ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2020年J2リーグ第32節 栃木SCvs京都サンガFC

2020-11-09 17:02:03 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の栃木の記事はこちら(29節・愛媛戦)
※前回の京都の記事はこちら(29節・琉球戦)

「10位以内」という当初の目標が、現実的なものになりつつある栃木。
最近5試合では無敗・失点僅かに1と好調なのは間違い無いですが、攻撃の火力不足は依然として払拭できず、3引き分けの2勝に留まっています。

新たな5連戦に突入後、30節(甲府戦)・31節(松本戦)といずれもスコアレスドローで、迎えたこの日の3戦目。
相手は京都、前半の対戦では自慢の守備が崩されて3失点の敗戦(2-3)となってしまい、復讐に燃えるべき対象でしょう。

前半の入りは、前半2分に京都がフリーキックから、クリアされたボールを飯田がミドルシュート。(枠外)
栃木も4分にコーナーキックから、クリアされたボールを西谷がミドルシュート(ブロック)と、セットプレーからのミドルの応酬で幕を開けました。

栃木のこの日の2トップは、明本とエスクデロ競飛王。
何でも出来る明本が第一オーダーなのでしょうが、それ故組む相手によってプレイスタイルが変わるというのがこれまでの印象。
最近スタメンが多い榊(この日はベンチスタート)との場合は、自ら降りてボールを引き出すという事を積極的に行う反面、相手ゴール前での絡みが少なくなる事が多かった。
しかしこの日はエスクデロが主にその役目を担う事で、ゴールに近い位置でのプレーが目立っていました。

12分、右からのスローインを受けたエスクデロがバイシクルで中央へ送り、佐藤から縦パスを受けた明本がポストプレイ。
走り込んだエスクデロがループシュートを狙いましたが、枠を捉えられず。
ゴールはなりませんでしたが、この日の2トップの関係が現れた好機だったと思います。

序盤にペースを掴むという平常運転の栃木に対し、京都は最初のシュート以降は中々リズムを掴めず。
ビルドアップで行き詰まったのち、ヨルディ・バイスがロングパスを送るという事を何度も繰り返しているうちに、20分頃まで経過します。
その20分に相手CKのカウンターから好機、キャッチしたGK清水が低く速いフィードを左へと送り、仙頭が走り込んで受ける事に成功。
そのまま奥手前まで進んだ所、栃木・溝渕に倒されて反則・FKに。
ここではシュートに繋がらずも、閉塞感をある程度打破出来たのか、以降京都が攻撃権を支配していきます。

とはいっても、依然としてロングパスやセットプレーに頼る場面が多かった京都。
それでも飲水タイムを挟んだ27分、バイスのエリア内へのロングパスを仙頭が受け、左へ流れた後中央へと戻し、黒木を経由して庄司がシュート。(ブロック)
31分にバイスの右サイドへのロングパスをピーター・ウタカが収め、中央へ流れてからパスワーク、細かく繋いだのち仙頭がエリア内からシュート。(ブロック)
シュートまで持っていく攻撃を見せると、33分にはルーズボールに対し庄司が縦パスを入れてショートカウンター気味に攻撃。
相手にカットに入られるもウタカにこぼれ球が繋がり、そのままウタカがシュートしますがGK川田がキャッチ。
ロングパス以外の攻撃も見せ始めましたが、結局終始ロングパスでの打開を試みていた印象の前半でした。

これもプレスの激しい栃木が相手だからこその策だと思いますが、栃木サイドも前回対戦の反省を生かしてか、裏を取られない事を重視。
積極的なプレスはあまり見られず、唯一35分にGK清水のパスを黒﨑がカットし、その後エスクデロのシュート(枠外)に繋げた場面ぐらいが目立ったでしょうか。
そのため京都の後方でのパス回しの時間も多くなり、膠着状態に。

40分、そんな展開に焦れたのか、左からのスローインを受けたウタカがワントラップからラフに右へサイドチェンジを見せます。
これが繋がって曽根田がドリブルからパス、飯田経由で今度は川崎がドリブルでエリア内右へと進入し、そのままシュート。(ブロック)
何とか違う攻撃で打開しようというウタカの機転が見られた場面でしたが、結局ゴールを奪う事は無く。

アディショナルタイムには再び栃木が攻勢に出て、最後は溝渕がロングシュートを狙った(枠に跳ぶもGK清水キャッチ)のを尻目に、西谷が主審と衝突して痛むという珍しい場面が。
珍妙な空気が生まれてしまいつつ、前半を終えます。

3試合ぶりの得点に向け、パワーを持って攻めたい栃木は後半立ち上がり。
バイスの反則でかなり手前からFKを得ると、ロングボールを入れると見せかけ、西谷のワンタッチから明本がドリブルで前進。
そうして近づいてからロビングを入れる(田代が合わせにいくもクリア)と変化を付けてきます。
その後の後半4分に左サイドで森・溝渕・明本がパスワークしたのち、溝渕のパスをエリア内左で明本が受けた所、京都・庄司の足が掛かって倒れてしまいます。
庄司はパスワークで崩され転んでいたという体勢でしたが、笛は鳴らず。
栃木の攻勢に、際どく防ぐ場面が増えていく京都。

しかし10分過ぎから京都も反撃に出、逆に攻撃権を支配。
それでも中身は前半と同じく、ロングパス攻勢&セットプレー。
16分の右CK、キッカー黒木がファーサイドへ高いクロスを送ると、バイスが収めたのち再度ファーサイドへクロス。
これを曽根田が合わせシュートしますが、枠を捉えられず。
デザインされた(と思われる)プレーを見せましたが、得点には結び付きません。

強度が落ちてきたと判断したか、20分に栃木は選手交代。
エスクデロ→榊へと交代し、2トップの関係性に変化を与えます。

そして直後の21分に、敵陣で佐藤が拾ってから攻撃開始、左サイドで繋いだのち溝渕が中央へ縦パス。
これを榊がポストプレイで横パス、受けた明本がエリア内右からシュート。
ゴール左を見事に捉えて先制点を奪います。
この際の2トップの動きはというと、左サイドで回しているうちは榊がそこに加わろうとしていましたが、溝渕がパスを出す直前に中央へ移動。
一方の明本は中央に張った後、榊が中央に来てからは右へと移動し、榊からのパスを受けれる位置へ。
相手のクリアから始まった攻撃で前残りしていたのもありましたが、横の関係が上手くハマった場面でした。

ビハインドとなった京都、24分には川崎の縦パスをウタカが受けて中央から攻撃。
ウタカから受けた仙頭がドリブル、エリア手前からシュートを放つもブロックに阻まれます。
飲水タイムを挟んだ27分、左サイドで本多が裏へロングパス、栃木・柳のクリアミスで黒木がエリア内左でボールを受けてシュート。
しかしGK川田にセーブされ、ミスを突いたもののモノに出来ず終わります。

栃木サイドも29分、左サイドで森が拾い前進、相手クリアをブロックして尚もドリブル。
エリア手前でカットインを仕掛け、最後はエリア内右からシュートを放つもブロック、こぼれ球を黒﨑がシュートしますが枠外に。

30分に双方2枚替え(京都=黒木・曽根田→荒木・谷内田、栃木=溝渕・大島→瀬川・山本)を挟み、攻撃権を得ていく栃木に対し京都に閉塞感が漂います。
やっと反撃の形を得たのは36分の事(34分に川崎→福岡へ交代)で、ゴールキックを敵陣でウタカが落としてからの攻撃。
パスワークを経て荒木が左サイド奥へ進入し、カットインの姿勢からシュート気味のクロスをグラウンダーで入れるも合わず。
これが栃木DFに当たったとされCKとなり、クリアされた後の二次攻撃。
後方でボールを繋ぎつつ栃木のプレスをかわし、本多のエリア内左へのロビングをバイスがトラップののち落とし、庄司がシュートするもゴール右へと外れてしまいます。

落胆するような決定機逸でしたが、栃木も39分に交代(明本・西谷→矢野・岩間)してからは、明白なターゲット(矢野)狙いになった影響で守勢に。
これを機にやっと京都はショートパスが繋がり始めますが、40分過ぎからはバイスのパワープレイ体勢へシフト。
何となくやる事がチグハグに思えたものの、最初は下手にロングボールを入れない攻撃で好機を作っていきます。
44分、庄司縦パス→ウタカポストプレイ→仙頭右へ展開→飯田キープ→安藤という流れから、安藤のクロスがファーサイドへ。
そしてバイスのヘディングシュートが炸裂しますが、GK川田がファインセーブ。
再び決定機を逃した京都でしたが、AT(5分)に入りさらに攻勢を掛けます。

その中頃、左サイドでウタカからクロスが上がり、ファーでバイスが折り返したのち谷内田がヘディングシュート。
これもGK川田にキャッチされ防がれると、その後得た右サイドからのFK。
キッカー庄司のクロスをニアサイドで跳んだ安藤が擦らしてファーサイドへ、そしてバイスが合わせたものの、ジャストミートせずGK川田がこれもキャッチ。
次々と決定機を得ましたが、同点ゴールを奪う事は最後までありませんでした。

ウノゼロという得意の形で、無事に京都にリベンジを果たした栃木。
後半戦に入り福岡・長崎・山形と、上位組にダブルを付けられるカードが多発していたものの、これで少し持ち直したでしょうか。
次節は同じく前半戦で黒星(0-1)だった首位・徳島が相手であり、同じコンセプトで挑む事になるでしょう。


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