無呼吸症の家に住むのは恐い  ~あなたの家は呼吸していない?!~

シックハウス、アトピー、小児ぜんそくは家の空気が原因かもしれません。皆さんの健康のお役にたつ情報をお届けします。

健康に快適に暮らせる家

2010-01-15 09:14:54 | 換気、住宅
なんと、もっともらしいタイトルですが、それだけ不健康で、快適でない家が多いということなのでしょうか?

何度も言ってますが、気密、断熱、換気、冷暖房のバランスの取れた家が基本です。

昨日、栃木方面の工務店と話していたら、気密はそこそこ隙間相当面積で0.5cm2以下だけど、自分の自宅だったので断熱の甘い部位が何箇所かある。そのために、空気の対流が起こって過乾燥気味なので加湿器を使っているとの話でした。

よく第3種換気を使っていると冬場のダウンドラフト、過乾燥気味になると、言われました。

ダウンドラフトは、給気口付近に暖房機器を設置するなどの工夫があれば、北海道以外の地域では改善できます。

先日も書きましたが、乾燥感は室内温度が一定20度から23度位と上下温度差が3度以内であれば、湿度20%を切っても誰も分かりません。

第3種の換気を回していると過乾燥気味であるのは、気密不足か断熱の甘い箇所がある住宅である可能性があると思われますが?

ただし、気密、断熱がしっかりしセントラル暖房の家であれば、加湿器を使っても露点が高いので、在来住宅のような結露でびしゃびしゃにはなりませんが?くれぐれも病原菌発生装置になっていない器具、もしくは清掃をきちっとしてない器具は危険であります。

全熱交換で加湿器を使ったら、どうなるのでしょうか?詳しい人がいたら面白いのですが?

毎度言いますが、空気をもてあそぶ事は危険であると思います。

換気は単純に空気の綺麗さ、汚れが分かるほうが安心です。

見えない場所も空気が移動することで換気されてますと言われても、そこを綺麗だ汚いだなんて、素人に見分けが付くわけもありません。

また、人間が持っている臭い、湿度、細菌にたいする感性は、超いい加減であります。

そのような前提条件を知った上で、様々な機器を考える人がスマートな人間であります。

栃木の工務店の社長も言ってました。お客さんは、一番最初に入った情報が一番で、その後の情報を冷静に比較分析できない人が多いと。

住宅のような高価な買い物をする割には、日本人は最初の情報に流れやすいのは昔から言われています。

食べ物や洋服ならば失敗しても構いませんが?でも毒入り餃子事件でもそうですが、マスコミの垂れ流し情報に惑わされる人が多いのもしょうがないのか?

でも、家はかけがえの無い家族の健康と幸せを担っていますので、そんな方法で決めてもよいのでしょうか?

日本のマスコミは、芸能人、政治家を糾弾するのは得意で、また3面記事的なことが好きな国民性だからしょうがないと思いますが?

なんかそんな情報より、もっと大きな大命題を考えるのがマスコミの使命ではないのでしょうか?

毎日ヒステリックに書いて、一段落すると何事も無かったかのような姿勢が問題あり、また、それに流される国民(私を含めて)のレベルがそんなもんかと、諦めるしかないのでしょうか?

そんなこんなで今年も始まっています。

今日から、アメリカの住宅視察に出かけます。ラスベガスの全米ホームショーに出展しているアルデス社のブースのお手伝いしてますので、お声がけ下さい。

多分、日本からも諸外国も、皆さん不況だから来ないと思いますが?

不況の時は、情報集めが大事であります。

真実を伝える難しさ その続き

2010-01-13 12:13:24 | 換気、住宅
ためしてガッテンでも分かったように、人間が湿度の体感を的確に捉える事は難しいのです。

さように、臭いも同じでありました。臭感疲労により、同じ臭いを嗅ぎ続けると、その臭いのストレスを除去しようとする脳内指令が出てきて、その臭いを忘れさせてくれる(本人だけ、もしくは当事者だけ)。

それでなければ、様々なストレスの中を生き抜いている人類の種の保存が出来なくなる訳です。

空気が動いている状況では、湿度体感ははっきりと分かります。

唇が乾く、肌がかさかさする、喉が痛くなる、乾いてくる等の症状が直ぐに出てくるので簡単です。

家の中に居て乾燥感のある人は、ほとんどが家の断熱、気密不足であります。

家の中の温度差による、床と天井の温度差による空気の対流(床の冷たい空気が暖められ軽くなり膨張して上に動き出すため、同時に冷たい空気を床面から引っ張り込む現象)窓面からの冷輻射とダウンドラフト等であります。

このような住宅は床暖房に最適で、世の中の皆さんが床暖房が快適だと思うのです。つまり上下温度差がある家では床暖房は快適であります。それに伴い乾燥感も増しますので、NHK的に言えば石油ストーブと床暖房の併用が宜しいのではないかと。

上下温度差ない家では、対流速度が極端に落ちるので不快になってきます。
そのような家では、冬の寒い時、朝の温度が立ち上がるまでの暖房くらいにしか使えません。

断熱、気密不足による空気の対流により、特に冬場、室内に自然対流が起きることにより余計に乾燥感がまします。

それを、石油ストーブを加湿器代わりに使うという、素晴らしい発想が頭の宜しい人の集まりであるNHKでも、不思議に思わない位に、日本の住宅の性能の貧困さが現れているのです。

ウサギ小屋よりも酷い住宅に住んでると海外から揶揄されても反論は出来ないのです。

GNPが世界2位から3位に落ちたとしても、世界有数の先進国で冬の暖房に使用する石油ストーブを加湿器代わりに使おうなんて発想が低レベル過ぎます。

一時、アメリカの東海岸で石油ショックの時に石油ストーブが売れたことがありました。しかしアメリカ人にとって、室内で灯油を給油する事が恐ろしいと感じたかどうか分かりませんが、一時的でそれ以降話を聞かなくなりました。

私も、40年前くらいに実家で石油ストーブをつかっていました。その頃は、火鉢、練炭のコタツなんていうのが残っていた時代ですから、家の中も外も同じ温度でありました。

冬の朝なんて顔が凍りそうなくらい、東京でも寒かった時代でありました。

その当時の石油ストーブは文明の利器で、その暖かさは素晴らしかったのです。英国製の丸型の石油ストーブがデパートの高級品売り場で売ってた時代でもあります。

それ以来石油ストーブ、ファンヒーターのお世話になっておりません。今は、そのような暖房機の家に行くと、直ぐに頭が痛くなりますし、臭いが鼻から抜けないくらい気持ち悪く感じられます。

臭いと、湿感と同じように、石油ファンヒーターを使っている家では、全員がそのストレスを感じないようになってしまったので、NHKと一緒でCO2濃度が異常に増えた室内でも快適だと思える体になっているのが素晴らしい事であります。

そのような家が、現在の日本の快適な住宅として存在しているのである現実が素晴らしいのでしょう。

私は、そんな家には住みたくはありません。

性能の良い住宅とはを実践している希少価値の工務店を見つけられない人は不幸であります。

良い住宅とは?素材が素晴らしい??デザイン??価格??安近??名前が売れてるハウスメーカー??

家族の健康が保てる家、夏涼しく、冬暖かい、外的な影響を受けない、冷暖房込みが良い家の基本です。

内装建材、システムキッチン、床柱、立地、価格、有名なデザイナー、有名なハウスメーカーが建てたとしても、家族が不健康になり、夏暑く、冬寒い、冷暖房は自前で、外的な影響を受ける住宅の方が良いと思われるのでしょうか?

家を買いたい、建てたい人が、食べ物や車を買うと同じレベルの情報で、買ったり建てたりする不幸が、現在でも続いているのは情けないし、この産業に関わるものとして危機感を持っています。

本当の真実を伝える難しさがあります。

真実を伝える難しさ

2010-01-12 15:11:27 | 換気、住宅
先週は、東海地域の工務店の勉強会に講師で行ってきました。

性能を出している工務店の集まりです。

ここで述べられているような低レベルではなく、高気密、高断熱、換気、冷暖房のバランスの取れた住宅を造っている方達ばかりでした。

しかし、低レベルの住宅を造る業者との競合になった時、お客様に違いを明確に説明して納得してもらうのには、お客様に理解する能力が無い場合はとても大変であります。

ためしてガッテンを見て、なるほどと思う人が95%もいる世の中で、本物の素晴らしさを伝えることは、とても大変なことであります。

つまらない話、誰でも興味が持てて楽しい話題、噂話、食べ物などは、口コミで広がる可能性はあります。

住宅で口コミは、本当にローカルな話題だけであります。

TVでイメージ宣伝するハウスメーカーは、値段の安さ、名前の連呼で刷り込みをする、今流行の外張り断熱であれば性能が良いという単純な宣伝。

このようなイメージ宣伝で、一生で最大の買い物をする根拠になるのでしょうか?

食べ物や飲み物、車などと同じ、イメージで家を買うことが出来る人は素晴らしく能天気で流されやすい人種だと言えます。

自分の家の理想は、なにも無く。一度も本物の家ににめぐり合えない人が100人中95人もいる世の中では、本物の家造りの業者にめぐり合える事さえ、宝くじに当るのと同じなわけであります。

でも、真剣に探し始め家の勉強をすれば、本物に出会うチャンスは宝くじに当るより低くなります。

良い住宅を造っている工務店も、今は大変な不況の中で受注減に悩んでいます。

実は、今が家を造るチャンスであります。

本当の性能を出している工務店にめぐり合う事が出来るのは、このような時期で真剣に、家族の健康、幸せを願う人だけであります。

石油ファンヒーターの排水蒸気を加湿器代わりに吸っている人は、健康でいられるのでしょうか?

結露だらけで、カビが生え、換気の悪い家で家族が健康で居られるのであれば、それはもう素晴らしい事であります。

何も国がシックハウス法なんか作らなくても良いのですから。

日本は法を作ると、それで一件落着であります。

その中では、大手メーカーなり実力者が法の網の目をくぐる事ができる、盲点を作ってあります。

いつも泣きを見るのは、知らない善良な市民と相場は決まっています。

そのためには、いつも騙されるのではなく、真実を見極める事ができる目を養っていない人たちには分かりません。

事の本質を見抜く力を、常日頃から養い、住宅にとって、まず必要なのは何か?

見映え?デザイン?価格?立地?性能?TVの有名なハウスメーカー?健康(家族、住宅)?快適性?

上げたら切がありません。

何が貴方にとって、家造りの最も重要な要素ですか?

もう一度、考えてください!

NHKためしてガッテン

2010-01-07 08:09:48 | 換気、住宅
NHKさん、よくやりました?

昨夜の番組で、加湿器と乾燥感について、ためしてガッテンが取り上げました。

一般の聴取者のレベルが低いのを想定した内容で、がっかりしました。

一つ良かったのは、乾燥感をブラインドテストした所です。

大学で空気環境を勉強している?学生を集めて相対湿度80%、50%?20%と生徒には教えないで相対湿度を変えて、その感じを述べてもらう実験でした。

私は、乾燥感は空気が動けば動くほど増すと思っていました。

温度が22度一定で相対湿度を変えても、誰も本当の湿度を当てられなかったのです。

気流感の無い場所で、相対湿度を変えても、臭いと一緒で人間の感覚はいい加減なものであります。

温度が高く相対湿度を上げれば、むしむし感が増すのは誰でも分かります。

我々の北海道のお客様は、この冬場ほとんどの家が相対湿度20%以下であります。

しかし、室内の床と天井の温度差が無い住宅のため空気が換気の力以外に動かない状態であると、ほとんどの人は部屋の相対湿度を当てられません。

本州で、40%以下だと風邪をひきやすいと言う事が数十年言い続けられていますが、そうしたら北海道の住民はこの時期全員が風邪に掛かってしまいます。

北海道の人が風邪をひくのは、東京に出てきて親戚の寒い家に泊まったときだと、皆さんが言います。

その位、湿度40%以下の迷信が流行っている事が恐ろしいと思うのは、私だけでしょうか?

もう一つ笑えたのは、家族の中で、朝起きたらのどが痛い娘、のどが乾いてるおばあちゃん、何でもないおじさんの比較でした。

おばあちゃんはドライマウスという病気で除外。他の二人の違いが笑えました。

おじいちゃんは、石油ファンヒーターを付けっぱなしで寝る。娘はエアコンを付けて寝ると言う事でした。

番組は加湿器の功罪を問うのかと思っていたら、違う展開になってきました。

石油ファンヒーターは燃焼すると水蒸気を発生します、ガスストーブも水蒸気を発生します、なので加湿器を使わなくても乾燥感は防げるのだという展開になりました。

おっとっと!!何!!石油ファンヒーター、ガスファンヒーターを使うと加湿器は必要ない!!なんか飛躍してるな?

なぜなら、その間番組では加湿器を使って家の中に結露を増大させてカビの被害で大変事になったという家族を紹介していたのです。

それなのに、番組的には水蒸気を出す石油ファンヒーターに免罪符を与えて、両方を同時に使う必要は無いと言ってるのです。

ここで番組は、部屋のどの場所が結露しやすいか当ててみましょうなんてことをやりました。

大阪の大学の先生が出てきて、押入れの奥とか、外壁に面した隅だとか箪笥の裏だとかが結露しやすいので気をつけましょうなんていうコメントでお終い。

それは、断熱欠損ですよ!だから結露するんですよ!というコメントは無かった!

もっと驚きは、番組的には加湿器を使わず石油ファンヒーターの方が良いですよという展開には、全く驚きであります。

水蒸気を出す石油ファンヒーターを使えば加湿器はいらない?

でも、ここでNHKが欠落しているのは、CO2濃度が大きく上がるので良い空気環境では無くなるのですよというコメントが無かった。

実験の中でも、湿度は計ったがCO2濃度は全く場外で、コメント無し。

6畳位の寝室で、石油ファンヒーターをつければ、30分位で4,000PPMを超えてしまいます。

ビル管理法でCO2が1,000PPM以上の空気環境は悪い空気環境であると規定されています。

それなのに、乾燥感を避けるためには石油ファンヒーターをつけて寝ましょうなんて、NHKがお墨付きを与えるのは問題があります。

CO2削減が叫ばれている時に、CO2を増大させる石油ファンヒーターを使えなんていう番組を作る気がしれません。

娘の部屋の乾燥感は、エアコンが設定温度に対してエアコンがON,OFFを自動的に繰り返すから、乾燥感あるので加湿器を使いましょうというコメントでした。

これも、寝ながらエアコンをつけっぱなしという状況もおかしい。

エアコンは送風するので、積極的に気流感を造ります、人の顔、皮膚を通過する時に表面の湿度を奪ってゆくため、気流感があると余計に乾燥感が増します。

なにかむなしいですね!

何度も書いていますが、95%の日本の住宅は、断熱、気密欠損、換気無し、冷暖房自前に住んでいる訳ですから、仕方ないと言えば仕方ない。

こんな番組に、おれの家もそうだと言って、今晩から石油ファンヒーターをつけっぱなしで寝る人が増えるのは、恐ろしい。

結露造成器、室内空気環境劣悪造成器、結果カビが家中に生え、壁の中で水蒸気が滞留し木材を腐らせて、寿命の短い家で、家族に健康被害が出る家になってしまっている事を、誰も知らないのでしょうか。

まだ書き足りないが、今日は時間切れです!


太陽光発電設置事故

2010-01-06 13:10:38 | 換気、住宅
やはり出ました!!

今朝の朝日新聞に、太陽光発電設置工事で雨漏り被害増える!!!

このコラムで言ってたのは、必ず何かの問題が起こると!

なぜなら、屋根の上にパネルを敷く工事に、何も問題が起こらないなんて考えられません!

それも、補助金欲しさに設置したことも無い業者を、即席に講習会を設けて認定工事店に仕上げ工事させる訳ですから?

雨漏りは修理が大変ですから、誰がその費用を弁償してくれるのでしょうか?

事実関係がはっきりしなければ、泣き寝入りになる可能性もあります。

台風が来て、飛ばされる可能性もあります。

数年経って、止め金具、コーキング、配線等の劣化の被害はこれからです。

新規でこのようなトラブルが出るわけですから、保守、メンテナンスを怠った住宅ではどうなるのでしょうか?

何度も言ってますが、僅かな売電で儲けたお金なんか軽く飛んでいってしまう修理代を払っても、省エネに参加するという、崇高な目的を持たないと、泣くのは踊らさせられた庶民と相場は決まっております。

日本では、何度も言いますが、断熱欠損、気密欠損の住宅が95%以上もあり、CO2削減に協力するなんてとても出来ません。

一番早いのは、石油ファンヒーターを止める事がCO2削減になります。

石油ファンヒーターを使って、太陽光発電をしている、断熱、気密不足の住宅であったら、それは全く馬鹿げた、いったい何を考えているの?

日照権が問題になるくらいの都会地では、太陽光発電なんて宝の持ち腐れになり可能性があり、住宅の方向、屋根勾配によっては効率的な発電が出来ない可能性もあるのにも関わらず設置した人はどの位、都会にいるのでしょうか?

効率的な、急速充電、放電のバッテリーが庶民にリーズナブルな価格で手に入らない現在は、無駄な投資です。

いくら補助金がカバーすると言っても、先々の修理、メンテナンス費用を出したら、足が出ます。

現在の太陽光の変換効率は25%であります。

75%の太陽光は電気に変わらずに無くなってしまいます。

次の5年で、もっとシステムは進歩します。たぶん劇的に太陽光発電、住宅省エネシステムが進歩します。

こんな時代に、早いのが一番、補助金欲しさに、良く分からずに設置した人が一番泣きを見ます。

エネルギーのリサイクルは、売電なんかに期待するのではなく、自宅のエネルギーの再循環システムの中で始めて有効活用できるのですから。