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DAZN観戦 2020年J2リーグ第9節 ファジアーノ岡山vsFC琉球

2020-08-04 18:34:56 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の岡山の記事はこちら(1節・金沢戦)
※前回の琉球の記事はこちら(4節・徳島戦)

主力級に3人も前琉球の選手が所属している岡山。(全体では4人)
古巣対決に注目が集まったものの、増谷は長期離脱・徳元も3試合連続のベンチ外で、出場したのは上門1人だけとタイミングが悪かった。

そんなかみ合わせの悪さが試合内容に波及したのか、前半2分にいきなりアクシデント。
その上門がボールを持った所を琉球・小泉のスライディングで倒されると、その先に居た風間宏希と接触。
これで足を痛めてしまった風間宏希、完全にとばっちりを受けた格好でまさかの途中交代となってしまいました。(上里が出場)

いきなりの誤算となった琉球ですが、それでもいつもの通りにボールを握っての攻撃を展開。
最終ラインの李栄直(リヨンジ)からのパス攻勢で、思わぬ序盤からの出場となった上里もボランチの位置でゲームメイク。
これ程のパスサッカーを見せるチームが、今季は未だ勝利無しという低迷に喘いでいるギャップ。
背番号9番(李)と11番(田中恵太)の選手がディフェンスラインに居るのは面白いですが、これも一種のギャップとして映っているのは気のせいでしょうか。

そんな事はお構い無し、と言わんばかりに攻撃に邁進する琉球。
しかし前半16分に落とし穴が。
岡山のゴールキックからの攻撃、上門がこぼされたボールを野口が繋ぎ、中盤の底から上田が縦パス。
受けた清水が体勢を立て直しつつ前を向き再び縦パス、今度はエリア内へのスルーパスとなり、これに山本が反応してシュート。
GKダニー・カルバハルがセーブするも、こぼれ球を三村が詰めてゴールイン。
劣勢だった岡山、相手の一瞬の隙を突く形となっての先制点を挙げました。

攻め込むもののシュートが撃てない、というポゼッションサッカー故の悩みをこの日も露呈しつつあった琉球。
26分の富所のミドルシュートは大きく枠を外すなど、撃てても可能性無く飲水タイムへ。

28分には右からのスローインで、田中恵が中央へ縦パスを打ち込んでからパスワーク。
そしてエリア内左へ攻め込み、福井がグラウンダーでクロスを入れると、阿部がダイレクトでシュートするもブロックに阻まれます。
39分にも、李の縦パスを受けた阿部がエリア内に持ち込んでシュート(ブロック)という場面を作り、時間の経過とともに徐々に得点の気配が。
しかしそれは相手も同じであり、41分にはGKポープ・ウィリアムの縦パスから岡山の攻撃。
これを受けた上田縦パス→清水フリック→上門スルーパスという、先制点と同じような縦パス攻勢でエリア内でチャンスシーンを作り、抜け出したのは三村。
GKカルバハルが飛び出して防ぐも、こぼれ球を山本が拾いシュートというこれも先制点のような流れでしたが、今度はカルバハルがセーブ。
尚も山本がエリア内でキープするも、DFに阻まれてシュートは撃てず。
2点目は何とか防いだ琉球、43分に上里のミドルシュートが炸裂する(グラウンダーでゴール右に外れる)もののゴールは奪えず。
前半は1-0のまま終了します。

中2日という日程も考慮し、この日はエースのイヨンジェを温存していた岡山。
先制はするも攻撃機会の少なさに痺れを切らしたか、後半頭から投入を決断します。(清水と交代・同時に三村→関戸に交代)

イヨンジェという預け所が出来た事もあり、前半よりは攻める機会が増えた岡山。
しかしボールを受けたイヨンジェはクロスにドリブルにと奮闘するも、フィニッシャー以外ではあまり怖さも感じられず、散発的な攻撃に終始していた感は拭えませんでした。

逆に琉球は前半と変わらぬ攻勢で、今度は開始からシュートを撃つ展開に持ち込みます。
最初の攻撃となった後半2分、スローインから形を作り小泉がエリア内左からシュートを放ち、ブロックされたボールを風間宏矢が詰めにいくもGKポープがキャッチ。
その後も3分には風間宏矢が遠目からシュート。(ブロック→GKポープキャッチ)
4分にはパスワークで攻め、何度か相手にこぼされるも繋いだ末に、最後は阿部が反転シュートを見せますがゴール右に外れ。
長短織り交ぜた攻撃をシュートに繋げ、岡山にプレッシャーを与えていきます。

それが功を奏したのが12分、風間宏矢のロングパスを受けた阿部がドリブルでエリア方向へ向かうと、岡山・下口に倒されて反則。
エリアすぐ手前という絶好の位置での直接フリーキックとなり、これを上里が直接シュート。
左外からカーブを掛けたボールは、ゴールポストの内側を掠める芸術的なゴールとなり、ついに攻勢を得点に結び付けた琉球。

同点とされた岡山、こうなると守勢故苦しい展開に。
溜まらずイヨンジェにフィニッシュを託す攻撃を行うも、16分にはFKから、キッカー上田のクロスをヘディングシュートするも枠外に。
18分にはパスワークがこぼされるも白井が拾って右サイドに抜け出し、グラウンダーのクロスに合わせたイヨンジェでしたが、撃ち切れず枠外に。
逆に琉球は19分に、小泉のパスを受けた風間宏矢が、右からカットインしてエリア手前でシュート。
GKポープにキャッチされるも、GKを脅かすという側面でも琉球が勝りつつあった後半。

飲水タイムを挟み、再開という所で琉球は交代カードを切ります。
風間宏矢・富所→河合・上原へと交代、前線に上原というターゲットを作ったうえで勝負に出ます。

その後の28分、岡山も選手交代し上田・山本→赤嶺・椋原。
上田はベテランながらここまで全試合にスタメンと、流石に疲労の色が隠せなかったか。
この交代で岡山は大幅な布陣変更を余儀なくされ、関戸右サイドハーフ→ボランチ・上門左SH→右SH・野口左サイドバック→左SH・下口右SB→左SBと動いたのち、椋原が右SBへ。

苦しいやり繰りという印象を受けた岡山を尻目に、琉球は攻勢を強めます。
32分は右サイドから分厚い攻撃、パスワークの末に田中恵がエリア内右奥へ抜け出し、グラウンダーでクロスを入れると上里が合わせてシュートするも岡山・椋原のブロックに阻まれます。
35分にはGKカルバハルのロングフィードを、阿部が落として上原が裏抜けに成功という判り易い攻撃からチャンスも、上原のループシュートはGKポープがキャッチ。

終盤に突入し引き分けも見えてきましたが、最後は再び岡山・下口の反則からでした。
池田が下口に倒されて得た右サイドからのFK、キッカー上里のクロスはGKポープにパンチングで跳ね返されるも、拾った田中恵はかなり遠目から思い切ってロングシュートに。
これが無回転でパンチの利いたボールとなり、GKポープはパンチングで弾くも、あろう事か阿部の正面にこぼれてしまい万事休す。
阿部はトラップで浮かせた後冷静にゴールに蹴り込み、ついに勝ち越し点を奪った琉球。

一方ついにビハインドとなり、それまでの守勢を崩さなければならなくなった岡山。
最後のカードを切り、野口→ユヨンヒョンに交代。
その直後の40分、右サイドで赤嶺ポストプレイ→関戸スルーパス→上門グラウンダーでクロスという流れる攻撃から、代わったユヨンヒョンがシュート。
ブロックされた後、尚も関戸がシュートを放つもこれもブロックに阻まれ、交代の効果は得れたものの結果に繋がりません。

その後逃げ切り体制に入った琉球、アディショナルタイムに残していた交代枠を使用(池田・福井→山口・鳥養に交代)しつつ、ボールキープに務めます。
そして事故を起こす事無く、無事に今季初勝利に辿り着きました。

過密日程の中、これまでフル出場していた上里を初めてベンチスタートに置くなど、コンディションに気を使った采配はいきなりのアクシデントでフイになってしまう展開に。
勝てないとなるとダメージしか残らない試合となっていただけに、初勝利以上に大きな価値があったでしょう。


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