1973年発売から
ジリジリ売れて74年ごろ、
ラジオの歌謡ベスト10番組に
よく登場していた。
「くちなしの花」
流行歌、ポップ歌謡の中にあって
渋い演歌の歌に
すごく存在感を感じ
当時歌謡ベストテンの番組をカセットに録音してよく聴いていた
その中にも
この歌は消去せずに
録音にのこされていた。
若者向きでは決してない
この歌
どこか哀愁感が引っ掛かり
遠藤実作品を歌う渡哲也さんの中にあって
やはりヒットするべくして
ヒットした曲なんだと
思う。
特攻隊の遺書が歌詞になった
と言う話もあり、
人を忍ぶ その想いが
一流の役者さんが歌う事で
表現者としての
その伝え方のツボを心得てる
歌い方。
何もかざらなくても
テクニックがなくても
その人から滲み出る個性で
十分に歌の世界は
表現され
聞く人たちに伝わってきた。
「くちなしの花」
はたまに
お風呂で湯船につかりながら
口から漏れる歌であり、
フレーズなのだ
心の吐息のような
誰かにちょっと、
そっと
伝えない何かを
この歌にのせて
歌いながら
思いを馳せている
時がある。
渡哲也さんの訃報に
思う。
「くちなしの花」
昭和の大スターが
また、1人召された。
裕次郎さんと酒でも酌み交わしていることでしょうか?
それとも
サングラスをかけて
ショットガンをぶっ放している頃でしょうか?
激しく
熱い
昭和の時代を生きた
男の役者さん
渡哲也さん
安らかに…