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DAZN観戦 2020年J2リーグ第3節 レノファ山口FCvs愛媛FC

2020-07-09 16:04:49 | サッカー視聴記(2020年以前)

4-3-3のフォーメーションによるミラーマッチ。
オレンジのチームカラー同士に相応しい対戦となりましたが、内容を見ると前プレによるボールの奪い合い、激しい身体のぶつかり合いという泥臭さが前面に。

立ち上がり愛媛のプレスが嵌り、ショートカウンターで好機を作ります。
前半3分、右サイドで西岡大志のパスカットから森谷→藤本と渡り、藤本がエリア手前中央からシュート。(DFがブロック)
5分には同じく右サイド、今度は深めの位置で長沼がカットし、そのままエリア内にカットインしてクロス気味にシュート。(GK吉満セーブ)
この好機の他にも、12分には渡邊が山口・池上からボール奪取して攻め込むなど、前線の守備の出足の速さが際立ちました。
前節・徳島戦での大逆転勝利(4-3)の勢いそのままという感じで、かつ前節前半で3点ビハインドとなった試合運びを払拭せんとしているようでもあった愛媛。

一息つきたい山口は13分、センターバック楠本ロングパス→愛媛・前野のミスから好機。
高がこのボールを拾ってエリア内左へスルーパス、走り込んだ高井がシュート。(西岡大志がスライディングでブロック)
一つチャンスを迎えたのが幸いしたか、15分には前プレから佐藤がパスカット、右サイドから高井(ポジトラで右に回っていたか?)がクロス。
イウリが頭で合わせたボールは空中へ浮かび、川井が落とした所へ高が走り込んでシュート。(田中がブロック→高井がハンド)
シュート数とともに、流れをイーブンに戻すのに成功した山口。

山口のMFはヘニキ・高・佐藤と、3人ともボランチタイプの選手。
そのため4-2-1-3となるのは必然でしたが、変則的だったのはビルドアップからの攻撃。
ヘニキは右サイドに張り、右サイドバックの川井が前に出る形で、高と佐藤が2ボランチという基本形を作っていました。

飲水タイムを挟むと、試合の流れは徐々に愛媛ペースに。
山口がヘニキのビルドアップ能力の難という弱点をカバーするべくの変則フォーメーションなのは明白であり、次第にそれを突く事でプレッシャーを与えていたのでしょうか。
27分の山口のビルドアップ、愛媛の激しいプレスを受けながらも逃げ回りますが、楠本が右のヘニキへ苦し紛れ気味にパス。
ヘニキも何とか相手より先に中央へ蹴り、そこに味方は居なかったものの、何とか池上が戻って抑えて事無きを得たシーンが印象的でした。

一方の愛媛、立ち上がりは田中がボランチの4-1-2-3が基本形。
しかし飲水タイムの後ぐらいから、ビルドアップの際は渡邊がボランチの位置に降り、2CB・2ボランチのスクエア型へとシフト。
中央で人数優位にしつつ、ビルドアップの出口を作らんとしていました。

それでも決定機には持ち込めず、終盤はどちらもプレスが嵌り、チャンスを作れずの攻守交替が激しさを増す展開に。
その流れが収まりを見せた44分、チャンスは山口。
ヘニキのカットから後方でボールを握り、佐藤が右へロングパス、これを受けた川井は素早く中央へ。
収めたイウリがエリア手前でキープしてからバックパス、受けた高はエリア内左へスルーパス、これに高井が抜け出すもGK岡本が飛び出してクリアし何とか防ぎます。

以降は山口が右サイドでスローイン攻勢、右コーナー近辺の狭い所で攻防が続きましたが、イウリのバイシクルシュートで締める(GK岡本キャッチ)とともに愛媛が反撃。
既にアディショナルタイムに突入した前半、左サイドで清川がエリア内に切り込んでクロスも、ブロックされて左コーナーキックに。
キッカー森谷が中央へ送ると、ゴールに背を向けた田中が足で触れ、このボールを西岡大志が押し込んでゴール。
それと同時に前半終了の笛が鳴り、ラストワンプレイでスコアが動く結果となりました。

そして後半、双方が選手交代。
山口はヘニキ→森へと替え、森が右ウイングに入り、池上がMFにシフト。
そして愛媛は清川→山瀬に替えるとともに、フォーメーションを変更。
前年の基本形であった3-4-2-1にシフトし、ウイングバックは右に西岡大志・左に長沼、ドイスボランチに田中・渡邊と大きな動きを見せてきました。

前節の後半頭での3枚替えに見られるように、ハーフタイムで激しく動く采配を魅せ続けている愛媛・川井健太監督。
J2最年少という立場故、一見すると動きたがりとも捉えがちですが、選手層の厚みが増した故大胆な起用法を採る事も出来る。
渡邊・横谷といったベテラン陣の加入で、前年は山瀬に掛かりがちだった負担も軽く出来るでしょうし、有田・丹羽らのアタッカーをジョーカーとして使う事も出来ています。
この日は長期離脱していた西田もベンチに復帰し、この傾向は強まりを見せるとともに、チームに好影響を齎していく予感がします。

後半が始まり、一進一退の立ち上がりを経て、後半5分の山口の好機。
佐藤の縦パスを受けたイウリが左へ展開、そこから池上がスルーパスを送り、走り込んだ高井がグラウンダーでクロス。
走り込んだ高がシュートするも前野がブロック、跳ね返りを池上が再びエリア内へ送り、イウリがトラップして反転シュートもGK岡本がセーブ。
さらに9分には直接フリーキックのチャンス、池上が小さく触ったのち高井がシュートするも、これもGK岡本のセーブに阻まれます。

危機を凌いだ愛媛、以降も後方から繋ぐサッカー主体で反撃。
11分GK岡本の左への縦パスから攻撃開始、田中→山瀬→長沼と渡り、長沼のロングパスを藤本が前線で収めて好機。
藤本から受けた山瀬がエリア内へ送ると、森谷のスルーから西岡大志がシュートしますが、GK吉満がセーブ。
もう一方の特徴である前線のプレスも相変わらずで、20分には山口・佐藤から渡邊がボール奪取、好機になりかけるも渡邊が佐藤の足に掛かって倒れ後が続かず。
22分には相手ゴールキックからの組み立てをエリア内で丹羽(藤本と交代で出場・13分)が奪い、森谷がエリア内右でキープからクロスを上げるもブロック。

山口も24分、CFイウリがミドルシュート→ブロックされた後高のパスをエリア内で受けてシュートと、立て続けにゴールを狙います。
そして飲水タイム、それと同時に山口は高井→浮田・佐藤→吉濱と2枚替え。

天候も悪くなり、激しい雨がピッチに降り注ぐ維新みらいふスタジアム。
それを受けてか、再開後の山口はロングパス主体で打開を試みます。
30分、吉濱のロングパスを受けた浮田が左サイドからカットインしてのシュート(枠外)が生まれると、功を奏しペースを握る山口。
以降は右サイド主体で攻撃を仕掛けていきます。

33分は右サイドを森がドリブルしてエリア内に進入、クロスがブロックされるも川井が拾って繋ぎ、吉濱がミドルシュートを放つもまたもGK岡本がセーブ。
35分には高が川井とパス交換ののちカットインしてイウリにパス、イウリはエリア手前からシュートもブロックに阻まれます。
イウリの跳梁も目立ち、40分にはこの日2本目のバイシクルシュートを放ちますが枠外に。
しかしこのバイシクルも、前半同様に直後の愛媛の得点の呼び水となってしまった感がありました。

41分、愛媛は森谷→有田へと交代。
攻撃機会がめっきり減っていた愛媛ですが、反撃の一糸、いや二糸を通すのに成功します。
43分に自陣左サイドからスローインで長いボールを有田がポストプレイ、これを田中が走り込んですかさずDF裏に送ると、長沼が抜け出してドリブル。
そしてカットインからGKと一対一に、長沼はループシュートを放ちGK吉満の上を通してサイドネットに突き刺すゴール。

貴重な追加点を得た愛媛、その1分後には敵陣で有田がボール奪取。
そして体制を整えて、距離があったもののそのままシュートを放ち、またもやGK吉満の上を抜いてのゴール。
立て続けの2得点で、好試合にケリをつける事に成功しました。

以降はパワープレイに転じる山口をいなし、無事に連勝を飾る事が出来た愛媛。
中断期間を経て非常にタフなチームへと変貌を遂げたという印象で、最終的に辿り着くのはどの位置になるのか、期待したいです。


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