無呼吸症の家に住むのは恐い  ~あなたの家は呼吸していない?!~

シックハウス、アトピー、小児ぜんそくは家の空気が原因かもしれません。皆さんの健康のお役にたつ情報をお届けします。

住宅の気密性能と換気システムの関係

2009-10-30 10:22:09 | 換気、住宅
住宅の気密性能と換気の関係は、換気経路を明確にできるのには、C値1以下が望ましい。

これは、フランスのアルデ社が20年以上前から唱えてました。

その考え方を北海道に20年前持ち込み、北海道の工務店の気密レベル競争を激化させた時代もありました。

現在でも、隙間相当面積が0.1近辺なんて沢山います。これは、外張り断熱工法が普及したためでもあります。

北海道は外張り断熱よりも、充填断熱(内断熱)が主流であり、性能を出すためには気密シートの先張りなど、難しいと思われている施工も難なくこなす大工さんが沢山います。このような腕の在る大工さんを、都市部工務店でも冬場とか春先に使ってあげる事をお勧めいたします。

気密性能を上げると換気経路が明確になるのですが、木造住宅は潜水艦ではないので、構造体に隙間がばらついて存在します。そのために、第3種換気システムは、自然給気(壁に給気口を設ける)の機械排気ですから、隙間が無くなれば空気を取り入れるための給気口から100%の空気が入ってきそうですが、そうはいきません。
なぜなら、住宅の躯体に存在する隙間からの給気も発生します。その給気量は、隙間の大きさ、形状により増減します。

経験値ですが、0.5位の気密性能の住宅でも、給気口から入る空気の量は、40%位のものです。時々、給気口からの給気量が少ない!!と怒ってくる工務店がありますが、それは全ての換気量が給気口から入るためには、潜水艦かスペースシャトルのような完全気密にしないと不可能で、当然木造で潜水艦、スペースシャトルを造れないのはよくお解かりいただけるかと思います。


なんだか難しい話になってきましたが、こんな議論を20数年やってきても、本当の住宅性能を目指そうとすると商売が上手く行かなくなる。マニアックになると、その目指す性能を理解できる施主が少なくなるというジレンマがあります。

普通の人には、聞きたくない話かも知れませんが、快適な空気環境に住みたいと思うならば、勉強しないとこのような工務店にめぐり合えません!!

今日現在の平均隙間相当面積は、5平方センチ(平米辺り)が標準ですから、北海道の工務店の0.5平方センチに比べたら、凄い性能の差であります。

最近流行の、第1種(熱交換タイプ)は熱回収することから温度差のある地域ではかなりのメリットがあると思われます(単純に熱を回収するというメカニズムとすればの話)。

北海道のような、冬場の外の温度マイナス20度室温プラス20度であれば温度差40度ですから、暖めた室温を外に捨てるのはもったいないので、熱を少しでも回収したいという考えは当然です。

最初は、北欧で考えられたシステムなのは納得です。

しかし、日本では何故か?都市部(東京、神奈川、大阪)で流行してます。

これは、何のためなんでしょうか?

第1種は機械で給気と排気を同時に行いますから、捨てる空気と入れる空気は同じ量でバランスが取れなくてはいけません。
その性能を維持するためには、住宅の気密性能は限りなく高くなくてはいけません。
なぜなら、気密性能が悪い住宅ですと外的な要因で自然に住宅内が換気される可能性が出てきます。特に冬場、季節風が強い時期などで。

機械で換気する以外の自然換気部分は、熱交換されないので、その空気は室内でどんな悪さをするか分かりません。

第1種熱交換換気を付けるのであれば、それ相当の気密性能が住宅に求められています。

営業マンの、熱を回収でき省エネになりますなんて軽い話を鵜呑みにする人は、後でもっと大きな問題にぶち当たります。

住宅の性能と換気システム

2009-10-29 13:58:08 | 換気、住宅
住宅の性能だけ追い求めると、断熱、気密性能ということになります。

断熱性能は、北海道か、九州か、東京か、名古屋かにより断熱材の厚さ、性能は変化します。

気密性能は、地域に関係なく性能を上げる事により、外的な影響を排除できます。

何事も中途半端が良くない。性能を上げる事ができる工務店は、下げる事も簡単にできる。

性能を出した事の無い工務店は、その程度が分からない。

基本的に、断熱性能と気密性能が生かせるのは、夏場、冬場、梅雨時であります。

その他のシーズンは、なるべく自然と共生して窓を開けたり、積極的に通風を取る生活が良いと思います。

気密住宅に住んだ施主は、窓を開けたがらない人が多いです。

窓を開けたら換気は止めるのですか?という質問を受けます。当然換気を止める必要はありません。なぜなら、室内の全てに強風が吹いたように通風が取れる訳ではありませんから、換気システムはそのままにしておいても構わないです。

高気密、高断熱住宅は、年中締め切って置くのではなく、季節に応じて普通の生活をしてゆくことが基本です。

このようなことを、自然に行う住宅システムも昔から存在します。最近は、外張り断熱という言葉が一人歩きしてますので、実際住んだ快適性、自然との共生、閉め切りの監獄生活を、高気密、高断熱住宅は求めているわけではないのです。

家の中のきちっとした換気経路と、換気計画が立てやすいのは気密性能が良い住宅であります。

気密性能を落とすと、外的な要因(風、温度差)の影響を受けやすく、室内の換気経路が崩れる可能性が出てきます。

この結果は、冷暖房費のランニングコストにも影響します。

最近流行の太陽光発電を付けても、KW¥48になったとしても、コストが回収できるのは10年から15年で、それにメンテナンスコストを付加したら、20年でも元は取れないという不思議なからくりを皆さんはご存知か??今朝の朝日新聞にも書いてありました。

でも、こんな話は10数年前から言われており、なにも目新しくありません。

屋根の上に付けられた、大きなガラクタの処理のことまで、皆さん考えが及んでないし、訪問販売、工務店、ハウスメーカー、国の省エネムードに協力する雰囲気が後押しして、騙されるのはいつも善良な庶民で在ります。

いつも、高いお金を払って流行に乗り、ブームが去ったら処分に高いお金を払うという滑稽な話です。

そのくらいの大金を払うのであれば、美容、健康、介護に良い、スエーデン製のスチームサウナを付けるほうが、家族の幸せにになります。

天井埋め込みの空気清浄機をつけるほうが、ウイルス対策、臭い除去等の性能が在りペットも、家族も快適な空気環境の中で生活できます。

自分達家族の健康より、太陽光発電で月何百円儲けたなんていっていることが、どれくらいおかしいのか気づかない人が多いのですね。

私のような非国民より、皆さんのほうが素晴らしいCO2削減に協力する、善良な市民であります。

換気の商売は難しい その2

2009-10-27 11:29:51 | 換気、住宅
見えない空気を、綺麗だ、爽やかだ、柔らかいなどと即座に人間は判定できません。

できる人がいたら、合ってみたいと思います。

世の中に充満している様々な臭いに、そのたびに反応していたら、正常な生活を人々はおくれなくなります。

臭いストレス過多で、防護マスクと酸素ボンベを持ち歩かないと生きてゆけないと思います。

都市ガスに臭いがついているのも、一酸化炭素のように死ぬまで分からないガスなど危険な要素も沢山あります。

他人の臭い、加齢臭、ペット臭、食べ物の臭い、香水の臭い、残飯の臭い、海風の臭い等、人によって感じ方も違い、好き嫌いにより心地よい、不快なにおいにも分かれます。

強いストレスを感じる臭いは、臭感疲労により、脳内メモリーから消してくれるということで、ストレスから開放されている人間が、直ぐに良い空気、悪い空気と判断できるくらいの場所、滝の傍や、森の中、人ごみの場所で酸欠になりそうな所以外で、瞬時に空気の善し悪しは判断できないと思いますが?

それも、外の空気より、室内の空気が綺麗であるようなことを言うのはどんなもんかな?と思いませんか?

それには、完全無菌室のような入口から大風量のエアーシャワー、外からの空気を浄化するための膨大なフィルター、部屋間の空気の移動を防止するためのエアーカーテン、空気質モニターにより換気量調整、部屋内の空気質保全の空気清浄機などを装備しないと不可能です。

木造住宅は潜水艦ではありませんので、家の周りには多くの隙間があり、経年変化と共に隙間は拡大してゆきます。

そんな空間が、外より家の中の空気の質が良いなんて考えられません。

例えば、花粉時期にどうやって花粉の侵入を食い止めますか?

部屋から出ない!全ての家の隙間を塞ぐ、窓を開けない、なんていうことをすれば、家族全員が篭城しながら花粉が過ぎ去るのを待つことができます。

しかし、木造住宅には隙間があります、その隙間から風が強い日には花粉が侵入してこないとは思えませんが?

そんなこんなで止める事は、不可能であります。

花粉が入る一番は、人体に付着した花粉、玄関ドアの開け閉めこれで、家の中に入る花粉量の半分は行きます。

家の玄関に花粉除去室設け、横にシャワールームで体から花粉除去、洗濯物は特別な洗濯機で直ぐに洗濯する。

家に入る前にこれだけのことをし、住宅は潜水艦式に隙間が無い家を木造以外で造る。これで何とか防げますが?

家の中の空気の質を外よりも綺麗にするためには、完全に外と遮断できる住宅を造る?それは宇宙船を作るようなもので無理があると思いますが?

その位、空気に関して注意を払うことは重要かもしれませんが、あまり漫画的になっても現実的でないと思いますが?

ただ余りにも、現在建てられている家は、室内換気に関して無配慮過ぎです。

建築基準法では、施工後の換気量測定が義務付けられていないため、工事中にダクトが外れたり、配管経路が設計図より大回りしたりしても計算のやり直しはしなくても良いのです。

真面目な工務店は、引渡し時に換気量測定値、住宅の気密性能値等の結果を公表し、年間の冷暖房費まで約束してくれるのがふつうであります。

室内空気が綺麗だ、爽やかだなんて言っているのは怖いかもしれません。

瞬時に判断できない事を、言われたら、そうかなー?と思わせるのは問題があります。

この世界言った者が勝ちですから。

でも、口が裂けても言えないよな!!

換気の商売は難しい!!

2009-10-26 13:29:48 | 換気、住宅
長生きしても、寝たきりの病気、認知症などの病にかかってしまう事もあります。

本当に、終の棲家で心安らぎながら老後を過ごせる人はどの位いるのでしょうか?

ここでは、家の中の空気の話を中心に書いておりますが、私の話をどの位の人が真剣に感じながら読んでいるのか分かりません。

ただ、一般的に住宅というと、立地条件、敷地、間取り、仕様、デザインなどが中心で造られて行くことが多いのではないでしょうか。

結果として、実際住んでみると、その思いとは違ったライフスタイルになり、重要な事が沢山生活で出てきてしまい、家の空気環境なんて気にしてられないし、特段家族の中に不健康な人が出ない限り、注意も払わなくても良いと思っている人が大多数なんでしょうね。

私のような注意喚起は、犬の遠吠えみたいなもんで、当事者にならなければ関係ないと思っている人が多いのでしょう。

ただ、何事もそうですが、身近に健康被害が出るまでは、人事で済ませることが出来ます。

健康被害が、家の空気が原因と思うようなことは、日常生活をしている中では分かりません。何か重大な事が起こる前に、気をつけましょうなんてことは、説得力が無いですよね。

そんなことを準備する前に、毎日を精一杯生活するほうが厳しい今日この頃です。そんな中で、家を建てる時には室内空気環境が一番大切だから、性能の良い換気システムを付けるという人は、この世の中に多くいるとは思いません

世の中は、上手くできていて、結果は準備していた人が、やはりその恩恵に預かる事ができるのも正論であります。

真実を探求する人が有利なのは間違いありません。

結果が分からない内、何年先に起こるかわからない事を想定して準備するのは大変なことです。

耐震判断のように目に見えて、何処を補強すれば良いか分かるのは、素人受けします。

室内空気環境のように、お宅の室内空気は汚れてますよと言われても、毎日元気に過ごしている家だから問題ないよ!と言われそうです。

我々がいつも困るのは、長い生活の中で、見えない空気がどんな悪さをするのか、目の前で見せてみろと言われても見せられない事です。

注意を喚起する事はできても、遠い先にこんなことが起こりますよなんて、断定的には言えないのです。

言えることは、開放型の暖房機を使用、気密不足、断熱不足、換気不足の家では結露して、カビが生え、ダニが湧き、呼吸器系の疾患、皮膚の疾患、アレルギー疾患などに掛かりやすい状態を積極的に作っていることだけは間違いないと思います。

後は、個々個人の危機感の問題であり、耐震補強が役に立つかどうかは、直下型地震が起きなければわかりませんし、空気環境も家族全員の免疫力が強く、だれも病気に掛からなければ、気にかけることもありません。

そういう人達は今までのような家に住み、今までと同じ生活をしても良いのではないでしょうか?結果は自己責任ですから。

聞く耳を持たない人や、感じない人に、いくら大切な事だと教えてあげるのは、無駄な努力かも知れません。

世の中、薬剤問題とか、特別な病を抱えている人とか、弱者の方は沢山居られますが、元気に暮らしている人が圧倒的に多い中では日が当りませんね。

毎日暮らす家の室内空気環境に危機感を持っている人がどのくらいいるのでしょうか、シックハウス症候群で法律が出来たくらいですから少ないとは思えません。

でも、それらの意見が反映されていないのが現状です。ハウスメーカー、工務店の多くは室内空気環境を担う換気システムをコストダウンの建材と利用してるからです。

現在造られている住宅で、換気がメインですと言っても家は売れないのでしょう?それよりも見映えが良い?建材のコストを出すため、換気のコストを下げても客は文句を言わないのを知っているから、安い換気扇(壁掛け扇)で済ませるぞ!!

知らないお客も、他の見映えの良い建材の価値観の方が重要だから了解してしまうという、不思議な相互関係が働いているので、騙したとか騙されたとかお互いに言わない建材であります。

見えるものを売り買いするのは簡単で良いよな!!

健康とペットと快適な住まい

2009-10-23 15:10:46 | 換気、住宅
動物とふれ合うことにより、ストレスを減らしたり、免疫力を向上させる効果が最近知られてきました。

ペットを高齢者医療、精神治療などに使う、アニマルセラピー、アニマルヒーリングなどが注目を集めてきました。

少子高齢化、核家族などでペットを飼う家族が増えてきています。特に、50歳以上の世帯では30%、もの高率です。

心の安らぎ、免疫力の向上、生きる力の向上など、人間にとってペットを飼うことにより得られる心の健康は素晴らしいものがあります。

それらの好いことばかりではなく、臭い、ノミ、ダニ、体毛の飛散によるアレルゲンの拡大、寄生虫、細菌感染、鳴き声による騒音等、心を癒されるのと同時に自分の健康も蝕まれないように最新の注意を払うことです。

可愛がるだけではいけません。ペットも人間も健康で幸せな時間を共有できるための器(家)を、ペットとの快適な室内共有空間が準備されてなければなりません。

まず、完璧な室内空気環境を準備します。

それは、高性能な換気システムと本格的な空気清浄機を併用する事です。

とにかく、前にも書きましたが犬好きな夫婦の車に乗ったときの臭い凄さには衝撃が走りました。

毎日一緒にいる、愛犬の臭いは臭感疲労を起こして感じなくなっている事を自覚し、必ず第三者に、臭いを確認してもらう事を忘れずに!

なるべく、犬の好きな人、猫の好きな人だけど、自宅では飼っていない人がいいと思います。

当然、換気システムと空気清浄機が性能が良いだけではだめで、その性能にに見合った住宅性能が必要だという事は言うまでもないです。

ペットと人間が共生できる家で、幸せに長生き出来たら、なんと素晴らしい事ではないでしょうか。