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DAZN観戦 2020年J2リーグ第15節 水戸ホーリーホックvs愛媛FC

2020-09-01 16:37:54 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の水戸の記事はこちら(8節・甲府戦)
※前回の愛媛の記事はこちら(3節・山口戦)

前回の5連戦では1勝に終わったチーム同士の対戦。

良いサッカーは展開するも、思うように勝ち点が伸びない水戸。
前節・長崎戦は一度リードを奪ったものの、直ぐに逆転されてしまい2-3で惜敗と、そんなチーム状況通りの試合となりました。

逆に愛媛は前節・大宮戦で勝利したものの、それまで10試合未勝利という泥沼状態。
リードを奪ってもすぐに逆転されてしまうという負けパターンに嵌り、特に10節・金沢戦は3-0とリードしながら、後半に4点獲られて大逆転負け。
自身が2節(徳島戦)でやった事を逆にやられてしまう有様。
前節も結果だけを見れば、後半のラストプレーという状況でPKをゲットしての薄氷もので、一息付けたという状況には変わりなく。

試合開始となると、水戸サイドに変化が。
4-4-2が予想されていたフォーメーションが、中山がセンターフォワードの位置に陣取り、左右に山口・山谷が開くものにシフト。
つまりどう見ても3トップのそれとなり、現在のチーム状況を踏まえてか、再び変化を付けてきた秋葉忠宏監督。
4バックと3バックの変化を付ける事はこれまで散々やって来ましたが、ここに来て3トップという新たな策を講じてきました。

目先の変化に追われて……という泥沼に嵌っていく姿が頭を過ったものの、蓋を開けてみれば、それが愛媛のウイングバック(右・清川、左・長沼)を封じるのに一役買うという結果に。
逆に愛媛サイドが、茂木や川村を後方から走り込ませてロングパスを通そうという変化を強いられる事となります。

序盤はスルーパス・ロングパス攻勢が目立った両者ですが、オフサイドも多発するなどして冴えず、コーナーキックからのヘディングシュートが双方1本ずつあっただけという静かな出だしな印象でした。
火蓋が切られたような攻めは前半18分の愛媛。
ここも森谷の右へのロングパスに茂木を走り込ませて……という始まりでしたが、奥から茂木の低いクロスが入ると、GK松井が横っ飛びで抑えにいくもこぼれて乱戦に突入。
丹羽が詰めにいくも水戸ンドカ・ボニフェイスのディフェンスで撃てず、一旦水戸・山田が拾うも渡邊が奪い返し攻撃継続。
エリア内でキープし続けるも、最後は茂木の戻しを川村がミドルシュートしますが、僅かにゴール上に外れて(DFに当たったか、GK松井が触ったか)モノに出来ず終わりました。

その後はともに出足の良い守備からショートカウンターを狙う展開になりかけるも、シュートに繋がらないもどかしい場面の連続。
内容的には激しく攻守が入れ替わり、時折(主に愛媛側の)ポゼッションで落ち着く、という感じだったでしょうか。

そんな中でも、最後方のGK岡本もパスワークに加え、いつも通りのポゼッションサッカーを貫かんとする愛媛。
足元巧みにパスを出すGK岡本でしたが、ゴールキックの際に軸足を滑らせてミスキックするシーンも。
4節・長崎戦では(雨中だったとはいえ)それが敗戦に繋がってしまっただけに、プレースキックという基礎のプレーを固めて欲しいと思わされましたが、その不安が後半再び訪れる事となります。

飲水タイムを挟み、水戸がシュートシーンまで持ち込む場面が増えて若干押し気味の様相に。
30分細川とのパス交換から木村が縦パス、これを中山がヒールでポストプレイ、受けた森が左に展開して好機。
山口が奥まで進入し、シュート気味にクロスを入れるもボールはゴール右へと外れ。
33分にはンドカのエリア内へのミドルパスがこぼれた所を、山谷がミドルシュートしますがゴールの上に外れ。
35分にはCKでサインプレーを見せ、キッカー山口はエリア手前中央へのクロスを選択して山田がボレーシュートにいったものの、愛媛・茂木が素早くブロックして実らず。
攻撃力に関しては上位クラブにも劣らない今季の水戸、この日もチャンスを多く作っていきます。

その後愛媛の時間となるも、これを凌ぐと前半アディショナルタイム。
ンドカのロングパスを中山が収め、左に展開したのち山口がエリア内左からクロス。
低いボールに山田が頭から飛び込んでダイビングヘッドを放ちましたが、GK岡本のセーブに阻まれ、惜しくも先制ならず。
結局前半はスコアレスとなりました。

変化を見せたこの日の水戸でしたが、後半再び動きます。
頭での中山→アレフ・ピットブルへの交代だけに留まらず、3バックへのシフトを敢行。

しかも従来の1アンカースタイルとは違い、木村・山田をドイスボランチに置いた3-4-2-1のフォーメーション。
3バックはンドカ・乾・細川で、ウイングバックは右が岸田・左に山谷。
シャドーに山口・森を置いて、早速後半2分にチャンスを作るも、岸田のグラウンダーのクロスに合わせたピットブルのシュートは威力無くGK岡本がキャッチ。
5分には敵陣で森がカットしてピットブルがエリア内でシュートする絶好機でしたが、これもGK岡本にキャッチされます。

相手の出方の変化に付いていけていない印象の愛媛でしたが、11分にこちらも3枚替えという手段で変化を与えんとします(フォーメーション自体は不動)。
渡邊・忽那・丹羽→横谷・山瀬・有田へと交代。
ボランチは横谷(と川村)が務め、山瀬がシャドー、有田が1トップ。

その後もポゼッションを高めていく中、変化を付ける愛媛。
右センターバック・茂木を上がり目にしたり、横谷が降りてきて「ミハイロ・ペトロヴィッチ式」の最終ラインを踏襲したりと色々見せていきますが、シュートには持ち込めず。

そして水戸も、愛媛に応酬するかの如く3枚替えを敢行。(17分)
山谷・森・山田→外山・松崎・安東へと交代(いずれも同ポジション)します。
売り出し中の松崎をジョーカーの如く起用してきたこの日。
早速期待に応えんとした松崎でしたが、それが裏目に出たシーンは21分。
相変わらず出足の良い守備を見せる水戸、ここでも細川が中盤でカットしてからの好機。
安東のロングパスが山口に渡りエリア内左へスルーパス、富山が走り込んでグラウンダーでクロスを入れ、これに合わせようとした松崎。
しかし先んじて愛媛・前野にクリアされると、勢い余って前野を削ってしまい反則、警告を貰う破目に。
いきなり制約を受けてしまった松崎、同時に飲水タイムへ。

その後は両者パスワークが乱れてきた印象で、25分には水戸のパスミスを山瀬が拾い、有田がシュート(枠外)という愛媛の好機が。
そんな中、再び愛媛GK・岡本のキックミスが生じる事となります。

29分、水戸のファールで自陣エリア内からのFKとなった愛媛。
これを当然GK岡本が務めるも、蹴られたボールはボテボテで前方へ。
慌てて岡本が拾ったものの、自身で連続して触るという反則となり、水戸の間接FKとなってしまいます。
一気に攻守交替、これで失点すれば長崎戦の悪夢(自身のゴールキックのミスを長崎ビクトル・イバルボに拾われ、DFがPK献上して失点)再びという場面。
しかし間接FKというレアなケース(位置はエリアすぐ手前やや左)なのが幸いし、富山が触った後の山口のシュートはゴール右上に逸れていきます。

辛うじて命拾いした愛媛と、モノに出来なかった山口。
それを象徴するかのように、その後はパス精度の乱れから前線でのインターセプトが多発する、良く言えば出入りの激しい・悪く言えばややダレてきたという試合展開。
水戸が34分、攻撃の軸となっていた山口を交代(奥田が出場)させてからは、尚も精度を欠く事となります。

終盤に突入し、ボールを握っても中々好機が生まれない愛媛を尻目に、水戸が一方的にチャンスを得る展開に。
しかしクロスが上がっても合わないシーンの連続に、エリア内のピットブルが思わず奇声を挙げる場面も見られます。(放送席ではピットブルのエリア内での動きの悪さが指摘されていましたが)
43分、ようやく外山のパスを受けた奥田が、そのままエリア手前からシュート(枠外)というシーンが生まれましたが、停滞感を振り払う事は出来ず。
結局最後までゴールが生まれる事は無く、0-0でタイムアップ。

試合前は「守備を締め直した」という趣旨のインタビューが見られた水戸・秋葉監督。
その効果は表れたものの、逆に攻撃面で行き詰まるという、ある意味お約束の展開になってしまいました。
再びの5連戦の中、次の試合は強敵・徳島戦。
この日のような「相手に合わせたシステム」を採るのか否か、そして互角に渡り合えるのかに注目が集まる事でしょう。


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