続・つつみの夢芝居~頂上作戦~

今月の名セリフ「必殺技ですね。583ページにありました!」「そんなに読んだん?!」

ベジタリアンのきみへ。

2010-11-19 07:30:07 | Weblog
人間の歴史は「欲望のために自然の脅威に立ち向かってきた」歴史であったと思います。長く生きたい、うまいメシが食いたい、豊かになりたい。悪ですね。邪ですね。
欲望のために、自然のままだと氾濫する河川を改修したり、自然のままだといろいろ不備がある農作物を人為的な交配などで改良したり、荒地を開墾したり、その他いろいろ自然を破壊してきました。破壊の過程では当然野生動物の殺戮もあったことでしょう。「悪」ですね。
なお、人間と一部のサル以外では孫がいる個体はほとんどいないといいます。なぜかというと「生きている意味がないから」子供が大人になった時点で個体の役割は完了するという神のプログラムが働くのでしょう。
室町時代の日本人の平均寿命は15.2歳らしいです。乳幼児の死亡率が高かったことを割り引けば、スタートさえクリアできれば(失礼)20代半ばくらいでしょうか?11歳くらいで生殖機能が目覚めることを思えば、そのくらいが生物としては「自然」でしょう。じゃあ余生50年近くはあなたの観念から言えば「悪」になりますよね。その50余年の「ムダ」を生み出したのは医学薬学の進歩です。マウスやラットを使った動物実験がその影にあるのは言わずもがな。自らの欲望のために動物を犠牲にする。あなたの観念から言えば「極悪非道」ですよね。

人類は、自身と多くの生き物の尊い犠牲の上に現在の繁栄を築きあげました。生れ落ちたときから罪を背負っているといえるでしょう。肉を食わないことでその罪が消えるかは僕にはわかりませんが、「もっとも自然にやさしい人間になる」方法なら知ってます。それは「こんな面倒なことを考えなくてもすむようになる」方法でもあります。

某所に書いたコメントより転載。