ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

2019YBCルヴァンカップ プレーオフステージ第2戦 北海道コンサドーレ札幌vsジュビロ磐田 in札幌厚別公園競技場

2019-06-28 11:08:08 | サッカー観戦記

この時期プロ野球はインターバル中で、平日だからコンサートも無い。
空いていたにも拘らず札幌ドームは使わず、厚別での開催となったプレーオフステージ。
「使用料か?使用料の問題なのか?」という疑念が浮かび上がっては消え、迎えたこの日。
まあ最初から決めていた可能性もあるのですが。
丁度今週地元ニュースなどでは札幌ドーム赤字問題が取り上げられてましたし

予選第6節で引き分け、結局はギリギリの結果となったものの1位通過でこの舞台に立った札幌。
ヤマハで行われたプレーオフステージ第1戦は、半レギュラーどころかリーグ戦では絶対起用されない選手のオンパレードで挑んだ札幌でしたが、唯一起用されたFW・ロペスと途中出場のMF・ルーカスのホットラインで2点を奪い勝利を掴みました。
内容的には磐田に倍以上のシュートを撃たれながらの苦しんでの勝利でしたが、とにかく勝つ事が求められるカップ戦では最良の結果といって差し支えないでしょう。

勝利+アウェイゴールを2つも持ち帰った事で確実に有利となり、迎えたこの試合。
開場前にひとしきり競技場周辺を闊歩すると、外から見えるバックスタンド側の販売所の一つにシャッターが降りているのが見えました。
つまりは営業を縮小してしまっているという事で、メインスタンドとの格差を改めて感じてしまった光景でした。
まあ予選突破できるか否かは不透明なだけに当然といえば当然ですが

そんな訳で、外の屋台でホットドッグを購入してから入場。
前回の反省を踏まえ、電光掲示板とカメラが被らない位置に陣取ります。

掲げられていた横断幕メッセージ。
先日行われたリーグ戦・鳥栖戦は見事な勝利でしたね。

いつもとは違う服装でのコンサドールズ・パフォーマンス。(ちなみにこの後いつものに戻してました)
ドーレくんがこちら(バックスタンド側)を向いた瞬間を撮りました。

練習前の整列。

磐田サイド、柔軟体操の図。
正面だったので撮りやすかった。(どうでもいい)

電光掲示板に映し出されるエンブレム。
並ぶのは、この日ボールパーソンを務めた北海道科学大学高校のサッカー部の皆さん。

スタメン発表の時間。
磐田の発表時に、何故か選手の身長だけ表示されていたのには微妙に笑えました。

 

この日のスタメン。
磐田はDF登録が5人になっているなど、この時点でフォーメーションは描けなかったです。
そういえば去年の札幌は登録上1-8-1になっていた試合がありましたね。

ロペスのみがレギュラーの出場だった第1戦と異なり、この日はDF陣とFW2人(といっても1トップ2シャドーのうちの2人だが)にレギュラー選手を起用。
またヤマハではベンチ入りメンバーを1人削るなど遠征者も絞っての戦いでしたので、ホームの地の利を最大限生かした戦いをするプランを最初から立てていたと思われます。

一方の磐田、ムサエフがすっかりカップ戦要員になっているのは寂しい限りですが、彼とエレンの控え組に加えてアダイウトン・ロドリゲスのレギュラー組の助っ人を組み合わせた布陣。
助っ人の力で不利な状況を打開したい……そんな名波浩監督の考えが透けて見えそうです。
実際行われたサッカーを見てもそれはあまり変わりませんでしたが。

 

この日ドイスボランチの2人。
ともにユース出身の生え抜きですが、中原の方はレンタル移籍を繰り返し今季復帰、しかも移籍先にタイのクラブが含まれていたりという苦労人。(他はガンバ・長崎)
藤村はFW登録ですが、コンバートの準備は万全でしょうか。

 

さてキックオフ。
自分の中でイメージを描けなかった磐田の布陣ですが、エレンが左ウイングバック、櫻内が右WBの3-5-2。中央は針谷・ムサエフ・上原が務めていましたが、誰がボランチだったのかは帰宅まで解りませんでした。(実際は針谷のワンボランチで3-1-4-2だった)

札幌のビルドアップ時は、左センターバックの福森が思い切りサイドに張る動きが目立っていた序盤。
ボランチが経験の浅い2人(中原・藤村)だったためか、自身はビルドアップの出口役を務めている。そんな風に映りました。
かくしてその福森は、前線に効果的なロングパスを何度も供給し攻撃のリズムを作っていきます。

それでも得点シーンは彼とは無関係な所から。
1点目は左からのコーナーキックが流れた所(一応キッカーは福森でしたが)、逆からの早坂のグラウンダーのクロスをロペスが収めてパス、これを鈴木が右足で決めました。
2点目は白井のパスを受けた鈴木がクロス、これが森下の手に当たったとされてハンドとなりPKに。キッカーを務めたロペスが決めました。

以降暫くはPK祭りが開催。19分は進藤の縦パスを受けたロペスがエリア内で藤田に倒されて反則。当然PKとなります
しかしキッカーを務めた岩崎のシュートは、GKの逆を突いたもののゴールポストを直撃。
3点目を逃すと、その直後にエレンの左サイドからのクロスが早坂の手に当たったとされ、これまたPK。キッカーのロドリゲスがしっかりと決め、2-1に。

これで試合の流れは磐田に移り、特に30分以降はチャンスを何度も作ります。
35分、針谷のスルーパスを受けたアダイウトンがエリア内に入りシュートを放ちますがこれはGK菅野が阻み、その後エレンのシュートもDFが防ぎます。
38分、エレンがロドリゲスとのパス交換からドリブルでエリア内に進入しシュート。DFがブロックして菅野がキャッチと際どい場面が続きます。

躍動する磐田の外国人選手。
左WBのエレンは何度も中央に入り、中央のMFムサエフは上下に動き回り攻守に顔を出します。
ロドリゲス・アダイウトンはリーグ戦時同様に、ポジションという枠組みが存在しないかの如く色々な所でボールを受けチャンスを作らんとします。
ただこの4人に比べ日本人選手の目立ちは今一つな印象で、黒子に徹している感がありありと伝わってきました。

聞く所によると、攻撃では何でも出来る存在のロドリゲスは、磐田ベンチから自由なプレーを許可されているとか。
そんな背景もあり、日本人レギュラーの存在が微小になるカップ戦では、汚い言葉を選べば「助っ人頼みのサッカー」と化してしまう。
ルヴァンでは出ていない正GK・カミンスキーの活躍も、それを促進させているのかもしれませんが。

ともかく2-1のまま前半が終わり、後半も磐田の助っ人パワーが札幌に襲い掛かります。
最も危なかったのは後半15分、バイタルエリアでロドリゲス・アダイウトンの2人がどちらがボール保持するのか解らない状況を作り、ロドリゲスが持つとともにアダイウトンは前へ。
ロドリゲスは進藤をフェイントでいなしてから強烈なミドルシュート、GK菅野が弾いた所をアダイウトンが詰めにいきシュート、これも菅野がブロックし難を逃れます。

しかし時間の経過とともに体力も落ちてきたか、磐田が脅かす場面はこの後減少。
38分のロドリゲスのポスト直撃のミドルシュートぐらいで、磐田が得点する事はありませんでした。
30分にムサエフが、33分にアダイウトンが退いたのも影響したでしょうか。(それぞれ森谷・中山に交代)

一方札幌はというと、目立ったのがロペスと交代で出場した金子。
特別指定選手ながら、リーグ戦ではベンチ入りの機会が増えてきている期待の星です。
ヤマハでは右WBでスタメン出場、この日はシャドー(トップ下?)で出場と、一定していないポジションはこれから定められていくのでしょう。

後半24分、その金子に絶好機が。
キムミンテの左→右奥へのロングフィードを、走り込んだ早坂がゴール前に折り返すとそこに居たのは金子。
走り込んでフリーの状態で合わせるも、シュートは力なくゴール左に外れてしまいました。
その後27分・45分とシュートを放ったものの、初ゴールはお預けとなった金子。
新人の中では最もレギュラーに近い存在だけに、結果も欲しかったと思いますが仕方ない。

そんなこんなで試合終了。
2戦とも2-1で勝利した札幌がプライムステージ、つまりベスト8進出を決めました。
これは22年ぶりの事で、前回は1997年。
札幌は未だJリーグ参入前の事で、JFLの立場だったという具合に非常にノスタルジー。

この時は鹿島に0-7の虐殺ゲームを演じられて敗退(2試合合計1-9)しましたが、今回はどうなるでしょうか。
再び鹿島と当たる可能性も低くありませんが、リベンジは出来るのか。

コメント
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