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DAZN観戦 2022年J2リーグ第9節 大分トリニータvs徳島ヴォルティス

2022-04-13 16:00:54 | サッカー視聴記(2022年J2)

※前回の大分の記事はこちら(7節・仙台戦、3-1)
※前回の徳島の記事はこちら(5節・大宮戦、2-0)

<前節からの変更>

大分=左サイドバックを香川→松本に入れ替えた他は10人不動。ベンチには、新助っ人のサムエルが初のベンチ入り。

徳島=5人入れ替えと半数近くを占める。センターバックが石尾→安部、アンカーが長谷川雄志→櫻井、インサイドハーフが渡井→児玉、右SBが川上エドオジョン智慧→藤田、センターフォワードが藤尾→ムシャカ・バケンガ。外れた選手は石尾のみベンチ外で、開きには杉森が5試合ぶりにベンチ入り。尚、ここ数試合は無失点にも拘らず、CBのコンビが入れ代わり立ち代わりを描いているのは気掛かり。

スタメン

3日後にルヴァン杯第4節が控えているチーム同士の対戦ですが、大分はほぼ総とっかえというスタンスを取って、11連戦を凌ぎ。
一方の徳島はレギュラー陣をかなり起用している、というのが相違点でしょうか。
カカやバケンガに、先日レギュラーに加わったGKホセ・アウレリオ・スアレスの助走には役立ったものの、連携面の浸透かコンディションの維持かの選択に常時悩まされている感じ。
当然日程はそんなチーム状況を待ってくれず、この日のキックオフの賽が降られました。

ポゼッション合戦の様相が予想されるも、大分は以前は疑似カウンターという戦術を編み出したチーム。
徳島も選手間の距離を広めに取り、勝負所で長いパスを繋がんとするという具合に、ただのボールポゼッションに留まらず。
大分は前半6分、最終ラインの繋ぎからショートパスでサイドを揺さぶり、渡邉の縦パスはカットされるも長沢が奪い返して中央で攻撃継続。
下田の縦パスを受けた呉屋がミドルシュート(ブロック)と、得点意欲旺盛な呉屋らしいプレーでファーストシュートに辿り着き。
その後の7分にはカウンターで、小林成豪のドリブル突破から、パスを受けた呉屋がエリア内へ進入してシュート。
徳島・藤田にブロックされた跳ね返りをさらにシュートした呉屋でしたが、エリア内の長沢に当たって跳ね返りモノに出来ず。

大分が幸先良い流れを作ったかに見えましたが、その後は徳島のハイプレスに大苦戦。
自陣でのボールロストを頻発させてしまい、攻撃権を握られる事となり。
おかげで全体引き気味のポジションを強いられ、丁の字型の最終ラインによるビルドアップも、ドイスボランチ(小林裕紀・下田)が2人とも最終ラインに吸収されるようなシーンが数多見られます。

一方ペースを握った徳島も、有効なショートカウンターを仕掛けられずに、折角奪っても戻して作り直すといったシーンが目立ち。
完全なポゼッション合戦に持ち込む腹積もりだったのか、最終ラインから攻撃を作っていきます。
アンカーの櫻井が大分2トップ(長沢・呉屋)にチェックされるという基本形を踏まえ、対角線のロングパスを織り交ぜながら好機を作らんとするも、大分とは異なりシュートには辿り着けず。
逆にめっきり好機が減っていた大分が、25分に松本が前進からミドルシュートを放つ(ブロック)という具合に、ねじれ気味な試合様相となります。

30分、徳島はマークされているはずの櫻井に最終ラインからパスを通すという具合に、大分の規制に綻びが見られ。(その後櫻井がロングパスを西谷に通し、西谷が左サイド奥に進入も奪われる)
その後の32分、浜下の敵陣でのパスカットから、拾った白井がすかさずエリア手前からシュートを放つもGK高木がファインセーブ。
ようやくのファーストシュートながら、3試合無得点のチームを勇気付ける枠内シュートとなり。(直後のコーナーキックで、安部がヘディングシュートも枠外)

しかしこれを境に徳島一辺倒の流れは終了し、大分もボール保持しての攻撃を最終ラインから展開できるようになり。
お互いに好機を作るも、フィニッシュには辿り着けないという流れで時間は進んでいきます。
そしてアッという間に迎えたアディショナルタイムで、好機を迎えたのは大分。
GK高木ロングフィード→長沢落としという単純明快な前進から、左サイドで松本が低いクロスを送ると、呉屋が合わせシュート。
しかしGKスアレスにキャッチされ、終了間際の先制点とはいかず。
結局前半は0-0で終了となりました。

守備に奔走する場面の方が目立つなど、徳島のFWにとって中々ストレスを溜めやすい展開を描いた前半。
そのためか後半立ち上がり、バケンガを裏へと走らせるようにロングパス攻勢を繰り広げます。
しかしGK高木の跳び出しもあり成果は得られず。

それを見た大分サイドも後半6分にGK高木のロングフィードから好機を作り、フリックした小林成がボールを受け直したのち左サイドからクロスを入れ、ニアサイドで呉屋がバックヘッドで合わせるも枠を捉えられず。
続く8分には前回観たような、斜めの縦パス→ポストプレイの連続で中盤で組み立てたのち、左サイドを松本がドリブル突破してクロス。
中央での長沢の潰れを経て、ファーサイドで受けた渡邉がシュートを放ちましたがこれもゴール上へと外れ。
前半同様に、フィニッシュ数では劣勢の大分>優勢の徳島という展開を描き。

嫌な流れが過る徳島ですが、前半同様に櫻井のボールタッチを増やして組み立て。
12分にこぼれ球を中盤中央で拾った櫻井が左へ展開し、西谷が前進からカットインでエリア内左角を突き。
児玉のポストプレイを挟み、新井がシュート気味にクロスを入れるも合わず。
再び支配力で大分を抑え込みペースを掴むと、15分にはその大分の攻撃を遮断したのちカウンター、西谷がドリブルで持ち込み。
ここは右に展開ののち、浜下のカットインからのシュートがブロックされるも、その後押し気味の流れを反映するかのようにCKを量産していきます。

しかしCKからは決定機を作れなかった徳島。(18分に浜下→杉森へと交代)
再び膠着していく中、迎えた23分には櫻井の裏へのロングパスに西谷が抜け出して受け、エリア内を伺う絶好機を迎えます。
ここで西谷は横パスを選択するも、バケンガが受けられずボールは流れてしまい。
良い攻撃は見せるも、得点どころかシュートですら終われずスカッとしないシーンとなりました。

大分は押し込まれていく中、25分に松本が足を攣らせてしまい、これを期に3枚替えの準備をする下平隆宏監督。
その最中に三竿のロングパスから好機を迎え、クリアボールを拾ったのち小林成が左からシュート、これがエリア内の呉屋へと収まって再度呉屋がシュート。
しかしジャストミートせずGKスアレスに抑えられ。
直後に松本・小林成・呉屋→増山・井上・伊佐へと交代した大分。(渡邉が右サイドハーフ→左SHへと回り、井上が右SHに)
一方の徳島も、内田が足を攣らせた事で29分に2枚替え。(内田・西谷→カカ・藤尾へと交代、杉森が右ウイング→左WGへとシフト)

このベンチワークの交錯から、最初に好機を掴んだのは大分。
ここでもペレイラロングパス→長沢落とすというロングボールでの前進は終始健在で、受けた伊佐が中央からシュート。
ブロックされた跳ね返りを拾い、渡邉のクロスがクリアされて尚も左CK。
キッカー下田はショートコーナーから、増山のエリア内左へのパスに走り込んでのクロスを選択。
これをファーサイドで伊佐の折り返しを経て、中央で長沢が合わせヘディングシュートをネットに突き刺し。
徳島ディフェンスにとっては目線を動かされ続け、中央に3選手が構えていた大分の崩しにどうにもならずといった失点となりました。

先制に成功した大分、後は徳島サイドにボールを持たせつつ凌ぐのみという展開となり。
対する徳島は、3バックへと布陣を変更(右=カカ・中央・安部・左=新井)、1アンカーは維持しての3-3-2-2(3-1-4-2)へとフォーメーションを動かして反撃を試みます。
右CBへとポジションを移したカカが推進力を見せるなど、何とか同点に追い付かんとする徳島。(36分には白井→渡井へと交代)

一方その圧を受ける事となった大分、35分に徳島CKでの競り合いで、増山が足を痛めてしまい。
その後もプレーを続けた結果、37分に自陣で倒れ込み動けなくなってしまいます。
担架でピッチ外へと運ばれ、4試合ぶりの出場が無念のインアウトとなってしまった増山。(坂と交代、三竿が左SBに回って坂がCBに入る)

これで(恐らくは)終盤に5バックシステムを採る事は不可能となった大分ですが、それでも全体的な流れは変わらず。
徳島の攻撃を凌ぎつつ、ロングパスを通して敵陣で時間を使うという嫌らしい立ち回りを見せる大分。
何とかゴールに辿り着きたい徳島は、43分に新井のロングパスが直接藤尾に収まり、左へ流れたのちシュートを放つ藤尾。
しかし大分・坂のブロックに阻まれ、結局これが最後のフィニッシュになる事に。

ATに突入後は全く攻撃リズムを掴めない徳島、スローインの判定を巡って藤田が異議で警告を受ける場面も作ってしまい。
ボールポゼッションから一転、放り込み戦術に賭ける体勢を採るも、そこから好機が生まれる事は無く。
結局1-0のまま試合終了の時を迎え、大分が勝ち点3に辿り着く結果となりました。


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