アルクK隊 Kanagon

K と P (Partner) のアルクK隊ブログ
  2010.05.22

大菩薩 (すき焼き)

2003年10月25日 | 登山
【2011.08.16 投稿】

アルクK隊 登山報告
大菩薩
2003年10月25日(土)~26日(日)
メンバー:8名 (K隊2名 + 6名)
男性: 竹san、松chan、山chan、内chan
女性: Y嬢、玲chan

アルクK隊初級コースとして大菩薩を選んだ。メンバーはK隊の常連に加え、
3名が初参加。北岳制覇の精悍 竹san、山小屋デビューの好漢 山chan。
野生児 内chan のGFで同じく山小屋デビューの聡明 玲chan。
様々な面々が集った。


10月25日(土)

朝七時半、あずさ51号で新宿発。八王子で2名合流し定刻どおりの8時51分、
塩山駅着。しかし紅葉のシーズンでもあり、バス乗り場、タクシー乗り場は長蛇
の列。西沢渓谷へ行く人も多い。やっと順番の来たタクシー2台に分乗し、一路
福ちゃん荘へ。汗をかくことなく山小屋到着。小屋は予想以上に綺麗で(失礼)、
旅館の風情。各自、食料&雨具だけ装備し、午前11時前にやっと登山開始。
歩き始めるなり内chanがきのこ狩り。くりたけの大物らしく、感心している。
今晩のおかずにと彼は自信顔で採集。皆は不安顔。

天候は薄曇で、寒すぎず暑すぎず。絶好の登山日和。登るに連れ富士山が良く
見える。眺望の良いポイントで休憩を取りながら唐松尾根を順調にこなす。


1. あと一息

最後の急斜面がややキツイが一気にクリア。尾根伝いを一歩きして正午、
大菩薩嶺制覇。2057m。展望は無いが木々に囲まれた無風がありがたい。
ここで昼食とする。男 山chanが疲れを見せるが、女 玲chanは涼しい顔。

1時間後に大菩薩峠を目指し出発。雷岩の上から富士山、南アルプスの全貌が!
北アルプスも乗鞍が見える。しばし写真撮影会。決して快晴ではないが、遠くまで
見渡せる最高の景色。今までの大菩薩で一番の眺望。大満足。


2. 曇天だが遠くまで視界が良い


3. やっぱり富士山

大菩薩峠までの優美な稜線と登山道が我々をいざなう。賽の河原を抜け快適に歩を
進め介山荘到着。介山荘周辺は観光地の如き混雑。竹chanが山頂方位盤とストックを
組み合わせ器用に山名を確かめる。一同感心。さすが理科系。


4. 下りは軽やかに

ここからの下山道は快適そのもの。30分程で富士見山荘到着、いきなり富士山が
眼前に。お見事としか言い様が無い。


5. 更に富士山

富士見山荘の佇まいも味がある。半時ほどをここで過ごし、明朝の再訪を誓い
福ちゃん荘到着午後3時10分。総時間約5時間、歩行時間3時間ほどでした。

今回のもう一つのメイン、すき焼きで宴会。すき焼きの為に、カセットコンロと
アイスボックスをKanagonが持参。山に何をしにきたのか?
小屋のご好意で食堂内の一席を我々で確保。本当にありがとうございました。


6. メインのすき焼き

冷えたビールで乾杯!Y嬢お手製の数種類のサラダが美味。お風呂が沸いてもK隊
はお酒を飲み続ける。くりたけも無事皆の胃袋に納まる。
出た!松chanから一升瓶、越ノ寒梅。
それでも持ち込んだ酒が足りず、小屋のワインを購入。
消灯後まで飲み続けてしまった。(←ごめんなさい)


7. 小屋の人といろりを囲んで

K隊だけで続きの2部屋を占有。ゆっくりと就寝。


10月26日(日)


8. 朝6時の富士山

快晴。6時前富士見山荘到着。雲ひとつ無い富士が聳える。やはり、富士は日本一の
山だ。30分程も富士に見とれ小屋へ戻る。折角の好天、Y嬢は再度頂上を目指した
い様子。去りがたい気持ちで大菩薩の湯までは歩くことに決め、アイスボックスを
ザックに括り付け下山開始。ロッジ長兵衛のきのこ汁で朝食。駐車場は大混雑。
その駐車場から南アルプスが雄大に広がる。肉眼で金峰山の五丈岩が見える。
正午前、大菩薩の湯。皆の無事を祝い山の汗を流す。

塩山駅至近の蕎麦屋で打ち上げ。何を食べても旨い。酒がすすむ。ほうとうは絶品。
午後3時前、車中の人となり帰京。

教訓:重かったけどカセットコンロ+すき焼き鍋の威力は抜群でした。

初日のコースタイム
07:30新宿- 八王子- 08:51塩山- 10:00福ちゃん荘10:45- 12:00大菩薩嶺13:00-
13:45大菩薩峠(介山荘)14:00- 14:30富士見山荘15:00- 15:10福ちゃん荘、泊


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遠見尾根・五竜岳

2003年10月04日 | 登山
【2011.08.16 投稿】

アルクK隊 登山報告
遠見尾根・五竜岳
2003年10月4日(土)-5日(日)
メンバー: K隊、Y嬢、ナオコ :4名
 
去年の夏、K隊2名で行った五竜・唐松。K隊常連のY嬢、
今回が山小屋デビューのナオコ、総勢4名で紅葉狩りを計画した。


10月3日(金) 前日

新宿で前祝。午後10時半、さわやか信州号で出発。


10月4日(土) 第一日目

午前5時半、バスは五竜テレキャビン駅に到着。ゴンドラの始発
までの2時間以上を豪勢な朝食で過ごす。薄曇だが、晴れ間の覗く
秋晴れ。ゴンドラ経由リフトで山頂駅まで歩くことなく到着。

午前8時半過ぎ、ゆっくりと歩き始める。地蔵の頭までひと登り。


1. 地蔵のケルンで登山の無事を祈る

眺望のある快適な山道だが階段が多く、ペースが掴みにくい。
小遠見で小休憩するが、鹿島槍はガスの中。残念。しかし、ここ
から大遠見までの紅葉は見事で、登山道、周囲の山並み、全てが
輝いている。2時間半ほどで順調に大遠見に至る。雨の気配を感じ
軽食を取り先を急ぐことに。下山してくる人の話では、昨晩降雪
があり、五竜山頂まで行くことは無理だと聞く。西遠見12時半。
標高を上げるにつれ小雨がミゾレに。白岳直下の鎖場、急登の階段
あたりで、小雪に変わる。雨具装着。白岳山頂では吹雪。顔が痛い。
霧が深い。逃げるように小屋へ下り、午後1時半、小屋到着。

昨年同様初日の五竜山頂は諦め宴会開始。Y嬢から牛タンサラダに
バンバンジー。ナオコは梨に葡萄。感謝感謝で宴は進む。雪は積もる。

待ちに待った夕食、小屋のカレー。スコッチエッグが乗った絶品。
明日ピストンで遠見尾根を下山することになっても、これを食べに
来たと思えば納得できるほどの一品。皆、お替り。
雪のせいで唐松からの登山客が足止めされているのか、思ったほど
混雑していない。ひとり一枚の布団で就寝。

夜半、天候を確認。雪はやんだが視界不良。不安を胸に再度熟睡。


10月5日(日) 第二日目

翌朝、数センチの積雪。濃霧。五竜山頂も唐松も放棄し、ピストンで
下山を決意。金子隊は4名で3個の軽アイゼン。持ってて安心。
アイゼンの無いパーティーが大半で、皆下山していく。霧が薄くなり
始めた。気温が上がるのを待つために午前7時出発と決めコーヒーを
沸かす。午前6時頃から明るくなり富士山、八ヶ岳が見え始める。
更に、上空の霧が取れ、いきなり五竜山頂が見えた。一面の積雪。
美しいの一言。目に痛いほど見事だ。この頃から山頂を目指す人が
出始めた。アイゼン無しの人もいる。悩む。唐松方面を確認する為
白岳まで単身ひと登り。薄い雪化粧の唐松岳が妖く微笑む。悩む。


2. 唐松岳が誘う


3. 白岳より、小屋から五竜岳山頂までを睨む

唐松への稜線はアイゼン装着で問題無さそう。日も射してきた。
雪も緩むはずだ。しかし、こちらからは登りとは言え牛首がある。
悩む。山荘に戻る。五竜岳が眩しい。下山と決定したが悩む。
アイゼンを付け予定を過ぎた7時半、ザックを背負ったその時
”五竜岳へ行こう”と叫んでいた。針路変更で空身になる。


4. 空身で五竜岳へ挑む

先の横這い、縦這い、鎖場を思うが、山頂への一歩目を踏み出した。
アイゼンの無い私でも、先行者の踏み跡の手伝いもあり順調。半分
ほど来たところで、最初の難所。そこで全員のストックを集め、デポ
しようと後ろを振り返ったとき、眼前の横這いを通過中の下山者が
ストックを落とす。ストックは谷底へ。身震い。彼らをやり過ごし
横這いを越え、岩の向こうの縦這いを見た瞬間、撤退を決めた。
後続の2名は横這いに取り付いたところ。
4点支持で動けないふたりに”帰る!”と怒鳴る。


5. 雪のついた岩場、危険を感じ撤退

昨年夏は難なく超えた場所も、雪がついていれば別物、魔物。
ここを越えた登山者には敬意を表したいが、私が見ても”?”の
レベルのご婦人が歩いていった。事故が無いことを本当に祈る。
今、思い出しても行かなくて良かったと心から思います。


6. 五竜岳に別れを告げる

小屋までの下山道はアイゼンの無い私が大苦戦。ヘッピリでした。
9時過ぎに小屋に戻り、下山前に小休止。山岳マラソンの中継所が
あり、五竜山麓から唐松山荘経由八方ジャンプ台までのコースと
知る。それは凄いが参加者は事前に積雪を知らなかった様子。
小屋からの忠告も無視されていた。実際、小屋前の斜面を参加者は
スニーカーで滑りまくってました。事故が無いことを祈りました。

9時40分、下山開始。真夏並みの太陽と東斜面の遠見尾根。
高度を下げると雪は無く、アイゼンを外す。昨日より紅葉が映える
中、順調。登りではきつかった階段も、下りでは安心。


7. 紅葉の中、高度を下げる

振り返るが、五竜も鹿島槍も霧の中。昨日の荒天が心をよぎる。


8. 上空には雲が出始めた

ソフトクリーム、風呂、ビールと下山後に思いを馳せ、一気に降下。


9. 紅葉が目に楽しい

紅葉のど真ん中、中遠見で大休憩、それでも4時間かからず
ゴンドラ山頂駅。女性陣はソフトを頬張り大満足。さっきまで
雪付く岩場に張り付いていたのが嘘のような風情。無事で良かった。

無事を風呂と車中の宴会で祝い、予約した電車で予定通り新宿着。
都会の人に戻る。

教訓:山の気象は変わり易い。持ってて良かった!


<相棒の山行記録>

10/04(土)
五竜テレキャビン駅08:00 -山頂リフト駅08:40- 10:00小遠見10:10-
10:30中遠見- 11:10大遠見11:15- 12:35西遠見- 13:30五竜山荘

10/05(日)
五竜山荘07:40- 五竜山頂を目指すが撤退 -09:15山荘09:40-
12:00中遠見12:30- 12:25ゴンドラ山頂駅


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