アルクK隊 Kanagon

K と P (Partner) のアルクK隊ブログ
  2010.05.22

蝶ヶ岳

2002年05月25日 | 登山
【2011.08.11 投稿】

アルクK隊 登山報告
2002年5月24日~26日 蝶ヶ岳(電車夜行)
メンバー: U=うっちゃん、Y嬢、K隊 (4名)


5月24日(金)

昨年までの二人蝶ガ岳行では自由席だったが、今回は4名なので指定席
を予約。深夜12時前、自称アルピニストUと急行アルプス内で合流。
芸人まっちゃんwith一升瓶が同行できず非常に残念。次回に期待。
発車。
途中、衝撃とともに急停止。アナウンスによると鹿と衝突。目が覚めた。


5月25日(土)

殆どの乗客が松本までで降りてしまい、豊科で10名程下車。朝5時前。
予約したタクシーに乗り換え、道中、見事な満開の藤の歓迎を受ける。
三俣駐車場にも車は殆ど無く、日差しが強い。一点の曇りも無い快晴。
同じく豊科からタクシーで来た男性3人組が先行し、我々はゆっくりと
食事をしてから出発。なにせ昼までに小屋に着いても早すぎる。
のんびり行こう!

6時過ぎ、駐車場を出発。30分ほどで二輪草が咲き乱れる小道となる。
まるで花畑を歩いている感覚。先に広がる銀世界が想像もつかない。
が、やはり2000mあたりから残雪出現。アイゼンを付け、慎重に歩を進め
る。日当りの良い斜面では雪が緩み滑りやすい。休憩を含め、徐々に高度
をあげていく。樹林帯を抜け、ゲレンデのように雪面が広がる傍らで
昼食。正午定刻。腹時計は正確だ。快晴で強風。今年は吹雪の心配が
なさそうであり、ゆっくりコーヒーも戴く。

食後に山頂直下の急登にチャレンジ。皆のアルピニストぶりを写真に
残しながら、13時半、小屋無事到着。天気は良いが、穂高連峰の上では
雲が大きくなり始め、稜線には激しい風が吹いている。一息入れ、空身で
蝶槍へ向かう。風は次第に凄さを増し、ときおり立っていられないほど。
間近にせまる槍に感嘆の声を上げながらも、蝶槍はタッチで撤収。
昨年、絶対に必要だと痛感した”毛糸の帽子”を忘れたのが痛い。反省。

小屋の戸を開けると例の3人組から”焼いて良い?”と声をかけられる。
朝の駐車場で彼らの”いわし焼き”と我らの”焼き豚”の交換を誓い
合っていたのだ。
青い笹の上に色よく焼けたいわしの目刺しをつまみに、宴会開始。
やっぱり背黒いわしは旨い!焼酎に良く合う。酒も話もすすむ。
3人組は名古屋からの単身赴任族で、楽しく酒を酌み交わす。

昨年までの閑散とした雰囲気とは違い40名を越す大賑わい。それでも
トップシーズンに比べれば随分すいているか。
夕暮れの穂高をつまみに食事も済ませすぐ就寝。寒くて震えながら
布団に入るが、夜行と今日の登りの疲れで眠りに落ちる。


5月26日(日)

4時半、ご来光。この為に来たと言っても過言ではない素晴らしさ!
360度の眺望は例年どおり。浅間の噴煙が朝日と混じる。穂高連峰が
赤く染まる。槍が映える。雲海も無い中、富士、八ヶ岳、御岳、全てが
見える。凍るように寒いが、幸せ。見る山に雪が付いているほうが味が
ある。神々しい。

朝食を済ませ、7時、小屋に別れを告げ来年の再訪を誓い下山開始。
例年より凍結しておらず、アイゼンが安定して歩き易い。夏道より楽。
アイゼンの着脱も訓練代わりに繰り返し、最後は先行していた3人組に
追いついた2200m付近で不要となる。バスの時間も気になり休憩も
無く一気に降りる。皆の膝が笑い始めた頃、しゃくなげの歓迎を受け
10時半、徳沢到着。一面の二輪草との再会で、皆の無事を喜ぶ。
残っていた食料で豪勢な昼食。数種類のパン、スープ、チャーシュー、
コーヒーにドーナッツ。満足。1時間後、出発。

スミレ、ミヤマカタバミ、エゾムラサキ。花に足を止める人も多い。
明神岳に黒い雲がかかり始め、冷たい風が吹いてきた。明神池を過ぎた
頃、小雨。足早に木道を通り抜ける。上高地到着1時半。
ここは観光地。人人ひと。お約束の河童橋で記念撮影をした頃、
本格的に雨が降り始める。
2時、バス便さわやか信州号の車中の人となり、乾杯!

記 K

追)その後、雷雨となり中央道は嵐でした。その中、SAで買った
お好み焼きを食べながら宴会。大渋滞もあり新宿思い出横町着、9時。
天気には恵まれ、素晴らしい山行でした。蝶ヶ岳、バンザイ!



1. 蝶からご来光を望む


2. 小屋を見下ろす


3. 穂高、大キレット、槍の稜線


4. 銀世界に心を残しながら下山


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