ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

寒の入りにケヤキの樹の下で

2012-01-07 06:44:59 | 里山に捧ぐ
 今日は七草ですね。
全国的に冷えております。
茨城は晴れ上がって、ケヤキさんの巨木が、里のランドマークになる季節。

 この時期、ケヤキさんのつぶやきを聞くことは、しばし寒を忘れる楽しみです。
笠間にも、たくさんのケヤキさんがあります。
仕事の関係で、今日は水戸にて、樹齢百数十年ほどの、ケヤキさんのつぶやき拝聴です。


長年ケヤキをやってると、何かと頼られます。
うら若いフユヅタさんが這い登ります。



根元に勝手に生えたヒガンバナさんの青々の葉。
秋、緑の中の真っ赤な花も際立ってますが、枯れ草の中の青々も、負けていません。
まことに強烈な、わが道的生き方。
なぜか、ケヤキさんのあぐらの中では、子猫さん的です。



ネコさんを連想した反対側には、イヌツゲさんが生きていました。
一度枯れかけて、天のおツゲを聞いて、再生しています。



樹皮は、灰白色で、崇高な樹形を引き立てています。
その品格の色は、近づけば荒々しいもの。



今なお成長を続けて、幹は太り、樹皮が入れ替わり続けます。
役目を終えて、はがれていきます。



はがれそうで、はがれない皮もあり。



はがれた跡は、うぶな温もり一杯です。



未練を残す、影一族。
背後からのぞく巨木はサイカチさんです。



枝の落ちた跡も、完璧にいつのまにか、自ら補修しながら、生き続けます。
この補修作業が、銘木としてのドラマにも、興を添えるのかもしれません。



次の世代が育っています。
若い幹は、柔らかく滑らかです。
まだ、この子は、皮を落としていません。
皮を落としながら、風雪に根を張り、やがて巨木の肌になります。

ケヤキは太鼓の材に最適です。
縦に、細かい管が一杯集合していていて、空気の振動に奥行きをもたらします。
もちろん、見た目も強度も抜群です。



今年は、秋の陽気のせいか、葉を落とせなかった姿が痛々しいです。
枝先にカラスさんがいましたが、デジカメ構えたら、とたんに飛び去りました。
目玉に敏感なんですね。
人間さんも、カラスさんのように機敏に対応しつつ、ケヤキさんのように泰然と生きたいものです。
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2 コメント

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よっ、日本一! (舞台)
2012-01-07 09:08:16
ケヤキだけで、これだけの描写力・
リズム感ある文章を書けるとは、さすがです。
「樹皮の入れ替わり」「枝の落ちた跡」は、
画像の説得力もあり、感動的です。
「若い幹」「太鼓」につなげるとは、
あっぱれ!
毎朝の楽しみ、ありがとうございます。
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一種のクチパクです (青葉)
2012-01-08 06:02:07
舞台さん
 ありがとうございます。

すべては、ケヤキさんのお言葉です。
ただ単に、ケヤキさんのお言葉に合わせて、口をパクパクさせているような。
現状では、まだまだ、クチパクも不完全です。

自然さんは、皆さん能弁ですね。折々こうしてクチパクを楽しませて頂いております。
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