ぶらりドリブルの旅

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DAZN観戦 2020年J2リーグ第18節 栃木SCvs徳島ヴォルティス

2020-09-10 18:34:46 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の栃木の記事はこちら(15節・甲府戦)
※前回の徳島の記事はこちら(14節・千葉戦)

ウノゼロでの逃げ切りで味を出していた栃木ですが、過去2試合はいずれも複数得点。
しかし16節・北九州戦では、2-0とリードしたものの守り切る事が出来ずに引き分け。
不穏な空気を抱えて迎えた前節は水戸との「北関東ダービー」。
前半に先制を許す展開となり、常に追い掛ける状況ながら後半に2得点しての逆転勝利。
ラストプレーで柳がヘディングシュートを突き刺しての劇的な勝利で、機運を上げて迎えたこの日の試合。

結果は納得なものの、いずれの試合も勝ちパターンから外れてしまった事には変わり無く。
この日は強豪・徳島との一戦で、パターンから外れた場合のイレギュラーは許してくれなさそうな相手。

前節・群馬戦ではロングボールも交えつつ、相手のプレスをいなし続け2-0出の快勝。
ポゼッション一辺倒とはならない試合巧者ぶりも見せ付けた徳島。
この日もプレスの激しい栃木相手に、序盤からロングボールを交えての攻撃を見せます。

立ち上がりにフリーキックを得、そこからコーナーキックも2本得た徳島ですが、それが済んでしまうと栃木のターンに。
持ち味の「ストーミング」ぶりはこの日も発揮され、相手を押し込んで敵陣奥でのスローインを多数獲得。
そこから、普通に投げて組み立ててからクロス・ロングスローで直接エリア内へという二択ともいえる攻撃を繰り広げてペースを掴みます。
前半10分には左サイド奥でのスローインから組み立て、瀬川のグラウンダーでのクロスを明本が受け、角度の無い所からシュートを放つもGK上福元がキャッチ。
以降も積極的にシュートに結び付けるも、徳島ディフェンスのブロックに阻まれます
しかしこの特殊な戦術に次第に徳島も慣れ、再び徳島ペースの絵図に。

攻撃するもシュートまではいけなかった徳島ですが、飲水タイム後から本領発揮。
25分は右からのCK、岩尾がエリア中央遠目へとクロスを入れ、ドゥシャンの落としを岩尾がボレーシュートに持っていったもののGK川田がセーブ。
31分には左サイドで組み立て、渡井の真横へのカットインからのパスを受けた小西がミドルシュート。(枠外)
前半の後半からは、従来のポゼッション重視の攻撃も巧くいくようになり、攻撃権を支配していきます。
しかしこれ以降双方シュートは生まれず、勝負は後半という思惑を醸し出しつつの前半終了となります。

後半頭から、徳島は藤田→岸本へと交代。
この2人をワンセットで右ウイングバックで起用している徳島、この日は半分ずつ分け合う事に。

後半、先に仕掛けたのは栃木。
キックオフからの攻撃をチャンスに繋げ、右サイド奥で森が徳島・田向に倒され反則・FKに。
キッカー明本がニアサイドにクロスを上げると、田代が綺麗に合わせてヘディングシュート。
前年の残留争いを思い出すかのような田代のシュートでしたが、ボールはバーを直撃して惜しくも先制とはいかずに終わります。
結果的にこの決定機逸が高くつく形となりました。

その後も勢いを持ち前から仕掛ける栃木。
GK上福元のパスをエリア内でカット(後半5分)する場面も作りましたが、精度を欠き得点する事が出来ず。
すると逆に、6分にCKを得た徳島。
渡井が長めのショートコーナーで変化を付けると、小西が遠目から果敢に、クロスと見間違うようなシュート。
これが弧を描いてゴール左上に突き刺さるゴラッソとなり、押され気味な中で徳島が先制。
栃木サイドから見ると、キッカー役の藤田が交代した後の初のセットプレーで、誰が蹴るのかという部分で少し混乱していた感があったでしょうか。(通常岩尾が蹴るのだがここで違いを出していた)

上位2チーム(長崎・北九州)を一歩後から追い掛ける立場の徳島。
負けられない試合が続く中で襲い掛かる過密日程は、他チームよりも悩ましい要素となっています。

前節で岩尾を温存(後半頭から出場)し、前半に流れの悪さを招いたもののそれでも勝利。
今季初の2トップ(垣田・河田)の布陣でスタートするなど、奥深さを見せつつオプションを増やさんとした試合となりました。

そんな中、この日は自身とは真逆のサッカーを繰り広げている栃木との対戦。
成績も上位に喰い込まんとしている相手で、その「ストーミング」に呑み込まれない戦いを繰り広げるのは昇格に向けての試練の一つとなる。
そういった事を勝手に考えていましたが、苦しみながらも無事にスコアで先手を取る事に成功しました。

ビハインドとなった栃木は、徳島のビルドアップに対し更なるプレスを敢行します。
後半8分、GK上福元から回していく徳島に対してハイプレス。
しかし徳島は逃げに逃げ、渡井が降りて来るのも交えつつ、最後は小西の左→右へのサイドチェンジで脱出。

このプレーで勢いに乗る徳島。
直後の9分、エリア手前で岸本が受けた所栃木・佐藤祥に倒されて反則。
良い位置でFKを得たと思ったその刹那、岩尾がクイックリスタートで渡井に渡し、エリア内右からシュート。
ブロックされて右CKとなりショートコーナーから岩尾がクロス、これをニアサイドで垣田がフリックの後、中央に居たドゥシャンがシュートするもGK川田がセーブ。
連続のCKとなり、今度は左から岩尾が素直にクロス……と思いきやエリア外へのクロスを選択。
トラップした西谷和希がそのままシュートするも、GK川田がキャッチ。
余裕が生まれたのか変化の連続を見せ、しかもそれが悉くシュートに繋がりました。

しかし栃木も持ち味を出し、15分頃からペースを握り返します。
特に徳島側が、渡井や杉森がドリブルで中盤突破を試みても、3人がかりで囲まれて手詰まりで奪われるというシーンが何度も見られます。
この守備を攻撃に結び付けたい所でしたが、21分に右サイドから攻撃。
溝渕のクロスがGK上福元にパンチングで跳ね返された後も継続し、西谷優希(西谷和の双子の兄)がパスを散らしつつエリア手前右まで進み、ミドルシュートを放つもゴール右へ外れてしまいました。
尚も攻めかからんと、24分に3枚替えを敢行。
佐藤祥・山本・大島→禹相皓(ウサンホ)・有馬・矢野に交代します。(明本がFW→右サイドハーフ、森が右SH→左SH)

25分には矢野がロングボールを頭で受けて収めた所、徳島・ドゥシャンのチャージを受けて反則。
これで得たエリアやや手前からのFKを、禹が直接狙いますが壁に当たってモノに出来ず。
直後に徳島が逆に、GK川田のヘッドでのクリアを自陣で拾った杉森が、そのままロングシュートを狙います。
これが無人のゴールに向かいまさか、と思った刹那ボールはバーを叩いて惜しくもゴールならず。
29分には再び栃木のFK、今度は左サイド遠目から瀬川がクロスを入れ、こぼれた所を高杉がボレーシュートにいきましたが枠の外。

乱戦模様になって来た所で遅めの飲水タイムに入り、徳島は杉森→鈴木へと交代。
攻撃的な杉森を下げ、ボランチも出来る鈴木が入った事でゲームを落ち着かせにかかる徳島。
その後はCKを得ても、ショートコーナーを経て最後尾まで戻す(39分)シーンも見られるなど、無理な攻めは行わず。
突破力豊かな西谷和も、時には戻りながらのドリブルを見せる(32分)事でボールキープに貢献。

リズムを失いつつあった栃木、41分に西谷優→黒崎へと交代。
空いたボランチには明本が入ったものの、これでバランスが崩れてしまったか、以降は徳島のドリブル突破に難儀する事となります。

42分、ゴールキックを直接収めた西谷和が中央突破、エリア手前で栃木・田代のスライディングを受けて倒されます。(アドバンテージの後クロスがクリアされCKへ)
その後徳島のCKが2本続き、時間を使われてアディショナルタイムへ。
そこでも徳島・渡井にドリブルを敢行されると止められず、エリア手前の際どい所で黒崎がバックチャージして反則・警告。
完全に「PKじゃなくて良かった」という場面となって冷や汗。
結局以降はペースを掴めないまま試合終了と相成りました。

苦しい時間帯も多かった徳島ですが、上位の貫禄を見せ付けてた形。
後半、特に飲水タイム以降の試合運びは盤石で、最後はATまで取っておいた交代枠を使って無事に逃げ切り勝利。

上位3チームは長崎が敗れた事で混戦となり、北九州が念願の首位に立ったといえど、1試合で逆転の可能性がある状況に持ち込まれました。(勝ち点:北九州38・長崎37・徳島36)
秋が目前に迫ったといえど、まだ半分にも満たないイレギュラーなシーズン。
どんな結果を弾き出すでしょうか。


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