1979年 10月1日リリース。

「異邦人」
あの頃流行歌のひとつとして
聞き流していた
爆発的にヒットしていた
久保田早紀さんの
『異邦人』
友達同士で(アホウ人)とか
茶化してた。
ベストテン番組で長らく一位を独占した
歌でもあった。
あまりにも聴きすぎて
聞かない日はないほど
この歌は溢れすぎて
流れすぎて
聴きすぎた。
でも
聞き流していて
この歌のほんとの良さを
見過ごしていたように思う。
何十年ぶりに効いた
「異邦人」
エスニックな感じの曲調は
その後
ジュディオングさんの
「魅せられて」への
布石のように
プロデュースした
酒井政利さんは
この歌のタイトルまでも
変更させた。
「白い朝」から「異邦人」へ…
今よく歌詞に耳を傾けて
目を閉じて
その世界を辿ってみると
本当によく出来てる歌詞だし、
世界、映像が目に浮かぶ。
♪子供達が空に向かい
両手を広げ
鳥や雲や夢までも
つかもうとしている
その姿は昨日までの
何も知らない私
あなたにこの指が
届くと信じていた。
空と大地が
触れ合う彼方
過去からの旅人を
呼んでる道
あなたにとって私
ただの通りすがり
ちょっと振り向いて
見ただけの異邦人
なんてすごい歌詞なんだろう
言葉なく
映像のみで
説得力をうえつける
想像が引っ張る歌の歌詞に
これ以上
場面の変更は万人に起こさせない
くらい
みんながみんな同じ絵を見せられるような
そんな歌からの映像だと思う。
きっと振り向いた異邦人は
私の顔で
物憂げな瞳と表情で
明日を見つめる感じ。
CMに起用されたのも
相まって大ヒットに
なったこの
「異邦人」
この歌詞は
もうこれ以上言葉を足せないし
引けない。
見事なくらい
完璧な歌詞なんだって
改めて
聞き直して
思う。
「異邦人」
サヨナラだけの手紙
迷い続けて書き
あとは哀しみを持て余す 異邦人
哀しみを持て余す?
哀しみを捨てに旅に来たのに…
いつだって女性は
旅から終えて強くなって
帰ってくるのだから
…
あの頃
まだ僕は本当に子供だったんだなぁ
この歌の価値や素晴らしいさ
見事は構成に
売れるべくして
売れた歌だとおもう。
