川べのお茶

旧ブログから引っ越ししました。
仕事のこと、暮らしのこと、時々ぼやき(?)

日高市N様邸 上棟

2014-03-31 | 現場のこと
3月最後の今日は風は強いけれど桜もほころび、
「うららか」というにピッタリな1日でした。








先日同じような早春の日、日高市Nさま邸無事上棟の運びとなりました。








写真が拙いため判りにくいのですが、
三角!三角!サンカク!の連続です。
それぞれが豊かな趣味を持つお施主さまご夫妻の個性を尊重した、
それこそ「注文住宅」ならではの家。
設計は狭山市のO邸などで、技拓工房創設以来幾度もお世話になっている
「龕(がん)建築デザイン」さん。
大胆な発想と細やかなディティールで定評ある設計事務所で、
いろいろな意味で(笑)今回も気が抜けない現場になると思います。
 (施工サイドとして大変勉強になる、という意味ですよ!)

木工事担当は「飛鳥建築」I大工さん。
現在後半作業に入ったO様邸に続いての現場になります。
飛鳥建築さんは寺社仏閣をも手掛ける実力派。
信頼できる棟梁にお任せできるのは、工務店として本当に安心できる事です。
(他の大工さんたちももちろんそう、
 技拓工房の職方さんたちは皆実力派、ウチの自慢の職人集団です)


今回お施主のN様ご夫妻には、
材料の品不足などで手配に時間が掛かってしまい、
本当にお待たせをしてしまいました。
にもかかわらず却ってこちらをお気遣いいただき、
本日を迎えることができたのです。
Nさま、暖かくお心遣いいただき本当にありがとうございました。
設計事務所さん監理のもと、完成まで精いっぱい努めさせていただきますので、
どうぞよろしくお願いいたします。





明日からいよいよ消費税8パーセントの導入ですね。
日々の暮らしや仕事にどんな影響がでるのか...。
景気の回復が明るいほうに向かうよう、祈るばかりです。




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完成まであと少し  H様邸

2014-03-27 | 現場のこと
所沢のH様邸、
木工事が完了していよいよ仕上げに入りました。




サンプルを実際に現場で確認します。


見積りの段階で大体の仕様は押さえておくのですが(予算取りの都合もあります)、
技拓工房では実際の現場でお客様と打ち合わせながら決めていきます。
棚やカウンターの高さ一つ取っても
紙の上で考えていたことと3次元で体感するのではまた違うもの。
施工の側はもちろんわかっていますし、お客様へもご説明しているつもりですが、
実際の現場をご覧になって
「ああ、こういうことだったのね~」という言葉をいただくこともしばしばです。
(表現が拙いこともありますね。反省)

今回のHさまご夫妻はお二人ともすらりと身長がおありで(ウラヤマシイ)、
今までも洗面台や棚、照明の位置などは
現場で確認していただきながら決めていきました。
標準的なものよりカウンターなどかなり高い位置になりますが、
それがH家の「ベスト」。
細かいことまで自由になるのは
まさに「注文住宅」ならでは、ですね。

そして今回は、壁のクロス・洗面のタイル・水回りの床関係を選んでいただくことに。

色や材料の質感に関するお好みは、本当にひとそれぞれ。
その分悩ましく、また楽しいところでもあります。
またお客様皆さま、ご自分の大事な家造りですから、
サンプルや施工例を見る目は真剣。
私たちもここまで1年近いお付き合いの中で
お客様のお好みがだいたい掴めてきておりますので、
「これはアリ」なサンプルをご用意するのですが、
お勧めしたものとお客様の選択が一致すると密かにニンマリとなってしまいます。


さあ、お引き渡しまであと少し!
お待たせしてしまいましたが、Hさま、
あとしばらくですので楽しみにお待ちくださいね。
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灯台もとくらし

2014-03-19 | いろいろ
ヒトサマの修理どころではなかった。
我が家もエライこっちゃ、でした。




先週の雨のさい、勝手口が開けられないくらいの勢いで、
アリエナイ位置から水が落ちてくる。
下に立ったら肩こり解消になるかしらって位、すごい。


絶対、上屋の樋が外れてるか壊れてる...




そうだよね、あれだけ積もったんだものね
おまけに爆弾でも落ちたかと思うほど、どっかんどっかん屋根からおちたものね

はあ



おとなしく列の最後に付いて、修理の順番を待ちます。
はい、ウチはいつも後回しです。

 (今回の雪被害、埼玉西部だけでメーカー修理は500件、保険の審査は2000件超えとか...皆さまのおうちは大丈夫でしたか?)
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ゲイルズバーグの春を愛す

2014-03-06 | いろいろ
年末、会社設立以来の書類を整理しました。


その中の多くが
設計事務所からお預りしたもの、
自社のもの、
ご縁がなく着工まで至らなかった設計図たち。
とりあえず保管はしておいたのですが
スペースが限られるため、粛々と処分させて頂きました。

実施図面まで揃っているものもあって、
この図面があれば実際に家は建つんですよねえ。
これ、みんな建てることができていたら
どうだっただろうか...

...そんなに単純なものではなあい!と外野の声も聞こえますが。




     ゲイルズバーグの春を愛す・ハヤカワ文庫
       懐かしの内田善実さんの扉絵です


ジャック・フィニィの珠玉の短編集です。
時をテーマにしたロマンチックミステリの作家 で
数々の秀作を遺していますが、
個人的にこの作品集が一番好き。

その中の一編にこんなお話があります。

ある若いカップルが偶然何十年か前に描かれた家の設計図を目にする。
それは設計されたものの建てられる事なく長い年月眠っていたもの。
しかし 図示通り建てさえすれば
実際に「家」として現実に建ち上がってくるはずのもの。

この設計図にすっかり魅せられた二人は
昔ながらの腕をもつ職人を頼み、この「かつて建てられなかった家」を造るのですが...



あとはぜひ、お読みになってくださいませ!

私の拙いご紹介よりぜひ一読。



建築は設計と施工と、そしてお施主様の三者が揃って
初めて実を結ぶもの。
処分せざるを得ない、様々なひとの想いが込められたであろう図面を前に
しばし感慨に耽りました。
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