載はない。
森川不覚さん著の「北海道の仏像」
といった状況で、お寺さんに電話して拝観させていただくことに。
伺ってみますと住宅地の一角に、本堂・納骨堂・住宅(庫裏)と典型的な檀家寺。檀家さん以外は法事でもない限りはまずは踏み込めないオーラ。
対応いただいたのは大奥さん(なのかな?)。見ず知らずの物好きを快く本堂にあげてくださり、ご本尊のすぐ近くで見ていいですよ、と。
まずはお参りしてご本尊を拝顔
数年前に修復されたそうで江戸時代作の面影はなし。完全な金ピカでして、そのせいかどうかはわかりませんけど舟形光背がものっすごく目立つ。
ちなみにこのご本尊の修復のすぐ後に観音さん・勢至さんもつくられたんだとか。
※上記2画像はいずれも浄土寺さんのブログからお借りしたものです。ですので問題があった場合消去しますんで
ご本尊は坐像、脇時は立像といった違い以外にも、様式的にはこの2像(観音・勢至)全然異なるんですよ。ですがお顔つきは同じ。修復するとお顔は現代風になってしまうんでしょうか?
こちらの阿弥陀三尊像を見ていると、ふっと函館の高龍寺さんを思い出してしまいました。
あちらは(同じ江戸時代の)釈迦三尊像で、近年修復された。
ただ、確かあちらは曹洞宗。
・・・確証もなく書くのはよくありませんね。「なんとなく高龍寺さんを思い出した」ってことだけにしておきます。
それで御朱印についてお願いしてみると、「今、書き手(お坊さん)がいないから御朱印帳を預けておいて」ということに。
約1週間後に再び伺い、って感じでいただいてきました。
ありがとうございました。
あ、法然さんと善導さんも素敵でした。