雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

木目込の雛人形はどうでしょう?

2008-12-23 21:53:22 | Weblog
はい。新年まであと、今日を含めて、あと9日です。

焦らぬ様、焦らぬ様、努めてはいますが、やるべき事があまりにも多すぎます。

年が明けると、全国の百貨店は、雛人形売り場がオープンします。すぐに購入するお客様はいないと思いますが、下見のお客様がボチボチ訪れることでしょう。ですから、人形売り場に飾る分の展示品が最低必要なわけで、年内に納品する必要があります。私たち雛人形職人は、ここで頑張らなくてはいけないのです。

今日あたりで、羽子板・破魔弓の商戦はおそらく終わりでしょう。いよいよ雛人形の商戦です。

来年はどんな雛人形が売れるのでしょう?木目込人形ははたしてどうでしょう?

コンパクトで扱いやすく、収納も便利な木目込の雛人形はどうでしょう?

私は、木目込人形職人として、皆さんに小さくても本当に良いもの、苦労なく毎年飾ることの出来る、木目込の雛人形をお勧めいたします。

画像は先日産地、岩槻人形協同組合の審査を通った「伝統的工芸品 白鳳雛」です
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月曜日は

2008-12-22 21:37:47 | Weblog
今年もあと10日となりました。

月曜日はいろいろと電話があったり、作業の手配などがあって、座っての仕事が出来ないものですね。

でも、すべてが人形作りの仕事の一部なんですよね。


昨日、愛犬をシャンプーしたんですが、その時の画像です。


毎日忙しく、いらいらする事もありますが、愛犬ベルは癒してくれます。


プルプルと高速脱水は得意です。


新井人形店の看板犬、仕上がりました。

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木目込、雛人形の製作

2008-12-21 22:01:46 | 人形業界情報
先日、産地審査委員会で伝統的工芸品として認められた、私、新井久夫作の白鳳雛です。

雛人形の製作工程(姫)の一部をご紹介致します。
まずは両手を取り付けます。
糸の付いた玉串(たまぐし)を付けます
うすい糊を付け、スガ糸(絹の毛)を撫でつけます。
髪の毛を正絹の糸で結びます。
玉串の糸を整え、ハサミを入れます。
オサゲを糊で撫でつけし、
金糸で結びます。
ハサミを入れると、
完成です。

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雛人形を作ります

2008-12-21 21:09:30 | Weblog
今日も、木目込の雛人形を作っています。

今朝は、地元の小中学校の資源回収日だったので、古雑誌やダンボールをを協力させていただきました。この仕事(人形つくり)をしていると、結構、ダンボール箱が出ます。それをためておいて月に一度、必ず第3日曜日に出すようにしています。

また、今日はわりと暖かかったので、愛犬のベルをシャンプーしてやりました。

そんな事などいろいろありましたが、これからまた工房にもどり、雛人形を作ります。

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羽子板市も終わって

2008-12-20 19:09:50 | 文化
浅草の羽子板市も終わって、いよいよ今年もあと12日を残すばかりとなりました。
人形のまち岩槻で羽子板・破魔弓を買いにいらっしゃるお客様のピークは、今日、明日の土・日ってところでしょう。

羽子板の由来は羽根に使う「ムクロジ」が「無患子」につながり、「子供が患わない」ようにという意味と、羽根突きで、邪気を「はね退ける」という事などから、女の子の無事成長を願うお守りとして用いられています。

一方、「破魔弓」は男児の初正月のお守りとして飾ります。
弓を射る的を「ハマ」といいます。これが「破魔」に通じ、魔を破り、悪をよける
ために飾ります。
また、「弓矢で魔を射る」という意味もあります。

人形のまち岩槻には、たくさんの人形店に羽子板・破魔弓が飾られています。
浅草に行きはぐった方も、明日の日曜、岩槻を訪れてみては?

それでは、また、今宵も忘年会に行って来ます。

羽子板市

2008-12-19 18:05:41 | 文化
浅草の羽子板市も今日までかな?
やはり情報によると、人出はかなり少ないようですね。羽子板市の見学を口実に、浅草で1パイなんて、いいと思うのですが…。今日は岩槻人形協同組合の理事会があるので岩槻から出られません。

じつはさっき、人形組合で伝統的工芸品の審査会がありました。
私、新井久夫作の雛人形、4種の審査をしていただきました。無事すべて、産地岩槻として江戸木目込人形の伝統的工芸品として認められました。現物の商品はいずれご紹介いたします。

もうすぐ理事会が始まるので出かけてきます。
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羽子板市、2日目

2008-12-18 21:27:14 | 文化
新井人形店の工房の屋上から見た富士山です。

今日はわりと暖かかったですね。本当は浅草の羽子板市、2日目ですが、行ってみたかったのですが…。

浅草橋は問屋街で、人形問屋も多いです。そんな訳で、浅草橋にはよく行きます。近くの浅草には時々飲みに行くのですが…。
浅草寺の羽子板市はかなりご無沙汰しています。昔は雰囲気よかったんですけどね。聞く話によると、かなりお客さんの流れもかわったようですね。粋な若旦那が、着物の美人を引き連れて、なんていうのはもうないかな?





なぜ正月に羽子板を飾る?

2008-12-17 23:06:32 | 文化
今日12月17日より東京、浅草寺で羽子板市が始まりました。いよいよ今年も押し迫って来ましたね。

正月には羽子板を飾ります。なぜでしょう?
人形業界で育ってきた私の知識では次の通りです。

羽根突きの羽は「ムクロジ」という、黒くて硬い木の種子に鳥の羽が付いています。この「ムクロジ」は「無患子」と書き「子供が患わない」ようにという意味が含まれています。
また、羽子板による羽根突きは、邪気を「はね退ける」という意味にも通じます。

時代が進むとともに、その時代なりの、さまざまな美人画が多く描かれるようになり衣装もよりあでやかで、華やかになりました。

このように、女児の初正月には羽子板を飾り、その子が美しく無事成長することを願う大切なお守りとして広く用いられるようになったということです。

女児の羽子板に対し、男児には「破魔弓」を飾ります。破魔弓については、いずれ…。

妥協せず、悔いなく

2008-12-16 00:19:21 | Weblog
今、日付が変わりました。またまた今日も(昨日?)も忘年会だったのですが、とてためになる、有意義な時間でした。人生の先輩方、すばらしいと思います。

今年ももうあとわずかですが、今年出来ること、やるべき事を妥協せず、悔いなく頑張りたいと思います。年が明けると、実に尋常でない、この人形業界特有の忙しさが待っています。

今年も押し迫ってきましたね。ついに氷も張るようになって来ました。ここ「人形のまち岩槻」はとても寒いです。

写真は先日の柏崎小学校での木目込人形制作体験授業の1シーンです。


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忘年会

2008-12-13 17:32:32 | Weblog
一昨日、日本人形協会・埼玉支部の忘年会があったのですが、今晩は岩槻の江戸木目込人形の伝統工芸士会の恒例の忘年会があります。国の補助事業「児童・生徒に対する 伝統的工芸品教育事業」の指導にかかわっている伝統工芸士達が集まります。

やはり伝統工芸士会には多くの先輩職人が多く、実はこれでも伝統工芸士の中では、私、新井久夫は若手のなかに入ります。

それでは、ボチボチ出かけて来ます(今日は中華です)。

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