フォーライフレコード
シングル第三弾
おおよそ フォーキーな感じでない
どちらかといえば
歌謡曲に寄せてきてる
もっと言えば
GS的な音つくりで
アレンジャーの石川鷹彦さんの
アレンジとしては
少し跳ねてる感じで
いい意味で
らしくない仕上がりとなってる。
この頃ナベプロの歌手に楽曲提供している
時期もあって
本人もそれに合わせるような曲となったのか?
もう、フォークは捨てたよ
と言わんばかりの
変わり様と本来の音楽を追求すべく
自らのレコード会社もあったわけだし、
ファンとして新しく出てくる音と
曲に関して言えば
つま恋以前
つま恋以後
の吉田拓郎さんの作品に寄せる思い入れは
熱量が変わってきていた。
それに
フォーライフレコード以前
以後
という括りもある。
好き嫌いでもそうだが
別れるところだと思う。
よくいう、
昔は良かった的な……
どんどんファンの期待を裏切っていく
驚きを提供する
それも
ファンとのマンネリとの戦いとして
あるならば…
フォーライフレコードの吉田拓郎
は
どんな風にニューミュージックの波の中で
泳いでいくのだろう?
と
吉田拓郎丸に乗り込んだファンは
その舟の行き先を
半分不安に思いながら(ファンだけに…)
半分期待を思いながら
新しい海に出る吉田拓郎を期待していた。
たえこMyLove
雨の音が効果音で最初聞こえる
歌い出しは
たえこMyLove〜
雨の中を
踊るようにぃぃぃぃーぃ
消えてぇ〜
いいいっった
アカペラで始まる。
たえこって誰だ?
新しい恋人か?
離婚して次の恋人のことを歌ったのか?
その辺もファンは探りを入れながら想像
しながら歌を聴いていた。
後日談で
原宿の行きつけのお店のカウンターの娘
をイメージして
作ったのだとか…
たえこ My Love
作品提供として作ったのか
どうかはわからないけれど
1976年あたりの吉田拓郎さんは
提供曲への意識がある中で
むしろ
らしからぬ曲が増えてきた
それが新しい吉田拓郎なのかも
しれなかったわけだが…
この歌もライブでやる事が全く無かった曲
しかし、
篠島のコンサートで
第2部の瀬尾一三グループとのステージで
歌い出しを2回間違えて歌に入れず
そんな事おおよそ本番ではありえない
ミスをした
曰く付きの、歌となった。
また、僕はこの歌をカラオケで歌うと
高得点を出せる歌として好きなのだが…
のびのびと歌える好きな歌でもある。
B面の チークを踊ろう
は
バッドボーイズ
というグループに提供した歌でもある。
僕はこちらも好きで、アレンジがまたいい!
これこそ GSっぽい音。
アレンジャーとして起用された石川鷹彦さんとの仕事は
多分アルバム 「元気です」以来じゃないかなぁ
フォーライフレコード三弾の
「たえこMyLove」「もうすぐ帰るよ」と石川さんのアレンジの仕事は続いていた。
どこかフォークっぽい匂いも残しつつ、
歌謡曲に寄せている
二つの楽曲。
僕の大好きな曲の一つだ。
