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DAZN観戦 2022年J1リーグ第22節 ガンバ大阪vsセレッソ大阪

2022-07-18 16:03:04 | サッカー視聴記(2022年J1)

<G大阪スタメン> 3-4-2-1
GK 東口
RCB 福岡 CCB 三浦 LCB クォンギョンウォン
RWB 小野瀬 DH 齋藤 DH ダワン LWB 黒川
IH 中村 IH 石毛
FW 鈴木武蔵
<C大阪スタメン> 4-4-2
GK キムジンヒョン
RSB 松田 CB マテイ・ヨニッチ CB 西尾 LSB 舩木
RSH 毎熊 DH 鈴木徳真 DH 奥埜 LSH 為田
FW 山田 FW 加藤

大阪ダービーという事で、ガンバのホーム(パナソニックスタジアム吹田)で開催されたこの試合は残留争いの真っ只中という事も忘れているかのように勝利を目指すべく周囲も熱狂。
同じ地元のライバルチームという観点では、先日J3の静岡ダービーの間柄である、沼津藤枝の間で禁断の移籍が実行されるに至り。(渡邉りょうが沼津→藤枝へ移籍)
夏の移籍期間という事もあり、こうしたグラウンド外の事象も勝負を迎えるに辺り気になる所です。

その移籍という要因では、ガンバは先日獲得を発表した鈴木武を登録即スタメン起用してきたこの日。
Jリーグへ出戻りの運びとなったストライカーの力を早速チームに組み込まんとするだけでなく、こちらはガンバ自体に出戻りとなった食野もベンチ入りさせ。
戦力隆々といった状態で迎えたダービーマッチ、生え抜き重視のセレッソとは相対するような布陣でぶつかり合いました。

15節・広島戦(順延で18・19節の間に開催、2-0)から、ハッキリとした3バックでのシステムを採っているガンバですが、前節は4-4-2のシステムで挑んでは退場者を出したのもあり手ひどく敗戦。(川崎戦・0-4)
迷いは未だ拭えないといった感じですが、再び3バックに戻して挑んだ片野坂知宏監督。
いきなりの前半1分に、ダワンの反則気味のボール奪取から、小野瀬が右サイドを前進からカットイン。
パスを受けた中村は撃てずクリアされるも、拾った福岡が右ハーフレーンからミドルシュート(枠外)と、積極的なディフェンスから先制攻撃を果たし。
これで流れを掴むと、期待の鈴木武にも好機が訪れ、5分にはスローインから右サイドで持った鈴木武がマイナスのカットインを経てシュート。(GKキムジンヒョンキャッチ)
8分には小野瀬の裏へのミドルパスに走り込み、受けてエリア内右を突きシュート(枠外)と、勝利を齎さんと果敢にゴールを狙います。

攻撃権を握ったガンバは、3バックを殆ど可変せずのビルドアップながら、ボランチの齊藤が右に動く事により全体的に右肩上がり気味に。
鈴木武へのロングボールや小野瀬の推進力も絡めつつ、ワンサイド気味で攻撃を完結するシーンが目立つ中、セレッソの守備をどう崩していくかという展開を予想させます。
しかし先制点は早期に入り、それもセットプレーからでした。
16分に右コーナーキックを獲得すると、キッカー石毛の中央へのクロスを、クォンギョンウォンが合わせヘディングシュート。
ボールはゴールバーを叩き、本人は決まったと思い込んだか両手を挙げたもののぬか喜びとなります。
しかし再度右CKとなると、キッカー石毛は今度はファーサイドへクロスを上げると、再びクォンギョンウォンが合わせ。
そして今度はしっかり叩きつけてゴール右へと突き刺し、やり直しを見事に決めて先制点を齎したクォンギョンウォン。

その後も飲水タイム(23分)と前後して、セレッソゴールへと迫るガンバ。
これまでの低調な試合とは一線を成す好調ぶりは、3バック効果か、あるいはダービーマッチ故のハイテンションぶりが光っての事か。

劣勢のセレッソは、巧くいかないビルドアップを受け、ボランチを一人降ろしての3枚で最終ラインを形成するようになるとリズムを取り戻し。
27分にはそのボランチである鈴木徳が中盤で展開したのち、左サイドでの前進から舩木のマイナスのクロスに自ら合わせシュート。(枠外)
ガンバはその直後の28分の守備で、ダワンがあろう事か味方のクォンギョンウォンと激突して倒れ込む事態(1分半程で起き上がり、ピッチ外へ出る→復帰)になると、以降攻撃機会は激減します。
リードを齎したのがクォンギョンウォンなら、リズムを失わせる原因となったのも……という表現をしたくなる展開を描き。

32分は左CKからキッカーを務めた鈴木徳が、クロスが跳ね返されたのち戻って来たボールを、カットインからミドルシュートを放つもゴール左上へと外れ。
こうしてJ2から這い上がった選手が上で躍動する姿に清涼感を覚える物ですが、セレッソ自体もそうだったのか、前半の終盤には一方的な展開へと持ち込みます。
42分には左サイドから前進するも跳ね返され、逆の右サイドへ展開して松田がクロス、中央で加藤が合わせヘディングシュートを放つもGK東口がセーブ。
続く43分にも、左サイドでのパスカットから逆へと展開して松田がアーリークロス、走り込んだ加藤が再びヘディングシュートを放ちましたがこれもGK東口がキャッチ。
アディショナルタイムに突入後も押し込み続けるセレッソ、舩木のミドルシュートが襲う(ブロックに当たりゴール右へ外れ)場面もありましたが、ゴールを破る事は出来ず。
最後はエリア手前でミドルパスを収めにいった山田がハンドを取られた事で、攻勢終了とともに前半も終わる事となりました。

無事にリードを保つ事が出来たガンバですが、終盤にはすっかりペースを失っていた事もあり後半どうなるかは全くの不透明。
交代無く開始を迎え、意識を変えるべくか前半とは逆に黒川が左サイドを前進する機会が増え。

一方のセレッソは、前半と同様に松田のクロスに持っていく攻撃を展開するも、ガンバサイドも対応を見せ。
そんな中での後半7分のセレッソ、GKキムジンヒョンが縦パスを左ハーフレーンの為田に通すと、一転して中央突破による攻撃を敢行。
ドリブルで一気にエリア手前まで迫った為田、加藤のポストプレイを交えたのちエリア内へスルーパスを送ると、フリーで受けた山田がシュートをゴールネットに突き刺し。
変節が綺麗に結果に繋がり、同点に追い付きます。

一方後手に回ってしまったガンバの守備、その後もセレッソの多彩な攻めの前に苦戦気味。
左からの攻めを警戒すれば、右の松田へとロングパスを通されてクロス……というシーンも目立つようになり。
何とかマイボールにしても、ビルドアップで脱出する事は叶わずカットされるという具合に、押し込まれる土台が攻守両面で出来上がってしまいます。
そんな状況故にベンチも早め、そして矢継ぎ早に動き、9分に中村→食野。
そして15分に鈴木武・石毛→坂本・倉田へ2枚替えと、前線3人を入れ替えて巻き直し。

そして耐え忍んだガンバに攻撃チャンスが訪れたのが19分で、右サイドを坂本が小野瀬とのワンツーを挟んだのち前進、そしてエリア内右へのスルーパスに走り込んだ食野がシュート。
しかしオフサイドを採られる(シュートはゴール左へと外れる)と、苦労して結び付けたフィニッシュも実りません。
直後にセレッソサイドも動いて一挙に3枚替え、山田・加藤・為田からブルーノ・メンデスと上門、そしてジェアン・パトリッキへ交代します。

前線の顔ぶれが代わっても、また飲水タイムが挟まれ(22分)てもペースを保つセレッソ。
22分に左スローインからの攻撃で、ボールを持った舩木が奥埜・上門のポストプレイを交えてのカットインで、中央やや左からシュートを放つもゴール右へと外れ。
26分からセットプレー攻勢に入り、CKを2本続けたのち右からのスローインに。
ひたすら耐えるのみという状況のガンバは、その際にクォンギョンウォンがセレッソ・メンデスとのポジションの取り合いで、激しく腕を使った事でヒートアップに発生する事態となってしまいます。
そして主審の水入りが入ったのちも尚も競り合う2人、後ろからメンデスを抱え込む形となったクォンギョンウォンが警告を受けてしまう事で決着を迎え。

何とか流れを変えたいガンバ。
その願いが通じたのかないしはセレッソの燃料切れか(32分に毎熊→北野へと交代)、33分に久々の好機。
空中戦を制してボールを受けた坂本が中央を前進ののち左へパス、受けた食野がエリア内を突き、切り返しからシュートするもゴール上へと外れ。
逃してしまいましたが、続く34分にはカウンター気味に前進し、左サイド奥を突いた黒川からマイナスのクロス。
ニアサイドで倉田が合わせシュート(GKキムジンヒョンキャッチ)と、とうとう流れが来たかのように攻め立てます。
しかしその直後にクォンギョンウォンが足を痛めてしまい続行不能となり、無念の交代に。(高尾と交代・同時に黒川→藤春へと交代、38分)
先制点は挙げたものの、その後は流れを切ってしまうようなシーンが目立つ事となったこの日。

クォンギョンウォン離脱→交代までの数的不利の間でもボールを握って攻撃を展開するなど、ペースを逆転させたガンバ。
今までの劣勢ぶりが嘘のように、ホームの後押しも受けて勝ち越しを狙わんとします。
敵陣でのポゼッションを高めて押し込むも、シュートチャンスが訪れた倉田がミート出来ず(43分)に終わるなど、モノに出来ず時間が進んでいき。

しかしその反動ぶりが、そこに迫る危機を忘れさせてしまったでしょうか。
小野瀬へのスルーパスが右奥でカットされるとセレッソのカウンターが始まり、左サイドで持ったパトリッキ、メンデスのポストプレイを挟んでドリブルに持ち込み。
前から止めようとして失敗し、必死に下がるガンバディフェンスを嘲笑うかのようにミドルシュートを放つパトリッキ。
右ゴールポスト内側を叩いてゴールに吸い込まれ、押し迫る時間帯でのスーパーゴールで勝ち越したセレッソ。

セレッソ・舩木にカットに入られた段階でネガトラへの判断が遅く、パトリッキ相手に齋藤1人でプレスしなければいけなかったのが分岐点となったこの場面でのガンバの守備。
反省が残る失点の仕方にショックは大きかったようで、その後のATではまるで攻撃に持ち込めず。(得点直後にセレッソは松田→進藤へと交代)
逆に更なるセレッソの好機に晒されるなど、失意がハッキリとピッチ内に表れ。
止めを刺さんとするセレッソ、押し込んだ状態で一旦攻撃が途切れるも奥埜が敵陣でカット、すかさずエリア内へミドルパスを送った所に北野が走り込み。
そして右足アウトサイドで合わせたもののGK東口がキャッチ。
さらに攻撃は止まず今度はGKキムジンヒョンのロングフィードから、右サイドで前進してメンデスが奥からグラウンダーでクロス。
ニアサイドで受けた北野がシュートを放ち、GK東口が足で何とかセーブという具合に、同点どころの話ではない状態に追い込まれました。

三浦を前線に上げてのパワープレイも実る事無く、そのまま試合終了の笛が鳴り。
ホームの場でライバルに膝を屈する事となってしまったガンバ。
代表ウィークを挟んでの今後は、残留争いという現実をどう勝ち抜くかが唯一の見所でしょうか。


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