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DAZN観戦 2023年J1リーグ第26節 柏レイソルvs横浜F・マリノス

2023-09-05 16:01:23 | サッカー視聴記(2023年J1)

<両軍スタメン>

  • 柏のホームだが、↓とは逆のサイドで前半スタート。

正念場のリーグ終盤戦。
2年連続優勝を目指すマリノスは、川崎との「神奈川ダービー」(21節、0-1)に惜敗してからというもの、中断を挟んで再開後もその内容を引きずるかのように低調な試合が続き。
接戦続きのなか勝利はしていたものの、前節は再びのダービーマッチ「横浜ダービー」で手酷い敗戦(1-4)を喫してしてしまう有様で、踏み止まりたい一戦となりました。
しかし故障者続出で満足にメンバーを組めなくなってきたという物理的要因は、そんな意気込みだけではカバーしきれるものでは無く。

この日はアウェイで柏が相手と、2戦連続で残留争いを強いられるチームとの戦いとなり。
その柏はキックオフで、いきなりセンターサークルから前進という奇襲に近い戦法を採ります。
これは止められるも、尚もボールを確保したのち右で高い位置を取った片山へロングパスと奇策は続き、今度はセカンドボールが山田雄に繋がってクロスまで持っていき。

前半3分に縦パス攻勢からジエゴが左からカットインシュートを放つ(GK飯倉キャッチ)など、そんな姿勢が奏功してペースを握りかける柏。
それでもマリノスは落ち着いてその流れを切り、6分に喜田がミドルシュート(ブロック)、コーナーキックを挟んでさらにナムテヒがミドルシュート(GK松本セーブ)と遠目からのフィニッシュで脅かし。
主体的な攻撃へと移る雰囲気を作り上げます。

しかしボールポゼッションの体勢に入っても、柏の守備布陣の前に満足な攻撃を繰り出す事は出来ず。
4-4-2ブロックを極限まで圧縮したような、超コンパクトといっても過言では無い程の布陣を目の当たりにして、効果的な縦パスを通せずに時間を浪費していくマリノス。
それでも縦パスを送るものの、その受け手はすかさず前後から挟まれてデュエルに持ち込まれる厳しい勝負を強いられます。

そして無理目の縦パスをサヴィオにカットされて危機を招く(15分・22分)など、相手を揺さぶった末に仕留めるというマリノスらしい攻撃は全く繰り広げる事が出来ず。
19分に右からの前進で、こぼれ球を拾ったナムテヒのカットインを経て、中央でエウベルが放ったミドルシュートがゴールバー直撃というのが最も惜しかったフィニッシュとなり。

26分に飲水タイムが挟まれても、大まかな流れは変わらず。
最後方から繋がんとするマリノス、柏2トップが常時ボランチへのパスコースを消す姿勢を受け、その脇にナムテヒ・ロペスを降ろす事で対応しようとします。
しかし柏ディフェンスもそれに愚直に喰い付かず、コンパクトさを保ち狭い局面での勝負をマリノスに強いる体勢を貫き。

キーポイントは30分で、活路を見出せないマリノスは中央をダイレクトパスで繋がんとするも、椎橋に奪われて反転柏のショートカウンターに。
山田雄のスルーパスがエリア内へ通り、走り込んだ細谷のシュートはGK飯倉がセーブするも、跳ね返りを椎橋が詰めてゴールネットを揺らします。
これは細谷の抜け出しが(VARチェックを経て)オフサイドを取られて得点とはならなかったものの、無理にダイレクトパスでの前進を図ろうとして奪われるという、マリノスらしくないビルドアップの姿勢の果ての危機。

続いては35分、右サイドに降りたロペスがポストプレイで繋ぐも、ここもダイレクトプレイ主体となった結果ズレてしまいサヴィオに奪われ。
そして細谷とのワンツーからドリブルに入り一気に左ポケットを突くサヴィオ、放たれたシュートは再びGK飯倉がセーブと、機能不全に限りなく近いものとなるビルドアップ。

何とか誤魔化しながら、多少強引に得点を狙いにいくマリノス。
その中で38分、ロペスの右→左へのサイドチェンジがカットされて柏のカウンターに。
片山のドリブルを止めたマリノスがカウンターのカウンター、という慌ただしい絵図が描かれる(エウベルの持ち運びが止められて遅らされる)など、偶発的な要素を抱えながらも好機を作っていきます。
41分には中盤でダイレクトパスの連続でボールを確保したのち、永戸の遠目からのクロスにロペスが走り込んでヘディングシュート。
GK松本がセーブと際どいフィニッシュとなったものの、オフサイドディレイを取られて無効となり。

松原とジエゴの頭部同士での激突(20分)や、審判団の無線機の異常(44分)もあり長くなったアディショナルタイム。
しかしマリノスの攻撃の機能不全ぶりの衝撃の方が大きく、終盤とありそこに付け込んでハイプレスへと移行する柏。
GK飯倉にまで果敢にプレッシャーを掛け、敵陣でボール奪取する事2度と冷や汗を掻かせましたが、シュートには繋がらず。

厳しい展開を強いられたマリノス、それをカバーせんとサポーターの応援の声量が大きくなるも、効果は目に見えて上がりません。
結局スコアレスのまま前半を終え。
ハーフタイムで柏の方が動き、故障明けという要素を抱えるジエゴ(それとも頭部へのダメージの影響か?)に代えて三丸を投入しました。

マリノスのキックオフで始まった後半ですが、最終ラインへ戻したのち、柏のプレッシングで詰まりサヴィオに奪われるといういきなりの失態で幕を開け。(エリア内へ細谷がスルーパスもクリアしてCKに)
これではムードも上がる筈は無く、柏がその隙に乗じて敵陣でサッカーを展開する時間となります。
CK2本やロングスローも交えながら、マリノスがやりたい(と思われる)急所への縦パスでディフェンスを揺さぶり。

そして後半7分、サヴィオが降りて最終ラインからの縦パスを受け、戻したのち裏に走り込んで椎橋のミドルパスを受け。
オフザボールでの動きでボールを引き出すサヴィオ、左からのカットインでポケットを突いて中央へ戻しと尚も掻き回し。
高嶺がミドルシュートと見せかけて右ポケットへパスし、受けた山田雄がエドゥアルドの股を通すシュート。
マリノスのお株を奪うような崩しで、先制点に辿り着きました。

時間の問題といった展開でしたが、とうとうリードされてしまったマリノス。
こうなるとボランチ経由で中央を使うという余裕は全く無くなり、柏のコンパクトな守備陣を避けるかのように、左サイドからの攻めを強いられる事に。
エドゥアルドからの長いパスで左サイド深めを取るも、そこからの崩しも決して易しくなく。
単純なクロス攻撃への誘惑と戦いながら、ワイドで受ける永戸・エウベルを軸に中央を窺うパスを繋がんとするも、厳しい戦いは続きます。

11分、GK松本のフィードを喜田が跳ね返し、こぼれ球に走り込んだ宮市が古賀と交錯。
しかしナムテヒが拾った事でアドバンテージとなり、動けない宮市を尻目に敵陣でパスを繋ぎ続けるマリノス。
しかし戻しを経て送られたエドゥアルドの縦パスが遮断され、実らず終わってしまい。
プレーが途切れた後も倒れ続けていた宮市、その容態が不安視されるも、何とか起き上がりピッチ外→復帰。

ブレイクの影響か再び柏ペースとなり、(サヴィオが)左ポケット奥に切り込んでマイナスのクロス(細谷の手前でクリア)と、マリノスの前掛かりな姿勢もあり崩しに拍車が掛かり。
そこから得たCK攻勢でも、サヴィオのショートコーナーから高嶺が直接ミドルシュートを放ってゴールポスト直撃(跳ね返りを三丸が詰めるも枠外)と、アイディアも炸裂させてゴールを脅かします。

2点目を奪われないうちに流れを変えたいマリノス、22分に3枚替えを敢行。
喜田・ナムテヒ・宮市→山根・西村・水沼へと代え(全て同ポジションでの交代)、人を入れ替える事でそれを果たさんとします。

しかしままならないまま飲水タイムが挟まれ。(24分)
再開後再び柏が牙を剥き、26分自陣の左スローインで、細谷がフリックしたボールをサヴィオが松原を追い越して拾う好機に。
たまらずサヴィオを引っ張って倒してしまう松原、反則・警告となったものの、(その後ボールを蹴ったのもあって)DOGSOによる一発レッドを猛アピールする柏イレブン。
結局判定は覆らず左サイドからのフリーキックとなるも、そこでもクリアボールの繋ぎをミスしてしまいエリア内右の山田雄に拾われる(そこからクロスも繋がらず)など、集中力を欠くようなプレーも目立ち始め。

29分に柏ベンチも3枚替えを敢行、高嶺・山田雄・山田康→仙頭・戸嶋・小屋松へと交代します。
これによりサヴィオがFWへシフト(小屋松が左サイドハーフ)したものの、その後の交代(椎橋→武藤、戸嶋がボランチへシフト)により再び左SHへと戻ったサヴィオ。

一向に流れが上向かないマリノス、34分にはエウベルがカウンターに持ち込まんとする所を戸嶋に反則で阻止される(戸嶋に警告)と、エウベルが思わずヒートアップして手を出してしまうなど苛立ちは頂点といった格好に。
直後に永戸→吉尾へと交代します。
町田では主力だった吉尾(2021年)ですが、マリノスに帰還してからは控えの控えというような存在で、これが今季8試合目。(前年も9試合)

案の定流れは変えられず、以降も35分にパスミスをサヴィオが拾って柏のショートカウンターとなり、そのままエリア手前まで持ち運んでミドルシュート。(上島がブロック)
尚も右奥からのスローインに持ち込み、片山のロングスローを細谷が収めると、浮かせたボールが吉尾の左腕に当たってしまいこぼれ球に。
間髪入れずにハンドならびにPKを告げる主審の笛が鳴り、あろう事か追加点の危機を招いてしまった吉尾。
キッカーはサヴィオが務め、迷い無く左へと強いシュートを放ってネットを揺らします。
貴重な2点目を手にした柏。

結局この日のマリノスの攻撃は流動性が足りないという要因に落ち着き、それが柏ディフェンスの対策を受けてなのか、気候・コンディションの問題なのかは傍らからでは不透明であり。(両方だと思いますが)
その後惜しかったのは42分、再びエドゥアルドの長い縦パスがワイドの吉尾に通ると、カットインの姿勢からエリア内へショートパスを送る吉尾。
これをエウベルがフリックで中央へ浮かせた所にロペスが走り込む(GK松本抑える)というシーンだったでしょうか。
こうした後一歩の好機も、絶好調時のマリノスであったら決まっていた気がしてならず。(ATにエウベル→井上へと交代)

柏はマイボール時はボールキープに徹し、パスを繋ぎ続けてサイド奥を窺い、相手に当てて出すという時間稼ぎの体勢に。
前回対戦時(17節、4-3)ATに2失点で逆転負けというシーンを思い出させる事無く、やり過ごしていきます。

一方それを果たした側のマリノスですが、あの日とは異なりその機運は全く無く。
相手を崩せず苦し紛れにロングパスを送るという絵図に、マリノスぐらいに攻撃力に定評あるチームであっても、こういった状態に陥るのかと考えさせられ。

結局最後までスコアは動かず、2-0で柏が勝利に辿り着きました。
上位も下位も混沌とするなか、残り約4分の1の戦いの結末はどうなるか。

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