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省エネ住宅とは?

2022-12-12 13:22:17 | 換気、住宅
世の中は、電気代、ガス代の高騰により家計費への圧迫が話題でありますね。

我々から言えば、そんなことは30年前から、省エネ住宅で全館冷暖房で燃費を改善できますと言っていました。

でも、住宅の関心は見栄えとコストの中で抹殺されてきたのが、日本の住宅業界であります。

日本ほど、大手ハウスメーカーと呼ばれる大きな会社が住宅産業の50%近くを寡占している国は、世界の中で多分日本だけです。

また、パワービルダーと呼ばれる安く、大量に作る(年に40,000棟と言ってTV宣伝してる)会社が存在するのも日本だけであります。

省エネで住み心地のよく、室内に温度差のない住宅を造るより、大量生産で、愛着の湧かない住宅造りに専念して儲け重視で施主が一生賭けてローンを返済するという悲惨な状態の、業界であります。

結果、室内は温度差だらけ、結果として結露が発生してカビが生え、壁、壁紙にシミができ、防カビ剤で止めようとしても止まらない、そんな住宅が沢山あるのが日本であります。

全室冷暖房できない(気密、断熱不足の家)、暖冷房は局所(部屋ごと)になり、何台もの室外機を家の周りに置いてある家を見ると、電気代を減らす工夫なんか、どうやってもできないなと感じてしまいます。

そんな、家を見るとこたつで、何枚も重ね着して、ただただ寒さを防ぐという、50年前と何ら変わらない日本の住宅の現状が見えてきます。

暖房は、石油ファンヒーターを何台も置き、非暖房室には結露が発生し、CO2濃度が恐ろしく上昇しても、我関せずにみんなでいれば怖くないという、日本の住宅の現状が50年前と比べて見かけは良くなっても、性能が向上したわけでもなく、ランニングコスト安くなったわけでもなく、電気代節約のために重ね着が勧められる、今時の住宅事情を知らない95%の日本人! なんかおかしくありませんか!!! 笑えますね!!!

日本の住宅性能は、何の進化もありません、進化は住宅メーカーがいかに工期を詰められるか、見かけが良い本物らしいプリントの建材の進化、安物を高く見せる技術は、世界のどこの国より進化しました。

さすが、日本の技術であります。これは、日本人がいつの間にか本物の良さ忘れて、偽物、コピー品で良いので、コスト重視できた産物であります。当然、一番の問題は土地代が都市部で高いので、建物にお金を掛けられない構造的な問題です。

地方では土地代が安いから、建物にお金を掛けられるので、性能の良い住宅が建てられるのは当然であります。

都市部では、大手企業が住宅建設を担って、地方では工務店などが住宅造りを担ってます。

ヒートショックで年間1万6000人以上が無くなります、コロナで1年亡くなる人よりも多く、交通事故で無くなる人は1万人以下の時代としては、住宅の性能欠如の問題が取り上げられない、日本人の住宅に対する知識の欠如は、いかんともしがたい事であります。

ヒートショックが少ない地方は、北海道、青森など北国で、当然寒さ対策のため気密、断熱性のが良いから全室暖房が可能なわけであります。

ヒートショックが多い地方は、圧倒的に関西圏であります。狭小な3階建ての多い関西圏、性能無視、コスト重視の県民意識は変えることはできません。

我々換気業界で、一番関心のない地域は関西であります。これは昔からですが、ヒートショックで室内で亡くなる方が多いのがうなづけます。

住宅は、見かけより、いかに見えないところ(断熱、気密、換気システム)にお金をかけるかにより、住む人の健康と幸せを可能にすることができます。

いかに見かけ良くても、健康と幸せな家族生活を保障してくれません。

逆に、電気代、ガス代の高騰、ヒートショックの潜在的な危険、結露によるカビ、ダニ問題から逃げることはできません。

日本の住宅の95%がそんな住宅であるわけですから、赤信号みんなで渡れば怖くない状態であります。

日本の5%の人だけが、電気代、ガス代の高騰にも大きな負担を強いられなく、室内でヒートショック問題も関係なく、家族が健康で幸せな暮らしが営めるのです。




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