ようこそ里山へ 茨城笠間・青葉って永遠

茨城県笠間市。観光と陶芸の町の知られざる宝。穏やかな里山と田園は心の原風景。庭と山川草木、体感する旬の言の葉たち。

ウルトラモデルが窓辺に参上

2011-07-24 05:43:10 | 里山の役者たち
 朝いちの窓辺のウルトラモデルとの再会。にわかに、男子が熱中するキャラクターのイメージが急展開しました。こういう展開は、女子の読者の皆様には意味不明かもしれません。つきましては、お詫びに、末尾・ヤマユリさんの画像を添付いたしますので、女子の皆様、どうかお許しくださいませ。

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 ここ数日、茨城笠間は気温が低く、朝いちの蝉の合唱はお休みでした。
時には静かな朝もまた良しと、窓辺を見れば小型の蝉、ニイニイゼミのニイ坊が居ました。
「お控えなすって!」
仁義をきっているようです。

私は親方かもしれませんが、親分ではありませんから、ニイ坊に気を使わせることはありません。
お茶の用意まではできませんが、そのまま網戸の上で勝手に休んでもらうことにしました。
夏場としては寒いので、田んぼが少し気になりますが、猛暑もお休みで、身体は楽ですね。
竹やぶを眺めていると、あまーい濃厚な香りが漂ってきました。
ヤマユリさんが咲き出したようです。

 ニイ坊は黙っています。
最近少し頬がこけた気がします。
腹も減っているのかもしれない。
ニイ坊の顔を見ていたら、思い出してしまいました。
実は、ニイ坊は昔、一世を風靡した、人気絶頂のウルトラモデルであったのです。
(と、ここまで書いたら、ニイニイとカナカナヒグラシの合唱が始まり、今朝は温度が高めのようです)

雑誌の表紙を飾るスーパーモデル、ではなく、ウルトラマンに関するモデルであります。
正確には、ウルトラマンの好敵手のモデル。
つまり、その、最近ではバラエティ番組にもゲスト出演もするという、かの有名なバルタン星人のモデルなのです。
あの宇宙から来たおじさんのお顔は、まさしく蝉一族ですね。
お手はザリガニさん的ですが。
ちなみに、仮面ライダーさんのお顔は、トンボ一族です。

 バルタン星人というものは、ウルトラマン世代の男子には共通の話題でした。
でも、詳しい正体は不明なまま大人になってしまいました。
あのころの怪獣図鑑の解説では、確か、宇宙忍者とかいわれていた。
最初の放送の際には、レギュラー出演者・修行時代の毒蝮三太夫師匠に乗り移っていた記憶があります。

その後、どうなったのでしょうか。
早速バルタン星人を調べてみると、いろいろなことがわかりました。
わかったからどうなる、というものでもないのですが、六代目までいらっしゃるとは大名跡ですね。
このブログに登場する酒井一臣さんは六代目庭師、昭和の大名人・古今亭志ん生師匠は、確か五代目です。
バルタン星人と大名人を一緒にするご無礼をお許し下さい。
確かにその後、バルタン師匠も国際進出なども果たし、相当な芸域に達したようなのです。

 ウィキィペディアのバルタン星人の項目の冒頭には、何か情熱的な概説がありました。
マニアやオタクの皆様の層の厚さを感じます。
概説なのに詳しく、そして面白可笑しくて腹がよじれました。

その中で、バルタン師匠の出自には、笑えないヒミツが記してあります。
このヒミツとは、とても深く、今日、今年の日本に通じる内容です。
科学とは、夢ばかりではなく狂気ももたらす。
それにより故郷の星を失い、宇宙をさまようバルタン星人たちの苦悩。
その体験と歴史には、どなたも共感されることでしょう。

高度な知能を有するというバルタン星人は悪役ではありますが、今は何か懐かしい存在になっております。
プロレスのザ・デストロイヤー師匠がそうであったように。
バルタン星人も仮面ライダーも、そのモデルは今なお、この茨城笠間にも実在しております。

 里山一族がキャラクターとなって、今では世界中で人気になっているというグローバルな広がり。
里山の底知れない想像力と創造力に可能性を感じます。
その里山の夏の女王がヤマユリさんですね。
竹やぶの脇が気に入っているヤマユリさんたち。
毎年花が増えて、その重みで茎が弓なりになって、揺らいでいます。

お陰さまで、全身で香りを感じるほどに、目が覚めてまいりました。
ニイ坊も私も現実の世界に戻り、本日も感謝の出発でございます。
咲きたてのヤマユリさんをお楽しみ頂ければ幸いです。


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