ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2021年J2リーグ第24節 アルビレックス新潟vs大宮アルディージャ

2021-08-11 16:07:51 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の新潟の記事はこちら(19節・秋田戦、2-0)
※前回の大宮の記事はこちら(20節・山口戦、1-0)
※夏の移籍情報に関してはこちら

首位争いから離されたくない新潟と、降格圏から抜け出したい大宮との一戦。
大宮が河田・南を早速スタメンで起用してきたのに対し、新潟は高澤をベンチに留め置き、補強選手の起用においても対称的となりました。

補強に頼らずとも、今季の新潟のチーム力は優れたものであるのは説明不要で、その通りに立ち上がりから圧倒的にボールを支配。
前半4分に大宮が右サイドで馬渡のパスカットから、松本のスルーパスに走り込んだ三門がクロスを上げる(その前にゴールラインを割り無効)好機があったぐらいで、新潟ペースの試合展開となります。

その新潟、前半戦の持ち味の一つであった右サイドバック・藤原の特徴的な攻撃参加はこの日は影を潜め。
オーソドックスなSBのような動きに終始しており、その分サイドハーフのロメロ・フランクがポストプレイを頑張る、という右サイドでの攻撃。

それでもセンターバックとGKを根底とした新潟のビルドアップは健在で、パスワークに奔走される大宮の守備。
21分には左サイドでのパスワークから中央→右への展開を経て、藤原の手前からのクロスをロメロがヘディングシュート。
これがゴールバーを直撃しヒヤリとさせられ、フィニッシュは少量ながらもゴールまでもう一歩といった印象を残した新潟の第1クォーター。
その傍らでコーナーキックも4本獲得するなど押し込んだ証も残し、23分に飲水タイムが挟まれます。

明けた直後、大宮が最後方からの裏狙いで組み立てんとしましたが、直ぐに新潟サイドに戻る主導権。
28分には本間が敵陣でボール奪取、右サイドで受けた谷口がカットインの姿勢から足を振り抜くと、ゴール上に際どく外れるシュートとなります。
得点は近いという予感を残したのちの32分、高木が大宮・奥抜に倒されて反則、遠目ながら中央からのフリーキックに。
これをキッカー高木は直接狙い、壁に当たって右へこぼれたボールをスライディングで島田が拾ってチャンス継続。
藤原がドリブルで奥へ進入してクロスを入れ、クリアされるも再度島田が反応し、エリア内右からダイレクトで左足でシュート。
左サイドネットへと突き刺さる、島田の頑張りが綺麗に結果に結び付いた新潟の先制点となりました。

1点を取り勢いに乗る新潟。
尚も36分に島田が、38分に藤原がミドルシュートを放ち、いずれもブロックでCKとなるなど押し込む時間が続きます。

劣勢の中、切欠を掴みたい大宮。
攻撃の際は右SBの松本を高い位置へと上げ、3バックのように変形して組み立てようとしていましたが、効果的な攻撃は中々生み出せずといったここまでの流れ。
その後も右サイドから攻撃を試み、42分にボールカットした新潟・堀米に河田がプレッシャーを掛けたのが奏功して右CKに。
キッカー大山のクロスがクリアされるも繋ぎ直し再度右からクロス、こぼれた所をエリア内右で馬渡が拾ってシュート。(GK小島セーブ)

ようやく有効打を放った大宮でしたが、以降は新潟の時間。
前半最終盤に本間が大宮・松本に反則を受け、エリアからすぐ手前での絶好の位置でFK。
これを高木が再び直接シュート、ゴール上を脅かすも外れ、1-0のまま前半終了となります。

新潟のボールポゼッションに対し、大宮はプレスを嵌めようとするも果たせず、ひたすら攻撃機会を握られる時間帯を過ごす事となった前半。
ビハインドとなり後半は一層プレッシングの意識を強める必要が出て来た中、ハーフタイムにFWを交代。
イバを投入し(松本と交代)、FWだった黒川を右SHへとシフトする(馬渡が右SH→右SBへ)策を採ります。
霜田正浩監督就任以降、前試合でスタメンを張っていたイバでしたが、この日はベンチスタートで後半頭からの出場。
チーム全体プレッシングに意識が強まっていった結果、後半直ぐに息切れというのが今までのイバのパターンでしたが、ジョーカーとしての起用でどう変わっていくか。

最初にフィニッシュに辿り着いたのは大宮で後半2分、左サイドで奥抜のスルーパスに抜け出した三門がエリア内左からシュート。(枠外)
三門の飛び出す動きでリズムを掴みかけたものの、その後に危機が訪れます。

4分、新潟は右サイドで高木が反則を受けると、素早くリスタートしてスルーパス。
奥で受けた藤原がカットインでエリア内からクロスを上げると、本間が合わせて枠外となった所に、アフターで大宮・河本に倒され。
頭部へのチャージというのが印象悪く映ったのか、審判の笛が鳴って反則・PKとなってしまいます。
プレーに支障無く、立ち上がり自らキッカーを務め、ゴール中央やや左へと蹴り込む本間。
しかしGK南がこれを止め、その後詰められるもディフェンスも必死の戻りで防ぎ、追加点を免れた大宮。

このビッグプレーで流れを変えるべく攻め上がる大宮でしたが、10分にはカウンターで新潟の好機、ロメロがドリブルから右へスルーパス。
谷口のリターンを受けたロメロ、エリア内中央でシュートを放つもゴール上へと外れ。
12分にはベンチも動き奥抜→柴山へと交代しますが、依然として新潟有利の流れは不変。
新潟の最後尾に対し果敢にプレスを掛けるも、エリアまで詰めにいってもそこからかわされ、好機を作られるシーンが多々見られました。
特に追い込んでサイドに叩かせた時の連動性が今一つで、順位通りのチーム力の差が表れた絵図に。

一方押し気味の新潟は、19分に島田・ロメロ→高・鈴木へと2枚替え。(谷口が左SHへ、本間が右SHへシフト)
23分にはリードしている立場らしく遅攻から好機、右サイドで本間が切り込んだのちのパス回しから、中央→左へと移動して堀米が手前からクロス。
これをニアサイドで鈴木がフリック気味に合わせヘディングシュート、対角線で巧く枠を捉えるもGK南のセーブに阻まれます。

24分に飲水タイムが挟まれ、大宮は2枚替え。
河田・黒川→中野・小島へと交代、イバを最前線とした4-2-3-1気味の布陣へとシフト。(柴山が右SHで、中野が左SH・小島がトップ下?)

すると明けた後の大宮最初の好機。(27分)
河本のロングパスをイバがフリック、クリアされるも右サイドで柴山が拾い、カットインの姿勢からエリア内へラストパス。
受けたのは投入直後の中野で、果敢にシュートを放ち見事にゴールゲット。
ファーストプレイで得点を挙げた中野、この日が実に10試合ぶりの出場であり、復活アピールに成功します。

相手の布陣変更に対応が遅れた感があった新潟。
30分には自身も布陣変更を絡めた交代を敢行、本間→高澤へと交代し、3トップ気味へとシフトします。
高澤を最前線に置き、アンカーを高としての4-1-2-3のような布陣に。

ともに1点が欲しい状況となり、新潟のボールポゼッションに対し喰らい付く大宮。
ボール支配する新潟ですが、流れの中から中々好機を作れずに時間を浪費していきます。
上位相手に勝つチャンスを得て、大宮サイドの思考も前掛かりになっていたのでしょうか。
37分には小島が、43分には三門が反則で警告を受け、小島が4枚目で次節出場停止に。

好機はセットプレーからで、新潟は36分に右サイドからのFK、星(藤原と交代で出場・35分)のファーサイドへのクロスに舞行龍が合わせボレーシュート。(ブロック)
大宮は41分に右から馬渡のロングスローが入ると、ニアサイドで河本がヘディングシュート。(枠外)

1-1のまま後半もアディショナルタイムを迎え、新潟が再び押し込む展開に。
右サイドからの星のクロスに谷口がヘディングシュートを炸裂させるも、右ゴールポストを直撃。
その直後には再び右から星のクロスが入り、こぼれ球を高澤がシュート、ブロックされた所を鈴木がシュートするもゴール左へと外れ。
今までボールを回され続けて来た大宮は、疲労が色濃くなってきたのか完全に守勢となり、迎えたAT4分。

ここも右サイドの星からのクロスで、こぼれたボールをエリア内左で谷口が拾い、エリア外へと出たのち中央から振り向きざまにシュート。
ボールはグラウンダーでゴール左隅へと突き刺さり、土壇場で勝ち越しに成功した新潟。
地力の差がとうとう結果に表れた……かに見えましたが、ドラマには続きがありました。

直後の大宮のキックオフ、最後方の河本からのロングボールを前線に上がった西村がヘッドで繋ぎ、エリア内で中野が落とした所を西村がボレーシュート。
パワープレイを成功させ(逆サイドのターゲットには山田(大山と交代で出場・42分)が居た)、再度追い付いた大宮。

俄然前掛かりになり、尚も3点目を狙いにいった大宮でしたが、チーム力の差は隠せず。
柴山のシュートがブロックされた所をカウンターを受け、数的不利でエリア手前まで迫られると、三門が後ろから新潟・高木を倒してしまい反則。
当然カードの対象となり、2枚目の警告を受けて退場となる三門でしたが、覚悟の上でのプレーだったでしょう。

ラストは新潟のセットプレーとなり、この絶好の位置でのFK、キッカー高木が直接シュート。
ゴール右を襲ったボールをGK南がセーブ、直後のCKもキッカー星のクロスが直接ニアのゴールラインを割ったとされ、モノにならず。
死力を尽くした試合は、2-2の引き分けという結果に終わりました。

シュート数で圧倒された(16対5)うえ、次節出場停止者を2人も出すなど甚大な被害を受けた大宮。
それでも耐え忍ぎ、勝ち越されてもすかさず執念で追い付き、勝ち点1を得たのは評価出来る試合となりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする