無呼吸症の家に住むのは恐い  ~あなたの家は呼吸していない?!~

シックハウス、アトピー、小児ぜんそくは家の空気が原因かもしれません。皆さんの健康のお役にたつ情報をお届けします。

日本の窓とは?

2011-01-26 14:45:11 | 換気、住宅
昨晩、ある友人のお通夜に行ってきた。

彼とは25,6年前にドイツロト社の内開き、内倒し窓の金物、片引きのパラレル、へーべシーべなどの金物、断熱ドア用3点、4点ロック金物等を輸入してもらった。

北海道、東北、北陸、長野方面の木製窓メーカーのほとんどは、初期の木製窓開発でお世話になった。

彼とは、ドイツを初めとして、デンマーク、オーストリア、ノルエー、イタリアなど、木製窓用金物、ハンドル、錠などを1986年頃から1995年頃まで、数十回にわたり探して歩いた。

また、国内でもロト社のドイツ人と3人で、日本全国を木製窓の講習で歩いた。

南雄三も昨晩一緒だったが、3人で木製窓研究会なる組織を作って、日本に木製窓を普及させようなんて盛り上がった良い時代をすごした仲間だった。

一時盛り上がった木製窓も、最近はパッとしない。

そんな中で57歳という若さで亡くなった。

南さん、現在大手硝子メーカーに勤める昔仲間と意見が同じだったのは、日本では高くて良い物は売れない。

住宅の顔としての窓のデザインにこだわるのは一部設計事務所だけ。

多くの住宅メーカーは、窓はコストダウンのツールと化してる。

ペアー硝子が流行ってきたと言っても、3mm6mm3mmという中途半端な奴。

ドイツ辺りでは、4mm12mm4mm(硝子厚み、空気層、硝子厚み)真ん中の空気層の中にはLOW用のアルゴンガスを注入して熱還流率を高めたタイプもある。

北欧では、最近またトリプル硝子のサッシもカンバックしてきた。

日本が偉そうにペアーですなんて言っている窓は、ヨーロッパから比べるとおもちゃみたいだ。

そんなことを知らない日本人は嬉しそうに、私の家もペアー硝子なのよなんて喜んでる。

お願いだから、ヨーロッパの客人には自慢しないで欲しい、やっぱりウサギ小屋だと言われるのが落ちだ。

ヨーロッパはウサギ小屋でも4-12-4のペアーだぞ!!

日本はマスプロ会社が窓を作る、ヨーロッパではローカルのメーカーが窓を作る。

コストダウンしてメーカーの収益性ばかり考えている窓メーカー品を押し付けられている日本の住宅メーカーにポリシーは無いのか。

窓は家の顔なのに、アルミのペラペラに薄いペアーで喜んでいる、日本消費者。

窓より高い太陽光発電設備や、エコ給湯に目が行き、窓の性能、デザイン、機能にお構い無しの、無知な工務店、消費者。

なんか間違っていると思うのだが、我々のような少数意見は目向きもされない。

我々も北欧の窓金物を扱っているが、買うのは北海道、北陸、一部長野の業者だけである。

ここ数年、数量は変わらない。

窓がペラペラで安っぽく見映えがしなくても、今までの家に入ってた3mmの硝子よりはましだ!!と喜んでいるレベルの低さ。

省エネペアーだと言っても、ヨーロッパの半分の厚さ、それでも満足か?

日本の木製窓作りの最前線を歩いてきた同士を失って考えるのは、この25年間窓の何が進化したのか?




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住宅の電源事情

2011-01-24 13:54:22 | 換気、住宅
ここで室内温度差3度以内であれば、室内の相対湿度を当てられる人はいないと書いた。

考えてみれば、日本全国で室内上下温度差が3度以内の住宅に住んでいる人は、全国民の1%にも満たないから、ここの読者には誰も想像できない。

我々の顧客は第3種換気システムを使っても、その温度差以内で収めた住宅を造っている人が多数いることは、大変誇れる話だ。

最近寒いので、自宅もオール電化になってしまったので大変な思いをしてる。

特に朝方、夕方の食事の支度と、暖房、風呂上りのドライアーが、一度に重なった時は、ブレーカーから電気の使いすぎ注意報が出っぱなし。

特に三つ口IHは、一度に使うと50Aに限りなく近ずく。

それで床暖某、暖房を電気で各部屋でやれば、最低90A位から100Aの契約が必要。

となると一般家庭では50A以下で契約してるから、IHにドライヤーでブレーカーが落ちる。

暖房を電気でやっているとIHを使う場合は、何処かの部屋は暖房を切らなくてはブレーカーが落ちる。

オール電化を薦めている割には、住宅での契約アンペア量が少なくしてるのは電力会社の策略?

最初は足りない容量で契約させておいて、施主の足元を見て高いアンペアに契約変更させる?なんて?

食事の支度中は、全ての電気器具の配分を考えて使わないと大変である。

電子レンジ、電気湯沸しポットは要注意だ、予想外に電気を食う。

いやーオール電化はいいけれどブレーカー頻繁に落ちて安心していられない。

自宅はマンションでもこのレベルだから、もし木造住宅で、高気密、高断熱でない住宅でオール電化だったら大変な騒ぎだ。

頻繁にブレーカーが落ちたら、おちおちドライヤーなんか使っている場合で無いと喧嘩になるな。

もし大雪や雷が原因で停電にでもなったらどうするの?

それでなくても、冬、夏は雷の季節で、落雷が多いのに。

オール電化は、確かに便利だし安全ですが、住宅の性能レベルがマッチしてないと効率的なオール電化住宅にはならないし、契約アンペア量の基本料金も30A時代と思っていたら大違い。

便利で良いが料金も高い、そのうち太陽光発電の買取負担も増大する。

近いうちに全量買取がはじまったら、いくらくらい負担が増えるか?

太陽光発電で儲かるのは、パネルメーカーと設置業者だけ。

電力会社は太陽光発電を買い取るための逆潮流に備えて、送電線網の整備、途中の蓄電設備の設備投資も必要。

それは、電気代が上がるということ。

皆さん、太陽光発電、オール電化は、知らずに電気料金が上がるしくみで、業者が儲かる仕組みで、消費者は損する仕組みだ。

自然エネルギーを使って、CO2削減は素晴らしいが、皆さんが生きてるうちにそのリターンは期待できません。

それでも、省エネ、エコに協力して、電気代をケチりながら、1枚で多く着て寒さを防ぐのは、なにか滑稽と思いませんか?

太陽光発電の売電で儲かった思うのは最初の数年、実はそれも損してるが(先行投資で)。

10年後、20年後のメンテナンス費などを考えると、屋根の上の厄介な荷物をどうするの?

そこまで考えない、ここにも幸せな日本人だ。



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過乾燥と換気

2011-01-21 08:10:43 | 換気、住宅
世の中頭が悪い工務店の言いなりなって、全熱交換が広がってゆきます。

ここで警鐘を鳴らしてるのは、空気を自分の命と引き換えで機械に委ねる怖さだ。

だから、壊れても空気の流れが分かる換気システムが良いと言ってるだけ。

空気を自由にコントロールなんか素人にはできない。

それをあたかも出来るように言うのは、一種の詐欺だ。

第3種を使うと冬場過乾燥になるとよく言われた。

それでなくても乾燥した空気を入れて室内で再度温めるのだから乾燥度は増す。

それを湿度計を見て10%だ大変だとわめく。

では、最近東京辺りでも雨が降らないから20%くらいかそれ以下が続いている。

だから風邪が流行っていると。

しかし、風が吹かなければ、唇もかわかないし、皮膚の乾燥感も少ない。

部屋の中が過乾燥だとわめくのは、室内の上下温度差が激しい住宅だ。

上下温度差があれば気流感が増し、人体の表面から湿度を奪う。

奪われれば、乾燥感が増す。

要するに、気密、断熱が悪い住宅ほど乾燥感が増すわけだ。

このようなからくりが分からない、頭の悪い工務店が多すぎる。

そこですぐ全熱交換だ、湿度を還元してくれるし、エンタルピーも利用できると。

木造住宅は、スペースシャトルでも潜水艦でもない。

隙間相当面積分の穴が住宅の外皮には存在してる。

それを隙間なんて全くありませんと言う、工務店の口車に乗って、やっぱし全熱交換でなくちゃ健康を守れないわ!なんてしたり顔で偉そうに言う。

あんた達、あとで泣きを見ますよ。

室内の上下温度差を3度以内に押さえる事ができれば、気流感が減り、だれも相対湿度10%は当てられない状況をつくれる。

それを、直ぐ加湿だ、加湿器をもってこいでは、事態を悪くするだけ。

世の中の97%がこの論理だから、大手家電メーカーはほくほくである。

真理を言っている我々は、振り向かれない。

世の中不条理である。

それだけ、性能の悪い住宅に住んでいれば、加湿器を買わなくても、石油ファンヒーターから出る水蒸気でこと足りるのに?

そういう家に限って、乾燥してるからと言って、加湿器まで付ける念の入りよう。

結果、結露を増大させてカビが生えてダニが冬場でも美味しく生きさせる。

壁の中は結露だらけで断熱材は水でびしょびしょ、そのうち外壁に青かび、黒いシミができてくる。

まあ、楽しいメカニズムを懲りもせず、いつまで続けるつもりかな?皆さん。

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換気とは?

2011-01-20 10:33:33 | 換気、住宅
今年に入ってから、ブログの閲覧数が伸びてきた。

誰が見てるか知らないけど。

関心を持ってもらうことは大いに歓迎。

最近寒いので暖房をつける頻度が多いと、部屋の中でホコリ溜まりが多くなる。

全熱交換の換気を付けてると、どうも3種の換気よりホコリ溜まりが出来やすいように感じる。

全熱交換換気システムは空気を熱媒体としてしか考えてない、室内で循環されてゆく空気の質はどう考えているのか?

それもフィルターだけが防波堤で空気を循環させているのに?

フィルターはピンきりだから、その防波堤が崩れた時はどうするの?

台風とか大雨と同じで、それは想定外でしたなんて答えがあるのか?

その時は、家族が全員がウイルス汚染か感染症に掛かってしまったときは?

その時気が付いたと言っても、後の祭り。

換気システムは、住宅と一生付き合って行かなければならない運命共同体。

黄砂が最近ひどくなったから外からの空気を入れたくない。花粉症が酷いから外からの空気を入れたくない。環境が悪いから外からの空気を入れたくない。

なんて話で、3種換気に文句を付ける工務店がいる。

なんか間違っていませんか?

木造住宅で全熱交換をした場合、限りなく潜水艦並みに隙間を防がないと、外からの風圧、温度差による自然換気による影響が避けられない。

外の影響を受けたくないため全熱交換をつけても、潜水艦並みの気密性能を出さないと、受けたくなくても受けざるを得ないことを知っている工務店はいない。

室内に入った黄砂、花粉は室内を循環し続ける運命な訳で、いつ室外に排出されるの?

いや!それはフィルターが全て除去してくれるから安心!!

では、フィルターが除去した、黄砂、花粉はどうやって室外に持ち出されるの?

それは、フィルターを交換することで解決?

フィルターを交換する時に、付着した黄砂、花粉が室内に飛散しない交換方法ってあるの?

素人がフィルター交換するような手軽さで、目に見えない花粉、ウイルス菌が付着したフィルターを手袋、マスク、防御服も着ないで交換しても良いの?

換気の商売20年近くやっている私が全熱交換をやりたくない理由は、完全に除去できないリスクを解決できないから。

巷の人は、そこまで知らないから全熱交換換気システムが省エネに優れた換気システムだと勝手に思っている。

空気が柔らかだ、外の音が静かだ、花粉が入らない、黄砂が止められると一方的に思い込んでいる。

そこを、口の上手い工務店は、良さだけを強調する事で、高い換気システムを付けさせる事が出来る。

あえて反論しないことで(知らないから当然反論すらできないのだが)消費者は自説が正しいと誤解する。

木造住宅はスペースシャトルではない、経年変化で隙間は広がるのに、住宅寿命は50年もあるのに?

全熱交換の本体は何度変えるの?それまでフィルターは売ってるの?給気ダクト内部にホコリ、花粉、黄砂、ウイルス菌、カビが繁殖してない保証は誰がしてくれるの、誰が清掃、メンテナンスを50年先までしてくれるの?

よく分からない事を、分かった振りをして、消費者に売る危険性を考えた事がありますか?

消費者も、深く考えた末に全熱交換を選んだんですか?

全て自己責任に帰結します。

家族の健康の全てが集約されています。

換気システムは3種が良いと私は思います。

汚い空気は外に直ぐ捨てる。単純で空気の流れがシンプル。入ってきたら外に出す!
どんなことしても、入るのは止められないのに。

部屋の中をグルグル廻った空気より、新鮮な空気を吸いたい、私は!

家族の健康を犠牲にしたくないから、省エネなんか関係ない。

皆さんは何処まで考えて換気を選びますか?

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住宅とは?

2011-01-18 10:33:50 | 換気、住宅
今年は久しぶりにNAHBに行くことはあきらめた。

1989年から昨年まで、ほぼ毎年20回以上参加してきたが?

理由は、最近のアメリカ住宅不況を反映して、ここ数年面白い提案が見えなくなったこと。

来年は行くつもりだ。2年空けたことは無かったことと、アメリカアルデは毎年ブースを出しているので。

長い間、沢山の日本の工務店が訪れていたが、ここ数年は中国、東南アジアの人のほうが多くなった。

日本の工務店も余裕が無くなったから、知識のフォローする余裕もなし。

以前には輸入住宅だ、アメリカン住宅だと叫んでいた人も最近は見なくなった。

現金なもの。

アメリカ以外にも、1985年からドイツの窓展示会、ドイツ、フランス、イタリアの建材展に多くのメーカー、工務店を連れて行った。

最初のころは、ほとんどが南雄三と企画していた。

そのうち南雄三は、展示会より住宅視察の方が面白いという事になった。

それならばと、アメリカの南部、東部、西部などの住宅を片っ端から見て歩いた。

フロリダからメイン州までレンタカーを借りて、私が運転手、南さん達は写真取り。

アメリカは勝手に家の写真を撮ると不審者扱いで警察に連絡されたら大変です。

写真を撮るほうは、そんなことお構い無しの典型的な日本人工務店だから、無断で庭に入るは、柵に上るは、何でもありで撮りまくり。

今だったら9.11以降、セキュリティがうるさくなったから無理。良い時代だった。

南部の植民地住宅から東部のアーリーアメリカンから中部のフランクロイドライト、西部の寄せ集め住宅まで、20数年全米38州をまたに掛けて見てきた。

こちらは、昔から写真が嫌いだから、自分が撮った証拠は1枚も無し。

自分が学生時代から10数年間アメリカで暮らした経験があったから、出来たのだと思う。

旅行代理店が使うミニバンは、アメリカの住宅地に入れないケースが多いので注意が必要、大勢で住宅地の視察はできない。

出来るのは、プライベートに仕切られた敷地を開発業者がOKを出せばみれる。

ヨーロッパも、ドイツ、デンマーク、ノルエー、スエーデン、フランス、スペインなど、初期のころ南さんとコルビジェだミースだ、ガウディだなんて言って、見学ツアーをやった。

アルデの本社があるリヨンにも換気の初期の時代、沢山の日本人を連れていった。

リヨンはパリについで三ツ星レストランが多く、食文化、住文化を見るのには大変よいところだ。

そんな経験の中から、日本の住宅の貧しさを言ってきたつもりだが、毎度同じことを言いますが、何も変わってこない日本の住宅事情。

海外に連れてゆくと、日本人は必ず、良いね!!!の連発。

でも日本に帰ってきたら、今までと何も変わらず。

展示会で意地のように集めたカタログは、何処に行ってしまったのか?

工務店の海外視察は、論功賞のような意味合いがあり、本当に勉強したい、吸収したい人は僅かだ。

我々の扱っている換気のシステム、スチームサウナなどは、20年前は日本に無かった。

それが7年前換気が義務化になった途端に、大手電気メーカーの独壇場になってしまった。

現在はサッシと同じく、値段叩きに好都合の材料だ。

空気は見えないから、お客に24時間換気は法令通りの付けてますから問題ありませんでお終い。

お客もそれ以上聞ける知識が無いから、他の材料の話に移り、一件落着が、現在の24時間換気システムの置かれた状況だ。

日本は、何でもマスプロになって、本来の性能が失われて行くのは、懲りない性分なのか。

海外では住宅で使うものは、良い物と陳腐なものの区分けは消費者が賢いから問題ない。

日本人は、自分に自信がないから他人もしくはマスコミに頼る。

そんなんで良い家は手に入らない事を知るべきだ。

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