Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

ペコちゃん・ポコちゃん

2007-01-17 21:57:43 | news
子供の頃、不二家は夢の国でした。
季節ごとの服を着たペコちゃんに迎えられて、甘い匂いのする店内でイチゴショートを買ってもらうのは贅沢なことで、年に数回のデキゴトでした。
私は決まってイチゴショートかメロンショート母はモンブラン、父はチーズケーキが定番でした。母がモンブランを選ぶのは、モンブランが好きだった訳ではなくてモンブランが安かったため、ということを大人になって知りました。
我が家の普段のケーキは、スーパーで四角い箱に並べられたヤマザキのものばかりだったのです。
だから、不二家は夢の国だったんでした。

ケーキ屋さんじゃなくて、パティスリーと呼ばれるお店が茨城にも出来る頃、不二家は町のお菓子やさんになったけど、ペコちゃんは変わらずお店の前にニコニコと立っていました。
この数日、いつものペコちゃんの姿は無くなり、ニュースでは期限切れ原材料使用問題についてのニュースが次々と報道され、スーパーやコンビニからは不二家製品が無くなり、飲料水も撤去の動きがあるらしい。
ミルキーもルックチョコレートもホームパイも食べられなくなってしまうなんて!!ねっとりと甘いネクターが飲めなくなったら…。レモンスカッシュの黒地に白い水玉の缶は子供心にオシャレで大好きだったのに…。
この上、万が一ダロワイヨまで営業が中止されたら。。。

不二家のキャッチコピーは「おいしさは、しあわせに向かう」だったけど、その「しあわせ」は誰のものだったのだろう?
消費者にしあわせを与えるはずのおいしいお菓子により食中毒を起こすような、ずさんな食品衛生管理を長年に渡り続けていただなんて、怒りよりも悲しさが先に立つ。
辞意を表明した藤井社長も「ペコちゃんを傷つけた」と会見で言っていたけど、なぜ会社を愛せなかったのだろう?利益のみを優先させ、「しあわせに向かうおいしさ」をどこかに忘れてしまったとしか思えない。
「キャラクターとして価値のあるペコちゃん」しか不二家には残らない、なんて報道にもうんざりする。

かつて、多くの大人がミルキーやペコちゃんにしあわせを貰ったと思う。
親戚のおばさんがお土産に持ってきてくれるペコちゃんやポコちゃんの絵のついた袋に入ったお菓子は、子供にとってしあわせそのものだったもの。
ペコちゃんとポコちゃんは、甘くて美味しい幸せのアイコンだったのよ。

不二家の営業再開の見通しはまるで分からないけど、これからは本当にしあわせを運んでくれる企業になってくれることを願っています。「ミルキーはママの味」と100年先にも伝えられる優しい企業になってください。
ペコちゃんとポコちゃんは不二家だけのものじゃなく、日本国民にとってのしあわせのシンボルだもんね。


不二家社長が辞任を表明 期限切れ使用、新たに18件(朝日新聞) - goo ニュース


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2 コメント

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こんばんは (ahaha)
2007-01-20 20:37:39
過日、このエントリーを拝見して、わたしもむずむず書きたくなって、不二家の思い出(^o^;)をかきました。
それからでも、もう2、3日。
まだ、どんどんマズイことがでてきていて・・・、
複雑な気持ちから、徐々に飽きれる割合が強くなってしまっています。
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ほんとうに、あきれるくらい続々と…。 (アクア)
2007-01-20 22:36:45
こんばんは。
ahahaさんのブログ、拝見してきました~。時間が無いので、ちょこちょこっとなんですけどね
一日でも、不二家報道が無い日が無くて、しかもどんどん酷い報道をされていて…。
どんなにペコちゃんが可愛くても、不二家を愛することは厳しいなぁ、もしかしたら本当に不二家にはペコちゃんしか残らなくなっちゃうのかしら、と悲しんでいます。
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