川べのお茶

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仕事のこと、暮らしのこと、時々ぼやき(?)

うーん、どうする!

2015-06-26 | 現場のこと
基礎工事も終わりが見え、
いよいよ木工事に入ろうかというW邸。

建物の進行上、
上棟のころには屋根の色やサッシの色、
配管の位置などはあらかた決定しておきたいところです。
それにしたがって、床の色・素材・・・、
いよいよ悩ましく楽しい期間に入ってまいります。


技拓工房のやり方としては、
お見積り段階では予算取りとして一応の仕様は押さえますが、
最終決定は現場の進行をにらみながらぎりぎりのスケジュールで、ということが多いです
(というか、ほとんどですね。笑)
だって、紙の上の二次元(図面)ではどうしたって表現しきれない、
把握しきれない部分がありますよね。
最近のキャドなど、かなり優秀ですが、それでも手触りや質感までは出せません。

またお客様もいろいろ、
初めから一貫したお好みで通される方もいれば、
だんだんと当初とは違う方向性になる方もいらっしゃいます。
「自分の家を建てる」という真剣勝負ですから、モノを見る目が違ってくる。
目が「肥えてくる」。






と、いうことで、悩みます。悩んでいただきます。笑





グラビアやカタログの写真をみていいなあと思っていても、
いざ現物を確認するとこれが微妙に違う。
微妙なんですが、この感覚こそが大事。
触った感触や質感、色の深みなど、やはり実際に見ないとわからないものです。


現実にはご予算というものがあるし、全部「いいもの」を追及してもキリがない。
だけど結果的には最初の仕様に落ち着いたとしても、
ここで迷ったことには意味があると思うのです。
選択した材に対してなぜそれを選んだのか、
自分自身が納得できる「落としどころ」があるのですから。
建てた後に「こんなものもあったのに」と後悔するのとは大違いです。
ある意味しんどい、大変な作業ではありますが、
反面「悩む楽しみ」は注文住宅ならでは、でもありますね。



・・・というわけで、
絶賛検討中のWさま、大いに迷ってください!
(だけど次回お打合せまでには決定をお願いしますね。笑)
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