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住宅とは?

2011-01-18 10:33:50 | 換気、住宅
今年は久しぶりにNAHBに行くことはあきらめた。

1989年から昨年まで、ほぼ毎年20回以上参加してきたが?

理由は、最近のアメリカ住宅不況を反映して、ここ数年面白い提案が見えなくなったこと。

来年は行くつもりだ。2年空けたことは無かったことと、アメリカアルデは毎年ブースを出しているので。

長い間、沢山の日本の工務店が訪れていたが、ここ数年は中国、東南アジアの人のほうが多くなった。

日本の工務店も余裕が無くなったから、知識のフォローする余裕もなし。

以前には輸入住宅だ、アメリカン住宅だと叫んでいた人も最近は見なくなった。

現金なもの。

アメリカ以外にも、1985年からドイツの窓展示会、ドイツ、フランス、イタリアの建材展に多くのメーカー、工務店を連れて行った。

最初のころは、ほとんどが南雄三と企画していた。

そのうち南雄三は、展示会より住宅視察の方が面白いという事になった。

それならばと、アメリカの南部、東部、西部などの住宅を片っ端から見て歩いた。

フロリダからメイン州までレンタカーを借りて、私が運転手、南さん達は写真取り。

アメリカは勝手に家の写真を撮ると不審者扱いで警察に連絡されたら大変です。

写真を撮るほうは、そんなことお構い無しの典型的な日本人工務店だから、無断で庭に入るは、柵に上るは、何でもありで撮りまくり。

今だったら9.11以降、セキュリティがうるさくなったから無理。良い時代だった。

南部の植民地住宅から東部のアーリーアメリカンから中部のフランクロイドライト、西部の寄せ集め住宅まで、20数年全米38州をまたに掛けて見てきた。

こちらは、昔から写真が嫌いだから、自分が撮った証拠は1枚も無し。

自分が学生時代から10数年間アメリカで暮らした経験があったから、出来たのだと思う。

旅行代理店が使うミニバンは、アメリカの住宅地に入れないケースが多いので注意が必要、大勢で住宅地の視察はできない。

出来るのは、プライベートに仕切られた敷地を開発業者がOKを出せばみれる。

ヨーロッパも、ドイツ、デンマーク、ノルエー、スエーデン、フランス、スペインなど、初期のころ南さんとコルビジェだミースだ、ガウディだなんて言って、見学ツアーをやった。

アルデの本社があるリヨンにも換気の初期の時代、沢山の日本人を連れていった。

リヨンはパリについで三ツ星レストランが多く、食文化、住文化を見るのには大変よいところだ。

そんな経験の中から、日本の住宅の貧しさを言ってきたつもりだが、毎度同じことを言いますが、何も変わってこない日本の住宅事情。

海外に連れてゆくと、日本人は必ず、良いね!!!の連発。

でも日本に帰ってきたら、今までと何も変わらず。

展示会で意地のように集めたカタログは、何処に行ってしまったのか?

工務店の海外視察は、論功賞のような意味合いがあり、本当に勉強したい、吸収したい人は僅かだ。

我々の扱っている換気のシステム、スチームサウナなどは、20年前は日本に無かった。

それが7年前換気が義務化になった途端に、大手電気メーカーの独壇場になってしまった。

現在はサッシと同じく、値段叩きに好都合の材料だ。

空気は見えないから、お客に24時間換気は法令通りの付けてますから問題ありませんでお終い。

お客もそれ以上聞ける知識が無いから、他の材料の話に移り、一件落着が、現在の24時間換気システムの置かれた状況だ。

日本は、何でもマスプロになって、本来の性能が失われて行くのは、懲りない性分なのか。

海外では住宅で使うものは、良い物と陳腐なものの区分けは消費者が賢いから問題ない。

日本人は、自分に自信がないから他人もしくはマスコミに頼る。

そんなんで良い家は手に入らない事を知るべきだ。

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