川べのお茶

旧ブログから引っ越ししました。
仕事のこと、暮らしのこと、時々ぼやき(?)

強く、儚く。

2015-06-30 | いろいろ
先月の連休の頃、突然の訃報をいただきました。

当社で施工を担当し、この春にお引き渡しをしたばかりの家。
この家の設計者であるその方は、まだ40代なかばでした。
外構の仕上がりがお引き渡し後になってしまい、
その完成を確認いただいて、数日後の知らせ。
「これで写真を撮りましょうね!」とおっしゃっていたのに。

仕事も生活も、まさにまっただ中というところでしょうに、
ご家族、ましてご本人様のお心内を思うと言葉になりません。

「新しくはあってもどこか懐かしい家を造りたい」

ご自身の設計される家と同じように、
朗らかで、きっと「人間」が好きなのだろうなと思わせる
懐かしいお人柄とお見受けしておりました。
これからも機会があれば、
ぜひご一緒に仕事をさせていただきたいと思っておりました。



ご冥福をお祈りいたします。






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うーん、どうする!

2015-06-26 | 現場のこと
基礎工事も終わりが見え、
いよいよ木工事に入ろうかというW邸。

建物の進行上、
上棟のころには屋根の色やサッシの色、
配管の位置などはあらかた決定しておきたいところです。
それにしたがって、床の色・素材・・・、
いよいよ悩ましく楽しい期間に入ってまいります。


技拓工房のやり方としては、
お見積り段階では予算取りとして一応の仕様は押さえますが、
最終決定は現場の進行をにらみながらぎりぎりのスケジュールで、ということが多いです
(というか、ほとんどですね。笑)
だって、紙の上の二次元(図面)ではどうしたって表現しきれない、
把握しきれない部分がありますよね。
最近のキャドなど、かなり優秀ですが、それでも手触りや質感までは出せません。

またお客様もいろいろ、
初めから一貫したお好みで通される方もいれば、
だんだんと当初とは違う方向性になる方もいらっしゃいます。
「自分の家を建てる」という真剣勝負ですから、モノを見る目が違ってくる。
目が「肥えてくる」。






と、いうことで、悩みます。悩んでいただきます。笑





グラビアやカタログの写真をみていいなあと思っていても、
いざ現物を確認するとこれが微妙に違う。
微妙なんですが、この感覚こそが大事。
触った感触や質感、色の深みなど、やはり実際に見ないとわからないものです。


現実にはご予算というものがあるし、全部「いいもの」を追及してもキリがない。
だけど結果的には最初の仕様に落ち着いたとしても、
ここで迷ったことには意味があると思うのです。
選択した材に対してなぜそれを選んだのか、
自分自身が納得できる「落としどころ」があるのですから。
建てた後に「こんなものもあったのに」と後悔するのとは大違いです。
ある意味しんどい、大変な作業ではありますが、
反面「悩む楽しみ」は注文住宅ならでは、でもありますね。



・・・というわけで、
絶賛検討中のWさま、大いに迷ってください!
(だけど次回お打合せまでには決定をお願いしますね。笑)
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H様邸、1年点検

2015-06-22 | 現場のこと
技拓工房のHP施工例では先日ご紹介したばかりのH様邸、
実はお引き渡しからは1年経っています。
早いなあ・・・
本当にあっという間の、この1年でした。


そして1年点検に伺ったH様邸、




2階渡り廊下からダイニングを見る。

Kちゃん、Gくん、元気です!



1年経って少しばかり室内はカンロクが付きましたが、
家を大切にしてお住まいされている様子が伺えて、本当に嬉しいです。
「主人も私もですけれど、子供たちがこの家を大好きで、
 保育園から帰ってくるとまっすぐ家に駆けこむんですよ」
Gくんなど、「かっこいいおうちだねえ」としみじみつぶやく、とか。
点検もそっちのけに奥様のお話を伺ってしまいました


そしてこのH様邸、
ダイニングとリビングの2つの吹き抜けを持つ大空間の家なのですが
(むしろ4.5m以上の天井高のLD上部に2階廊下が掛かっている、といった方がいいかも)
そしてIHとエコキュートのオール電化の家なのですが、
1年経過した電気料金が、なんと前のお住まい(アパート)の時より掛からない、とのこと。
光熱費としては単純に以前のガス料金分くらいは浮いた結果です。
1戸建て(しかも床暖房付!)に引っ越して、です。

うーん、断熱効果、恐るべし!
H邸の断熱仕様は、断熱材は省エネ等級4クラスのものを
(これは技拓工房の家としてご提案させていただく標準です)、
さらに窓はLow-Eガラスを採用いただいております。
もちろん新しくお求めになった省エネ家電の存在も大きいと思いますが、
エコポイントの記事でも紹介したように家づくりに於いての断熱対策は、
ランニングコストの点でも費用を掛ける甲斐がある部門といえるでしょう。
論より証拠とは申しますが、
これは自信を持ってこれからのお客様にも説明できる結果となりました。
(Hさま、ありがとうございます!)


これは昨年取材させていただいた時の写真。
右側リビングの上も大開口です。




このお話を伺うまで、実はドキドキしていたのです。
大胆な吹き抜けを造った以上、設計施工の立場としての責任がありますし・・・。
数値上は大丈夫とは判っていましたが、具体的にこちらが思っていた以上の効果を上げたようで、
ホッと胸をなでおろした、嬉しい1年点検でした。
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いざ、鎌倉。

2015-06-19 | 取材
月を跨いでしまいましたが、先月のこと。

またしても「ナニか、参考になるものを!」と、行き詰っているらしいお方と、
鎌倉まで行ってまいりました(もちろん、弾丸です。笑)。








ちらほら咲き出したあじさいを眺めながら長谷寺へ。
(今頃はきっと満開です。そしてこの階段通路はヒトでいっぱいです)









こんなところへ行き、
(こちらのバラは見頃をほんの少し過ぎていましたが)





ついには三崎まで。



引き返しつつ、
葉山御用邸近くの海岸を、付近の豪邸を眺めつつブラブラ。

趣味に合うかは置き(失礼)、ゴージャスなお家の多いこと。
さすがに戦前からの保養地だけのことはあります。
そして立ち並ぶ家々は、個性あるというか、
なにか他人の思惑など知っちゃいない感が漂うような。笑
ウチの近辺だと「周りから悪目立ちしないように」
「地域に溶け込むように」造られる家が多いように思うのですが、
これは地域柄、海べりと内陸部の違いというものでしょうか。
良くも悪くも攻撃的。
「自分の好みで好きなように建ててわるいことないでしょ」的な。
おもしろいものだなあと感心しつつ、建物ウォッチングです。
いや、神奈川のかたに偏見はございません。ハイ。

そんな中、
小ぶりながらなんともおしゃれな施工中の家、発見。
「おお、かっこいいじゃないの」と(もちろん)道路から眺めていますと、
工事看板に「レミング・ハウス」の名が!
きゃ~、中村好文さんの事務所物件じゃない!
個人的に大好きな設計事務所(残念ながらお付き合いはございません。オソレオオイ)、
専門誌などで拝見してはアコガレのため息をついておりましたが、
まさかここで実物(建物)に出会えるとは!
もう、大感激、ワタシ的にはここまで来た甲斐があったというものです。
(ツレアイには今一つ感動が伝わってない。笑)
道義的に写真が載せられないのが残念ですが、
どんな風に仕上がるのかな。どこぞに掲載されないかしら。





日曜とはいえ連休明け、(予報は雨だったせいもあってか)渋滞なしで、
もよりの入間ICからなんと1時間で茅ヶ崎に着いてしまいました。
圏央道がつながったおかげです。
3時間は覚悟した時代とは、まさに隔世の感がありますねー。
これは夏の湘南に所沢ナンバーがあふれるハズだわ。
(神奈川の皆さま、埼玉県民がお世話になります)
途中からは富士山と並走する気持ちの良いルートで、
海なし県の人間にはテンション上がるプチ・旅でした。



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雨上がり、ミントの香り  K様邸地鎮祭

2015-06-15 | 現場のこと
夜来に激しく降り、そして直前までパラパラと降っていたのに、
式の間は雨が止んでいました。



この日は桶川・K様邸の地鎮祭。
どのお施主様にとっても「ここまで来た」と感慨深い式ではありますが、
ここK様邸は私どもにも格別な思いがありました。
なにせ初めて事務所にきていただいてから、
すでに足かけ3年目に突入!
よくぞよくぞ、ここまで技拓工房をお見捨てなく
今日の日を迎えることができたと、感慨無量な地鎮祭だったのです。




もともとは畑だったK邸の敷地。
いかにも豊かそうな柔らかな地面には
雨上がりの緑がイキイキとしています。
草を踏む足元からは、さわやかな香りが立ちます。
ミントがいつの間にか増えてしまったのですよ、と奥様。
畑を隔てた借景の林の緑も美しく、すがすがしい気持ちのする式典でした。
(神主さんの袴の裾が草の露ですっかり濡れてしまいました。
 地縄を張った時は草はこれほど伸びていなかったのです。ごめんなさい!)

今回お願いした神社さんは「朝霞・出雲大社」さん、
なんと横笛(?)の生演奏(と申し上げてよいのでしょうか)が
式の最初と最後にありました。
(神様をお迎えし、そしてお見送りする伴奏?)
(失礼な表現でしたら申し訳ございません)
何十回と地鎮祭には出させて頂いておりますが、これは初めてです。
お施主様ともども、ちょっと感動してしまいました。


さて、本当にお待ちいただいたK様邸、
これから無事のお引き渡しまでしっかり努めてまいりますので、
どうぞよろしくお願いいたします。






いただいてきたミントで。
(ミント水ですよ!念のため。夜にはモヒートにする予定。笑)
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