Daily Bubble

映画や歌舞伎、音楽などのアブクを残すアクアの日記。のんびりモードで更新中。

トウキョウ アンダーグラウンド

2006-01-26 00:10:06 | cinema
ツタヤの準新作コーナーで見つけた映画。
「もうひとつのロスト・イン・トランスレーション」とかなんとかってキャッチに釣られて借りました。「ロスト・イン・トランスレーション」はとても大好きな映画のひとつなので、これは見ないと!と。

ストーリーはこんなです。
ドイツに住む18歳のアンジェラは、高校の卒業パーティーで日本人のDJヤマモトに出会い、漠然とした好奇心を胸に東京に旅立つ。慣れない東京での生活に戸惑いながらも、ホステスをしているヤマモトの女友だちモニカをたずね、同じお店で働き始めるアンジェラ。

アンジェラ役のクロエ・ウィンケルは透けてしまいそうな白い肌とブロンドの髪で、スカーレット・ヨハンソンを彷彿させなくもないんだけど、もっと鄙たい感じがしました。
DJヤマモト役にはヨン・ヤンという東洋人。うーん、どこの俳優さんなんでしょう?折角、トウキョウが舞台なんだから日本人を使えばいいのにさぁ、と日本人の私は思ってしまいます。

そういう訳で東京が舞台なんですが、確かに東京のアンダーグラウンドな部分を描いています。
外国人クラブで遊ぶサラリーマンの頭の悪さ、カラオケ、コスプレ…。特に、エロリーマンの描き方が最悪に生々しくて、それで見る気分が大分失せましたよ。「今どきこんなアホなオヤジいるのかな?うーん、いるんだろうなぁ。で、ヨーロッパから来たキレイな若い女の子にバカにされていることを考えてもいないんだろうなぁ」と。
プリクラ、女子高生、ロリコン、エロ漫画、薄っぺらい着物、銭湯、まんが喫茶、ペカペカしたネオン、交錯する首都高、、、
これがドイツから見た東京だよって突きつけられているみたいで、脱力してしまいました。
東京の立体的な道路や街の映像は面白いし、猥雑な東京にまるで似合わないアンジェラたちの姿は写真集を捲るみたいな楽しみがあったけれど、どうにもストーリーが陳腐すぎません?
アンジェラの心象を描きたいわけでもないようだし、かといってサスペンスというにはあまりにお粗末すぎる。DJヤマモトとアンジェラのラブシーンにしたって、安すぎじゃないですか?あのアンダーウェアは無いんじゃぁ。大体、あの巻き毛の外人オヤジはなんなのさ。ラストには、思わずびっくりしてしまいましたよ。ぇえ?こんなのアリですか?って。

楽しくないモノは、このブログには書かないようにしているんですが、あんまりつまらなかったし、大体「もうひとつのロスト・イン・トランスレーション」なんてコピーが無かったらこんなに腹立つこともなかったと思うのでついつい書いてしまったけれど、私にはまるで「ロスト・イン・トランスレーション」とは別物でした。
そういうつもりで、観てください。


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