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DAZN観戦 2019年J2リーグ第34節 アルビレックス新潟vs水戸ホーリーホック

2019-10-02 20:08:46 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の新潟の記事はこちら(29節・金沢戦)
※前回の水戸の記事はこちら(32節・千葉戦)

リーグ戦も最終盤が見えてきており、昇格争い・残留争いの両方が白熱する時期。
しかしそのどちらにも属さないクラブは、目標が定めにくい時期でもあり。

現在その代表格が新潟で、勝ち点40台(43)は降格の心配はほぼ無い反面、プレーオフ圏内である6位からも大きく離れている立ち位置です。
それでも「J1復帰の夢を……」というようなこの日の中継の実況が目立ちましたが、逆に言えばそれを簡単に降ろしてしまうと、目標が失われたチームの瓦解に繋がるという思惑もあるでしょう。
優秀な助っ人が多い選手編成で、オフに他クラブの草刈り場と成りかねないだけに尚更です。

その助っ人ですが、ボランチでキャプテンという中心選手だったはずのカウエが4試合連続でスタメン落ち。
契機は31節・千葉戦の出場停止からで、その間チームは無敗なため「良い流れを弄りたくない」思惑があるのでしょうが、こうして出番を失う事で移籍に繋がってしまうのが過去の新潟のキャプテン履歴。(この記事でも書きましたが)
今回もその通りになってしまうのかという懸念が舞い降りる中、微かに見えている目標に向かって我武者羅に突き進まんとしているようです。

試合が始まり、序盤はロングボールの応酬となった中、得点チャンスを掴んだのは新潟。
前半4分、中盤で高木がボールカットしシルビーニョ→レオナルドと渡り、レオナルドは左サイドに展開してボールを受けたシルビーニョがクロス。
これがブロックされスローインで再開、投げ入れた堀米がシルビーニョのリターンを受けるとカットイン、エリア内左に進入してから絶妙なヒールパス。
これをシルビーニョがダイレクトで、ループ気味にシュートを放ち綺麗にファーサイドのゴールを打ち抜いて先制点を挙げました。

その後はビハインドとなった水戸がペースを掴みます。
9分、前の縦パスを黒川がフリックすると、そのままFW小川に渡りシュート。(新潟・舞行龍ジェームズがブロック)
14分の右サイドでの攻撃、黒川・福満のパス交換から黒川がカットインしてエリア内からシュート。
新潟・大武にブロックされたボールを小川がヒールパスで繋ぎ、今度は後方から白井がミドルシュートを放ちますが際どく左に外れます。

一方の新潟も、前線に助っ人3人を起用しての迫力ある攻撃は健在。
22分、左SB堀米のドリブルから攻撃開始、中央へ送り高木→シルビーニョ→レオナルドポストプレイ→シルビーニョ→戸嶋と渡った後今度は右に展開。
右SB新井がクロスを上げ、エリア内でレオナルドがトラップした所に渡邊新太が走り込んでシュートしますが、惜しくもゴール左に外れました。
水戸が守備を固めている状態では、この左右の揺さぶりの攻めが終始効果的でした。

双方攻撃の応酬というここまでの展開でしたが、以降は同点に追い付きたい水戸が攻勢に。
特に前半30分以降新潟の攻撃は水戸の前線からのプレスにより壊滅状態となり、ここから前半終了まで攻撃回数は僅か1度という有様でした。

この時間帯、やはり目立ったのがエース小川。
34分・35分と立て続けにミドルシュートを放ち得点を狙うと、40分にはカウンターで黒川が左サイドをドリブルしてからのクロスを、ワントラップしてからシュート。
これは新潟・大武にブロックされますが、尚も岸田が繋いだボールを受けてシュートを放つ貪欲さを見せたものの、GK大谷に阻まれゴールならず。

結局前半を1-0で終え、攻め込みながらも得点を奪えなかった水戸。
昇格争いも佳境に入り大混戦となっている2位争いですが、今季20年目のJ2暮らしである水戸もその中に加わり、激戦を繰り広げています。

そんな中、先日来期のJリーグのライセンス交付が発表されたというニュースが。
新たに町田・鹿児島・琉球がJ1ライセンスを得るという発表の中、水戸は条件付きでのJ1ライセンスという立場。
これは前年と同様で、その条件は笠松運動公園陸上競技場の改修というもの。(現在ホームのケーズデンキスタジアムが収容人数の面で不足しているため)
そして前年はJ1昇格の可能性が消えるとともに改修を諦めるという経歴で、一旦ライセンスがJ2落ちになったものの、今季再び申請し同様の条件で取得。
つまりは「J1昇格が決まれば笠松を改修するが、そうでなければ据え置き」という方針という事で、笠松で戦っている間にケーズデンキスタジアムの改修を行う考えらしいです。

前年以上に昇格が現実味を帯びている成績で、そこにこうした条件が加わる事で「何としてでもJ1に上がりクラブの駒を前に進めたい」というクラブの状況が出来上がっている水戸。
しかしそれはプレッシャーが嫌でも大きくかかる立場でもあり、これに打ち勝てるかどうかも重要になってくる今後の戦い。

果たしてこの日は一筋縄ではいかない新潟戦。
前半「惜しい」だらけで得点を奪う事が出来なかったのが勝敗を分けたと感じました。
後半も攻勢をかける水戸に対し、カウンター気味に追加点を狙うという図式は変わらず。
しかし立ち上がりは新潟がチャンスを演出していきます。

キックオフでの攻撃をレオナルドのミドルシュート(GK松井キャッチ)という形に繋げた新潟。
後半4分には中盤で高木がボール奪取し攻撃開始、ここでもサイドチェンジで左右に振ったのち中央から攻めます。
シルビーニョの浮き球のパスを高木が頭で落とし、さらにフランシスがポストプレイでエリア内にはたき、走り込んだシルビーニョがシュート。
これが右ゴールポストを直撃し、跳ね返りをフランシスが詰めるもGK松井がセーブ。
さらにレオナルド・フランシスが立て続けに詰めますが、最後はフランシスのキーパーチャージ(警告)で惜しくもチャンスを逃します。

肝を冷やした(と思われる)水戸サイドですが、その後も攻撃の手は緩めず。
それでも守備を固める新潟に対し、「ボールを握らされる展開」となり、いつもの縦に速い攻撃は繰り出す事が出来ずに苦戦します。
14分は右サイドからの攻撃から、前がシュート気味にクロスを入れ、小川がコースを変えにいくもGK大谷がセーブ。
こぼれ球をさらに小川がバイシクルでシュートを狙うも空振り、さらに木村が走り込んでシュートしますが、倒れた小川に当たってブロックの形になってしまい得点ならず。
プレッシャーからなのかは不明ですが、流れが来ていない事を表すシーンに映りました。

一方の新潟も、水戸にプレッシャーをかけようと追加点を狙いにいきますが惜しいシーンばかり。
26分、戸嶋のパスカットから左サイドの攻撃、堀米がエリア内へ送ったボールは一旦レオナルドがヒールパスで再び堀米へ。
エリア内左を抉った堀米がクロスをエリア内へ送ると、こぼれたボールをレオナルドがトラップしてからシュート。(GK松井セーブ)
30分にはGK大谷のロングフィード→矢野(フランシスと交代で出場)の落としから押し込み、渡邊新がエリア内のレオナルドに送り、レオナルドはボールキープ。
そして後方に出し、高木がミドルシュートを放つもGK松井のセーブに阻まれ、お互い次の1点が遠い展開となっていきます。

イライラも募る展開になったのか、36分は黒川に対し反則を犯した新潟サイド、高木がそのままボールを蹴ってしまい遅延行為で警告。
39分今度は水戸サイド、黒川が舞行龍に対して反則した後言い合う姿勢を露わにし続け、審判の静止も効かずに激高を続けた結果異議?で警告という具合。

そしてアディショナルタイムに突入すると、新潟が攻勢に出ます。
戸嶋が水戸のクリアボールを拾い左サイド奥へロングパス、受けた本間(渡邊新と交代で出場)は堀米とパス交換した後カットイン。
水戸・岸田をかわしてエリア内に進入した所で水戸・福満に倒されると、審判の笛が鳴って反則・PKとなり水戸は万事休すに。

これをレオナルドがキッチリGK松井の逆を突いて決める(48分)と、さらに50分にも追加点が。
この日何度も見られた「左サイドからの攻撃→中央へ→右サイドへの展開」という王道パターンでしたが、水戸は集中力が切れたのか付いていけず、最後は新井が上げたクロスをレオナルドがヘディングシュートで仕上げてゴール。

そのゴールと同時に試合終了となりましたが、さらに同時に水戸GK松井が、飛びついた際にゴールポストに激突し倒れ動けずという事態が発生。(幸い無事だった模様)
水戸にとっては、昇格争いの最中に暗雲が流れかねない重苦しい試合となってしまいましたが、ここから反発力を見せて昇格を勝ち取る事が出来るでしょうか。


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